2021/05/15
リーフィアタワー海老名ブリスコート |
リーフィアタワー海老名ブリスコートは神奈川県海老名市の小田急海老名駅とJR相模線海老名駅の間で開発の進むエリアである「ViNA GARDENS(ビナガーデンズ)」に建つ31階建て、高さ99.95m、総戸数302戸の超高層タワーマンションで、リーフィアタワー海老名アクロスコートの西側、ViNA GARDENS(ビナガーデンズ)の最も西側街区で建設されました。
「小田急100年の街」として開発の進む「ViNA GARDENS(ビナガーデンズ)」で2棟目となる海老名市最高層タワーレジデンスとなります。
また、リーフィアタワー海老名ブリスコートの建設と同時にリーフィアタワーの建設が進むViNA GARDENS(ビナガーデンズ)西側街区を東西に貫く、「セントラルプロムナード」の整備もなされています。
着工は2018年1月4日、竣工は街区全体が2022年1月末日、こちらのリーフィアタワー海老名ブリスコートが2020年10月下旬となっており、ブリスコートは竣工しています。
参考資料、引用元
・リーフィアタワー海老名アクロスコート 公式サイト
・~憩う・くらす・育むを開発のキーワードとする、開発計画が始動~ 海老名駅間地区の開発計画の概要が決定 2016年3月からは海老名駅に特急ロマンスカーが停車し、交通利便性も向上します
・小田急不動産 「リーフィアタワー海老名ブリスコート」― 2019年3月22日(金) 特設サイト開設 ―
過去の記事
→2017年9月8日投稿 海老名駅間地区 A地区
→2018年7月21日投稿 リーフィアタワー海老名B棟
→2018年11月18日投稿 リーフィアタワー海老名B棟
→2019年2月13日投稿 リーフィアタワー海老名B棟
→2019年3月29日投稿 リーフィアタワー海老名ブリスコート
→2019年7月7日投稿 リーフィアタワー海老名ブリスコート
→2020年1月5日投稿 リーフィアタワー海老名ブリスコート
→2020年3月24日投稿 リーフィアタワー海老名ブリスコート

概要
・名称 リーフィアタワー海老名ブリスコート
・計画名 海老名駅間地区 A地区 リーフィアタワー海老名B棟
・name Leafia Tower Ebina Bliss coat
・中文名 Leafia塔楼海老名极乐大衣
・所在地 神奈川県海老名市めぐみ町512番12
・用途 共同住宅、駐車場
・階数 地上31階建て
・高さ 99.95m
・構造 鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造(基礎免震構造)
・基礎工法 場所打ちコンクリート杭
・総戸数 302戸 (会員優先分譲済住戸17戸含む)
・敷地面積 5,986.26㎡
・建築面積 2,509.37㎡(開発行為等計画の概要板:2,936.00㎡)
・延床面積 33,614.34㎡(開発行為等計画の概要板:34,061.00㎡)
・着工 2018年1月4日
・竣工 2022年1月末日 (公式サイト:2020年10月下旬 )
・建築主 小田急不動産、三菱地所レジデンス、小田急電鉄
・設計 三井住友建設(基本設計:アール・アイ・エー)
・施工 三井住友建設
・最寄駅 海老名
(2021年2月21日、22日撮影)
建築計画の概要板

位置図

出典:小田急不動産 ニュースリリース
配置図

出典:リーフィアタワー海老名ブリスコート公式サイト
イメージパース

出典:小田急不動産 ニュースリリース
イメージパース(街区全体)

南側から見上げたリーフィアタワー海老名ブリスコートの様子です。
外観デザインは、青や緑が美しく映り込むガラスパネル手すりが印象的な、透明感あふれるものとなります。
上昇ラインが際立つコーナーガラスは視線を伸びやかに空へと導き、庇により描かれる水平ラインはタワーとしての輪郭を引き立てるとのことです。

リーフィアタワー海老名ブリスコートの低層部分の様子です。
共用施設には、28階に「スカイラウンジ」、低層部分に「オーナーズ・ライブラリー」、「ゲストルーム」、「コミュニティルーム」、「オーナーズライブラリー」、水盤のある「ウォータースケープ」などがあります。

東側から見上げたリーフィアタワー海老名ブリスコートの様子です。

リーフィアタワー海老名ブリスコート低層部分、エントランスの様子です。
エントランスに接しているグランラウンジは2層吹抜の空間となっており、床や壁が天然石で覆われた空間に、柔らかい印象を添えるらせん階段が設置されています。

アプローチ沿いの壁を連続した意匠で風除室まで引き込むデザインとなっているほか、風除室正面には「版築」と呼ばれる伝統的な左官技法により落ち着いた雰囲気を添えるアイストップ壁が設けられているなどの特徴があります。
エントランス正面真上の濃茶系統色の格子も落ち着いた雰囲気を醸し出しています。

立体駐車場の様子です。
駐車場は172台(自走式駐車場169台、来客用駐車場2台、来客用車椅子使用者用駐車場1台)となっており、総戸数302戸であることから住戸比約56%確保されています。
海老名は首都圏辺縁部の郊外ですが、小田急線、相鉄、JR相模線の利用が可能で駅や商業施設もすぐ近くに立地するため、ファミリー向けタワーマンションですが駐車場はそんなに確保されていません。
また、立体駐車場棟屋上には、屋上庭園の「エアリーガーデン」が設置されており、遊具やベンチなどのある憩いの空間や子育て世帯のコミュニケーション空間となりそうです。

ViNA GARDENS(ビナガーデンズ)全体の植栽計画と連動し、敷地内の植栽計画がなされています。
敷地内には約50種、約8,500本以上が植栽されており、水景、小径、広場などと併せ、四季折々の表情を見せるランドスケープ計画となっています。

リーフィアタワー海老名ブリスコートの敷地内に植栽された高木、低木などの植物一覧です。

出典:リーフィアタワー海老名ブリスコート 公式サイト
リーフィアタワー海老名ブリスコートの館銘板です。

ViNA GARDENS(ビナガーデンズ)のロゴマークとなっている「ViNAの花」を模したモニュメントが設置されています。
「ViNAの花」は、頭文字の「V」からイメージした3枚の花びらで構成する「ViNAの花」に 「憩う」「くらす」「育む」3つの開発コンセプトを込めており、それぞれの色が集まり、広場としての賑わいを表現しているとのことです。

真下から見上げたリーフィアタワー海老名ブリスコートの様子です。
リーフィアタワー海老名 ブリスコートは免震構造を採用しています。
地震時に柔らかく変形し、建物を水平に動かすことで揺れを伝わりにくくする「積層ゴム支承」や、積層ゴムの片面がなめらかに滑る「弾性すべり支承」、オイルの粘性によって揺れをいち早く抑える「オイルダンパー」、積層ゴムの変形に伴い、鉛プラグが塑性変形することで地震エネルギーを吸収するとともに、振動を速やかに減衰させることが可能な「鉛プラグ入り積層ゴム支承」が用いられています。

リーフィアタワー海老名ブリスコートの高層部分の様子です。
タワーマンションは最上階付近が目立つ外観デザインになっていることが多いですが、こちらは落ち着いた雰囲気の印象を受けます。
なお、最上階はプレミアム住戸となっており、セキュリティドアを採用したエレベーターホールや内廊下設計など、プレミアム仕様となっています。

建物は白とガラスを基調とした外観のため、バルコニーのガラスパネル手すりやコーナーサッシを照らす夕日により、外観意匠の色合いが変わります。

北側から見上げたリーフィアタワー海老名ブリスコートの様子です。

北東側から見上げたリーフィアタワー海老名ブリスコートの様子です。
建物北側にエレベーターと避難階段があるため、塔屋も北側寄りに位置しています。

ViNA GARDENS(ビナガーデンズ)西側街区を東西に貫く、「セントラルプロムナード」の整備もなされました。
歩車分離動線として歩行空間が整備され、ベンチなども設置され、一息つけるような空間が設計されています。

リーフィアタワー海老名ブリスコートが建設されたViNA GARDENS(ビナガーデンズ)をJR相模線海老名駅北側から見た様子です。

小田急線海老名駅からJR海老名駅へアクセスできる自由通路から見た小田急海老名検車区とリーフィアタワー海老名ブリスコートです。
このように鉄道車両基地や操車場に隣接した立地は、日当たりや通風に優れ、今後も展望の抜け感を維持できる貴重な立地で、個人的にも操車場横に建ち並ぶタワマン群という景観はとても好みです。

昼間に撮影した小田急海老名検車区とリーフィアタワー海老名ブリスコートの様子です。

海老名駅自由通路のペデストリアンデッキ上から見た「リーフィアタワー海老名ブリスコート」と「リーフィアタワー海老名アクロスコート」の様子です。

東側に先行して竣工した「リーフィアタワー海老名アクロスコート」、こちらは31階建て、高さ99.95m、総戸数304戸の超高層タワーマンションとなっています。

海老名駅から徒歩5分ほどの田園地帯から見たリーフィアタワー海老名ブリスコートの様子です。
駅周辺に高密度な都市が集約されているコンパクトシティ的都市開発と小田急や相鉄、JR等の駅を中心に高密度な開発が進められているTOD(公共交通指向型都市開発)によって、駅から少し離れた場所にはこのような田園地帯が残されています。
個人的にはこちらの田園地帯は開発せずに駅近くでの建て替えや再開発によってタワーマンションや中高層ビルを建設し、こちらの自然はこのまま保全されると良いなと思っています。

田園地帯から見た「リーフィアタワー海老名ブリスコート」と「リーフィアタワー海老名アクロスコート」の様子です。
現在はツインタワーとなっていますが、最終的にマンションエリアはタワーマンション3棟と中高層住宅1棟が建設されることとなっています。

少し引きで見た海老名のタワマン群と田園地帯の様子です。
タワマン群とショッピングモール、各種公共施設を駅周辺に配置し、駅徒歩圏で生活が完結するだけでなく、都市のスプロール化を抑制して田園地帯が残るこのような都市形態が日本全国に広がると良いですね!

整理番号B-0786-09竣工