2021/03/20
港区立みなと科学館 気象科学館・気象庁虎ノ門庁舎は東京都港区虎ノ門の東京ワールドゲート北側に建つ14階建て、高さ81.705mの高層ビルです。
施設の設計、施工、維持管理、運営は、PFI事業を受託した大成建設を代表企業とするグループが担当し、民間事業者が施設を国に引き渡してから維持管理・運営を行うBTO方式のPFIという手法を採用しています。
2009年時点で民間事業者の選定はなされていましたが、地権者との協議が難航、事業が一時的に中断していましたが、2017年4月17日に着工されました。
なお、「港区立教育センター」は2020年4月1日にオープンしましたが、「港区立みなと科学館」は新型コロナウイルスの影響により、2020年6月1日に常設展示コーナー・多目的ロビーを開放、プラネタリウムは感染拡大防止策を施し、2020年6月15日から運用を開始しています。
また、「気象科学館」は2020年4月1日開業予定が新型コロナウイルスの影響により、2020年7月1日に開業へと変更されています。
◆参考資料、引用元
・大成建設 気象庁虎ノ門庁舎・(仮称)港区立教育センター整備等事業
・港区立みなと科学館 公式サイト
・国土交通省関東地方整備局 気象庁虎ノ門庁舎・(仮称)港区立教育センター整備等事業
・日刊建設工業新聞 気象庁虎ノ門庁舎(仮称)・港区立教育センター 完成
・最新鋭のプラネタリウムを備えた科学館が港区虎ノ門に誕生
・けんせつPlaza 公共建築におけるBIM実例 -気象庁虎ノ門庁舎(仮称)-
・日刊建設工業新聞 大成建設らSPC/気象庁虎ノ門庁舎・港区立教育センター整備PFI/16年10月着工
◆過去の記事
→2019年2月17日投稿 気象庁虎ノ門庁舎(仮称)・港区立教育センター
→2019年4月7日投稿 気象庁虎ノ門庁舎(仮称)・港区立教育センター
→2019年7月28日投稿 気象庁虎ノ門庁舎(仮称)・港区立教育センター
→2020年3月28日投稿 港区立みなと科学館 気象科学館・気象庁虎ノ門庁舎

■概要
・名称 港区立みなと科学館 気象科学館・気象庁虎ノ門庁舎
・計画名 気象庁虎ノ門庁舎・港区立教育センター
・name Minato City Minato Science Museum Meteorological Science Museum
・中文名 港区港科学馆气象科学馆
・所在地 東京都港区虎ノ門三丁目33番、34番、35番
・用途 事務所、博物館、図書館、駐車場
・階数 地上14階、地下2階
・高さ 81.705m
・構造 鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造
・基礎工法 直接基礎
・敷地面積 5,515.45㎡ (※大成建設HP:5,881㎡)
・建築面積 2,724.41㎡
・延床面積 42,861.63㎡ (※大成建設HP:42,742㎡)
・着工 2017年4月17日
・竣工 2020年2月29日
・建築主 鞆絵サイエンスパートナーズ (代表企業:大成建設、構成企業:梓設計、東急コミュニティー、大成有楽不動産、日比谷アメニス、協力会社:ニッコクトラスト)
・設計 大成建設、梓設計共同企業体
・施工 大成建設
・最寄駅 神谷町、虎ノ門
(2020年12月20日撮影)
現地に掲載されている建築計画の概要が書かれた板です。

港区立みなと科学館 気象科学館・気象庁虎ノ門庁舎/気象庁虎ノ門庁舎・港区立教育センターの鳥瞰イメージパースです。

出典:けんせつPlaza
港区立みなと科学館 気象科学館・気象庁虎ノ門庁舎/気象庁虎ノ門庁舎・港区立教育センターの完成予想パースです。

出典:けんせつPlaza
北東側から見上げた港区立みなと科学館 気象科学館・気象庁虎ノ門庁舎の様子です。

東側から見た港区立みなと科学館 気象科学館・気象庁虎ノ門庁舎 低層部分の様子です。
建物の一部が斜めにカットされた外観意匠が特徴的です。
外観のみ見ると鉄骨造のオフィスビルに見えますが、鉄筋コンクリート造が採用されています。
柱間のスパンを確保しやすい鉄骨造で建設されることが多いオフィスビルですが、こちらは珍しく鉄筋コンクリート造となっており、施工面ではPFI事業提案項目の一つである「BIMの活用」を主題に、設計BIMデータを引き継ぎ、施工段階の施工BIMの活用を進めた超高層ビルとなっています。

港区立みなと科学館 気象科学館・気象庁虎ノ門庁舎の外構の様子です。
施設案内の案内板が歩行空間に対して斜め角度で配置され、建物は敷地周囲より若干高い位置にFLがあるため、階段と植栽によって高低差が処理されています。

周辺街路の整備が進められ、新たにインターロッキング敷きの歩道が整備されました。
敷地内の植栽や隣接する「東京ワールドゲート 神谷町トラストタワー」の植栽が借景となって、紅葉した木々を眺めることができます。

敷地東側には歩道と広場、ストリートファニチャー類が整備されています。
パーゴラやベンチを用いた休憩スペースなども歩道側に一体的に設けられました。

港区立鞆絵小学校跡地であることを示す石碑です。敷地東側パーゴラの奥に設置されており、この地の歴史を感じられるものとなっています。

気象庁のエントランスの様子です。

北東側から見た港区立みなと科学館 気象科学館・気象庁虎ノ門庁舎低層部分の様子です。

北西側から見た港区立みなと科学館 気象科学館・気象庁虎ノ門庁舎の様子です。

中高層部分はスリット窓がズラリと並ぶ外観です。
港区立みなと科学館 気象科学館・気象庁虎ノ門庁舎は、中間階(1階床下)に免震層を配置した免震構造となっています。
施工BIMを活用し、地震挙動に免震層の躯体や設備機器相互の挙動干渉チェックが行われたほか、 BIMデータパラメータの地球側と建物側を色分けで表現し、免震装置の挙動範囲を疑似モデル化しているとのことです。
また、免震装置は各固定ボルトや定着板等部品ディテールまで再現し、躯体はフカシや面取り形状を再現しているほか、ウォーキング機能を活用し、免震装置の将来メンテナンス用ルート確保の検証まで行われています。
今後は設計施工にBIMを取り入れるだけでなく、維持管理にも建築IT技術である「BIM」がフル活用される世の中になるかもしれません。

南西側から見上げた港区立みなと科学館 気象科学館・気象庁虎ノ門庁舎の様子です。

整理番号B-0732-05 竣工
施設の設計、施工、維持管理、運営は、PFI事業を受託した大成建設を代表企業とするグループが担当し、民間事業者が施設を国に引き渡してから維持管理・運営を行うBTO方式のPFIという手法を採用しています。
2009年時点で民間事業者の選定はなされていましたが、地権者との協議が難航、事業が一時的に中断していましたが、2017年4月17日に着工されました。
なお、「港区立教育センター」は2020年4月1日にオープンしましたが、「港区立みなと科学館」は新型コロナウイルスの影響により、2020年6月1日に常設展示コーナー・多目的ロビーを開放、プラネタリウムは感染拡大防止策を施し、2020年6月15日から運用を開始しています。
また、「気象科学館」は2020年4月1日開業予定が新型コロナウイルスの影響により、2020年7月1日に開業へと変更されています。
◆参考資料、引用元
・大成建設 気象庁虎ノ門庁舎・(仮称)港区立教育センター整備等事業
・港区立みなと科学館 公式サイト
・国土交通省関東地方整備局 気象庁虎ノ門庁舎・(仮称)港区立教育センター整備等事業
・日刊建設工業新聞 気象庁虎ノ門庁舎(仮称)・港区立教育センター 完成
・最新鋭のプラネタリウムを備えた科学館が港区虎ノ門に誕生
・けんせつPlaza 公共建築におけるBIM実例 -気象庁虎ノ門庁舎(仮称)-
・日刊建設工業新聞 大成建設らSPC/気象庁虎ノ門庁舎・港区立教育センター整備PFI/16年10月着工
◆過去の記事
→2019年2月17日投稿 気象庁虎ノ門庁舎(仮称)・港区立教育センター
→2019年4月7日投稿 気象庁虎ノ門庁舎(仮称)・港区立教育センター
→2019年7月28日投稿 気象庁虎ノ門庁舎(仮称)・港区立教育センター
→2020年3月28日投稿 港区立みなと科学館 気象科学館・気象庁虎ノ門庁舎

■概要
・名称 港区立みなと科学館 気象科学館・気象庁虎ノ門庁舎
・計画名 気象庁虎ノ門庁舎・港区立教育センター
・name Minato City Minato Science Museum Meteorological Science Museum
・中文名 港区港科学馆气象科学馆
・所在地 東京都港区虎ノ門三丁目33番、34番、35番
・用途 事務所、博物館、図書館、駐車場
・階数 地上14階、地下2階
・高さ 81.705m
・構造 鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造
・基礎工法 直接基礎
・敷地面積 5,515.45㎡ (※大成建設HP:5,881㎡)
・建築面積 2,724.41㎡
・延床面積 42,861.63㎡ (※大成建設HP:42,742㎡)
・着工 2017年4月17日
・竣工 2020年2月29日
・建築主 鞆絵サイエンスパートナーズ (代表企業:大成建設、構成企業:梓設計、東急コミュニティー、大成有楽不動産、日比谷アメニス、協力会社:ニッコクトラスト)
・設計 大成建設、梓設計共同企業体
・施工 大成建設
・最寄駅 神谷町、虎ノ門
(2020年12月20日撮影)
現地に掲載されている建築計画の概要が書かれた板です。

港区立みなと科学館 気象科学館・気象庁虎ノ門庁舎/気象庁虎ノ門庁舎・港区立教育センターの鳥瞰イメージパースです。

出典:けんせつPlaza
港区立みなと科学館 気象科学館・気象庁虎ノ門庁舎/気象庁虎ノ門庁舎・港区立教育センターの完成予想パースです。

出典:けんせつPlaza
北東側から見上げた港区立みなと科学館 気象科学館・気象庁虎ノ門庁舎の様子です。

東側から見た港区立みなと科学館 気象科学館・気象庁虎ノ門庁舎 低層部分の様子です。
建物の一部が斜めにカットされた外観意匠が特徴的です。
外観のみ見ると鉄骨造のオフィスビルに見えますが、鉄筋コンクリート造が採用されています。
柱間のスパンを確保しやすい鉄骨造で建設されることが多いオフィスビルですが、こちらは珍しく鉄筋コンクリート造となっており、施工面ではPFI事業提案項目の一つである「BIMの活用」を主題に、設計BIMデータを引き継ぎ、施工段階の施工BIMの活用を進めた超高層ビルとなっています。

港区立みなと科学館 気象科学館・気象庁虎ノ門庁舎の外構の様子です。
施設案内の案内板が歩行空間に対して斜め角度で配置され、建物は敷地周囲より若干高い位置にFLがあるため、階段と植栽によって高低差が処理されています。

周辺街路の整備が進められ、新たにインターロッキング敷きの歩道が整備されました。
敷地内の植栽や隣接する「東京ワールドゲート 神谷町トラストタワー」の植栽が借景となって、紅葉した木々を眺めることができます。

敷地東側には歩道と広場、ストリートファニチャー類が整備されています。
パーゴラやベンチを用いた休憩スペースなども歩道側に一体的に設けられました。

港区立鞆絵小学校跡地であることを示す石碑です。敷地東側パーゴラの奥に設置されており、この地の歴史を感じられるものとなっています。

気象庁のエントランスの様子です。

北東側から見た港区立みなと科学館 気象科学館・気象庁虎ノ門庁舎低層部分の様子です。

北西側から見た港区立みなと科学館 気象科学館・気象庁虎ノ門庁舎の様子です。

中高層部分はスリット窓がズラリと並ぶ外観です。
港区立みなと科学館 気象科学館・気象庁虎ノ門庁舎は、中間階(1階床下)に免震層を配置した免震構造となっています。
施工BIMを活用し、地震挙動に免震層の躯体や設備機器相互の挙動干渉チェックが行われたほか、 BIMデータパラメータの地球側と建物側を色分けで表現し、免震装置の挙動範囲を疑似モデル化しているとのことです。
また、免震装置は各固定ボルトや定着板等部品ディテールまで再現し、躯体はフカシや面取り形状を再現しているほか、ウォーキング機能を活用し、免震装置の将来メンテナンス用ルート確保の検証まで行われています。
今後は設計施工にBIMを取り入れるだけでなく、維持管理にも建築IT技術である「BIM」がフル活用される世の中になるかもしれません。

南西側から見上げた港区立みなと科学館 気象科学館・気象庁虎ノ門庁舎の様子です。

整理番号B-0732-05 竣工
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