2021/04/01
八重洲二丁目北地区第一種市街地再開発事業 |
八重洲二丁目北地区第一種市街地再開発事業新築工事は東京都中央区八重洲で建設中の45階建て、高さ240mの超高層ビルです。
国際空港や地方都市を結ぶ大規模バスターミナルの整備や東京駅と周辺市街地等を結ぶ、地上・地下の歩行者ネットワークの整備、区立城東小学校の整備が行われます。
また、日本橋エリアで進められているライフサイエンスビジネス拠点と連携したビジネスサポート施設を整備することで、国際競争力を高める都市機能の導入を行うものとされています。
外装デザインは日本国内で初めて「Pickard Chilton」を起用し、外堀通りは江戸城の外濠として水路であったという歴史から着想を得て、「Billowing Sail」をコンセプトに通過する船や帆をイメージしたものとなります。
2020年9月時点では38~40階付近の躯体まで鉄骨建方が進められており、カーテンウォールの設置も後追いで行われています。
参考資料、引用元
・東京都 八重洲二丁目北地区市街地再開発組合の設立認可について
・「八重洲二丁目北地区第一種市街地再開発事業」 計画概要について
・「八重洲二丁目北地区第一種市街地再開発事業」着工 ~東京駅前における大規模ミクストユースプロジェクトが始動!交通結節機能の更なる強化へ~
・ブルガリ ブルガリ ホテル 東京、2023年開業を発表
過去の記事
→2015年8月4日投稿 (仮称)八重洲二丁目北地区第一種市街地再開発事業
→2018年2月19日投稿 八重洲二丁目北地区第一種市街地再開発事業新築工事 A-1街区
→2019年5月11日投稿 八重洲二丁目北地区第一種市街地再開発事業新築工事 A-1街区
→2020年7月4日投稿 八重洲二丁目北地区第一種市街地再開発事業新築工事

概要
・名称 八重洲二丁目北地区第一種市街地再開発事業新築工事/ブルガリ ホテル 東京
・計画名 八重洲二丁目北地区第一種市街地再開発事業新築工事
・name Tokyo Ekimae Yaesu 1-Chome East District Redevelopment/Bulgari Hotel Tokyo
・中文名 八重洲2丁目北区城市再开”发项目新建A-1区块/东京宝格丽酒店
・所在地 東京都中央区八重洲二丁目2番の一部および3番
・用途 事務所、店舗、ホテル、小学校、バスターミナル、駐車場等
・階数 A-1街区:地上45階、地下4階建て
A-2街区:地上7階、地下2階建て
・高さ A-1街区:240m
A-2街区:41m
・構造 鉄骨造、(一部鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄筋コンクリート造)
・基礎工法 パイルドラフト基礎(直接基礎と杭基礎の複合基礎)
・敷地面積 A-1街区:12,390.43㎡
A-2街区:1,043.69㎡
・建築面積 A-1街区:10,875.16㎡
A-2街区:742.92㎡
・延床面積 A-1街区:283,896.06㎡
A-2街区:5,853.53㎡
・着工 2018年12月1日
・竣工 2022年8月下旬
・建築主 八重洲二丁目北地区市街地再開発組合 (事業協力者:三井不動産)
・設計 日本設計
・施工 竹中工務店
・最寄駅 東京、日本橋、京橋
(2021年3月20日撮影)
建築計画の概要板
▼A-1街区

▼A-2街区

位置図

出典:東京都
配置図

出典:東京都
断面図

出展:東京都
イメージパース

出展:東京都
北側から見た建設中の八重洲二丁目北地区第一種市街地再開発事業新築工事の様子です。

八重洲二丁目北地区第一種市街地再開発事業新築工事 A-1街区の低層部分の様子です。
低層部分には小学校や商業施設が入りますが、商業施設は隣接する八重洲地下街(ヤエチカ)と地下1階で接続、約60店舗が出店予定となっており、小学校は再開発前からある中央区立城東小学校が再整備されます。

低層部分の1、2階は工事ヤードの機能もあるためか、まだカーテンウォールの取り付けはなされていませんでした。

カーテンウォールに拡大してみます。
カーテンウォールには庇のようなものも取り付けられており、青みがかったカーテンウォールで、方立の多い全面がガラスのものとなっています。
日本国内で初めて「Pickard Chilton」を起用した外装デザインとなっており、外堀通りは江戸城の外濠として水路であったという歴史から着想を得て、「Billowing Sail」をコンセプトに通過する船や帆をイメージしているとのことです。

北東側から見上げた建設中の八重洲二丁目北地区第一種市街地再開発事業新築工事 A-1街区の様子です。

南東側から見上げた建設中の八重洲二丁目北地区第一種市街地再開発事業新築工事 A-2街区の様子です。

建設中の八重洲二丁目北地区第一種市街地再開発事業新築工事の東側では、既存建築物の解体、除去が進められており、跡地には、地上12階、地下1階、高さ55mの高層ビル「(仮称)東京Yビルプロジェクト」の建設が行われます。

東側から見上げた建設中の八重洲二丁目北地区第一種市街地再開発事業新築工事 A-1街区の様子です。

東側の柳通沿いの低層部分には、「中央区立城東小学校」が移転します。現在は再開発事業中、同時期に校舎を改築する阪本小学校とともに坂本町公園の仮設校舎に移転し、つづいて阪本小学校新校舎に移転して竣工後にこちらに移転するものとされています。

南東側から見た建設中の八重洲二丁目北地区第一種市街地再開発事業新築工事 A-1街区の様子です。
7~38階に入るオフィスは東京駅周辺のオフィスビルとしては最大級の基準階専有面積となる約4,000㎡(約1,200坪)となります。

南東側から見た建設中の八重洲二丁目北地区第一種市街地再開発事業新築工事 A-1街区 低層部分の様子です。

東側手前部分に「中央区立城東小学校」が移転してくる低層部分の建設が進められています。

東側低層部分は後施工となるため、鉄骨の柱梁仕口から飛び出た継手箇所が目立っています。

南西側から見た建設中の八重洲二丁目北地区第一種市街地再開発事業新築工事 A-1街区の様子です。
40~45階には国際水準のサービス提供を行うブルガリホテルズ&リゾーツの日本初進出ホテル「ブルガリホテル東京」が入ります。

北西側から見上げた建設中の八重洲二丁目北地区第一種市街地再開発事業新築工事 A-1街区の様子です。
39~45階には国際水準のサービス提供を行うブルガリホテルズ&リゾーツの日本初進出ホテル「ブルガリホテル東京」が入ります。
39階から45階に入るブルガリ ホテル東京はブルガリ・スイートを含む98室の客室をはじめ、ブルガリ ホテルのアイコン的な空間であるイル・バール、イル・リストランテ、イル・チョコラートも展開予定となっているとのことです。
約1,500㎡のブルガリ・スパには25mの屋内プールも備えており、極上のウェルビーイング・エクスペリエンスを提供する計画です。

北西側から見た建設中の八重洲二丁目北地区第一種市街地再開発事業新築工事 A-1街区 低層部分の様子です。

八重洲二丁目北地区第一種市街地再開発事業新築工事 A-1街区には、DHCプラントも設けられます。
開発区域内外に「電気」と「熱」を供給するエネルギーセンターです。
このエネルギーセンターにより、環境負荷低減に資するだけでなく、災害時においても信頼性が高い中圧ガスにより発電するため、非常時にも建物のBCPに必要な電気の供給を受けることが可能となります。
また災害対策という点では、帰宅困難者の一時滞在施設や防災備蓄倉庫、災害用トイレも整備されることで、災害時における帰宅困難者のフォロー体制も構築され、災害時に逃げ込めるまちへと変化していきます。

出典:三井不動産ニュースリリース
八重洲二丁目北地区第一種市街地再開発事業新築工事では、開発区域内外に「電気」と「熱」を供給するエネルギーセンターが設置されます。
いわゆる地域冷暖房のプラントです。
このエネルギーセンターは、環境負荷低減に繋がるだけでなく、災害時においても信頼性が高い中圧ガスにより発電するため、非常時にも建物のBCPに必要な電気の供給を受けることが可能となるとのことです。

出典:三井不動産ニュースリリース
八重洲二丁目北地区第一種市街地再開発事業新築工事の低層部分の完成予想パースです。

出典:三井不動産ニュースリリース
八重洲二丁目北地区第一種市街地再開発事業新築工事2階オフィスロビーの完成予想パースです。

出典:三井不動産ニュースリリース
八重洲二丁目北地区第一種市街地再開発事業新築工事 A-1街区の5階テラス完成予想パースです。

出展:東京都
八重洲二丁目北地区第一種市街地再開発事業新築工事では再開発区域北側にA-2街区があります。
A-2街区には商業施設やオフィスの入る地上7階、地下2階建て、高さ41mの中層ビルが建ちます。

出展:東京都
東京駅丸の内駅舎と建設中の八重洲二丁目北地区第一種市街地再開発事業新築工事の様子です。
八重洲側にも超高層ビルが増え、丸の内駅舎を見た際に景観面で迫力が増してきました。

まだまだ鉄骨建方が進み、建物は高くなっていきます。

整理番号B-0344-06