2021/04/03
TOKYO TORCH 常盤橋タワー (東京トーチ 常盤橋タワー) |
TOKYO TORCH 常盤橋タワー (東京トーチ 常盤橋タワー) は東京都千代田区大手町、東京都中央区八重洲の東京駅日本橋口前で建設中の地上40階、地下5階、高さ212mの超高層ビルです。
TOKYO TORCH(東京トーチ)として再開発が行われている東京駅前常盤橋プロジェクト(大手町二丁目常盤橋地区第一種市街地再開発事業)では、合計4棟のビルが建設され、うち2棟は高さ100m以上の超高層ビルとなります。常盤橋タワーは2021年4月末竣工予定、地上40階、地下5階、高さ212mの超高層ビル、Torch Towerは2027年度竣工予定、地上63階、地下4階、高さ390mとなり、B棟は日本一の高さを誇る超高層ビルとなります。
TOKYO TORCH 常盤橋タワー (東京トーチ 常盤橋タワー) のフロア構成は、地下5階から地下3階に駐車場、地下1階~地上2階に店舗、1階~2階にエントランス、車寄せ、ロビー、3階に共用サービススペース、4階~7階に機械室、8階に共用サービススペース、9~37階に事務所(オフィス)となります。
更に常盤橋タワー竣工時に約3,000㎡の広場が先行整備されるほか、ビル就業者向けの共用スペースとして、3階に「カフェテリア」、8階に「ラウンジ・カンファレンスルーム」が入り、共用サービスとして、エレベーターの行先予報システムや、モバイルセキュリティ認証の導入、3階カフェテリアにおける席予約・注文・決済、8階カンファレンスルームの予約等のICTサービスが提供されます。
2020年3月末時点では、既に上棟しており、低層部分や外構の工事などが進められていました。
参考資料、引用元
・TOKYO TOKIWABASHI 2027 東京駅前常盤橋プロジェクト 公式サイト
・三菱地所 東京駅前 3ha 超の大規模複合再開発「常盤橋街区再開発プロジェクト」計画概要について
・三菱地所 高さ日本一(約 390m)の大規模複合再開発「常盤橋街区再開発プロジェクト」第一弾 D 棟(下水ポンプ所)新築工事着工 ~東京駅前で 10 年超の長期プロジェクトがいよいよ始動~
・三菱地所 大手町・丸の内・八重洲・日本橋の結節点における敷地面積 3.1ha の大規模再開発「東京駅前常盤橋プロジェクト」A棟新築工事着工―「働く」ことは「人が動き、交わる」こと。これからの「働く」を発信するシンボルタワーへ。―
・東京都 報道発表資料 大手町二丁目常盤橋地区第一種市街地再開発の施行認可
・小千谷市 「東京駅前常盤橋プロジェクト」広場に泳ぐ宝石「錦鯉」の池を設置
・YouTube 三菱地所公式チャンネル 東京駅前常盤橋プロジェクト/TOKYO TOKIWABASHI 2027
・建設通信新聞 63階55万平米に変更/常盤橋プロジェクトB棟/三菱地所
・建設通信新聞 【東京駅前常盤橋プロジェクト】広場に錦鯉が泳ぐ池 新潟県小千谷市がPRゾーンを提案
・内閣府 国家戦略特区・首相官邸 都市再生特別地区(大手町地区(D-1街区))都市計画(素案)の概要
過去の記事
→2015年9月1日投稿 東京駅前に高さ390mの超高層ビル計画 (常盤橋地区再開発)
→2018年2月23日投稿 東京駅前常盤橋プロジェクト(大手町二丁目常盤橋地区第一種市街地再開発事業)A棟
→2018年8月9日投稿 東京駅前常盤橋プロジェクト(大手町二丁目常盤橋地区第一種市街地再開発事業) A棟
→2019年5月8日投稿 東京駅前常盤橋プロジェクト(大手町二丁目常盤橋地区第一種市街地再開発事業) A棟
→2019年10月8日投稿 東京駅前常盤橋プロジェクト(大手町二丁目常盤橋地区第一種市街地再開発事業) A棟
→2020年1月21日投稿 東京駅前常盤橋プロジェクト(大手町二丁目常盤橋地区第一種市街地再開発事業) A棟
→2020年6月29日投稿 東京駅前常盤橋プロジェクト(大手町二丁目常盤橋地区第一種市街地再開発事業)A棟
→2020年8月19日投稿 東京駅前常盤橋プロジェクト(大手町二丁目常盤橋地区第一種市街地再開発事業) A棟

概要
・名称 TOKYO TORCH 常盤橋タワー (東京トーチ 常盤橋タワー)
・計画名 東京駅前常盤橋プロジェクト(大手町二丁目常盤橋地区第一種市街地再開発事業) A棟
・name TOKYO TORCH Tokiwabashi Tower
・中文名 东京火炬常盘桥塔
・所在地 東京都千代田区大手町二丁目8番1他、東京都中央区八重洲1丁目2番1他
・用途 A棟:事務所、店舗、駐車場等
B棟:事務所、店舗、駐車場等
C棟:店舗、変電所、駐車場等
D棟:事務所、下水ポンプ場、駐車場等
・階数 A棟:地上40階、地下5階 (運用上:地上38階、地下5階)
B棟:地上63階、地下4階
C棟:地上1階、地下4階
D棟:地上9階、地下3階
・高さ A棟:212m
B棟:390m
C棟:10m
D棟:65m
・構造 鉄骨造、鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造
・基礎工法 直接基礎、杭基礎 (一部併用)
・敷地面積 31,400㎡ (街区全体)
・建築面積 20,400㎡ (街区全体)
A棟:4,000㎡
B棟:13,200㎡
C棟:300㎡
D棟:2,900㎡
・延床面積 686,000㎡(街区全体)
A棟:146,000㎡
B棟:545,000㎡
C棟:20,000㎡
D棟:30,000㎡
・着工 A棟:2018年1月
B棟:2023年度
C棟:Ⅰ期:2018年1月
Ⅱ期:2023年度
D棟:2017年4月上旬
・竣工 A棟:2021年6月末
B棟:2027年度
C棟:Ⅰ期:2021年6月末
Ⅱ期:2027年度
D棟:2022年3月
・建築主 三菱地所
・設計 A棟:三菱地所設計
B棟:---
C棟:Ⅰ期:三菱地所設計
Ⅱ期:---
D棟:三菱地所設計、日本水工設計
・施工 A棟:戸田建設
B棟:---
C棟:Ⅰ期:戸田建設
Ⅱ期:---
D棟:三井住友建設
・最寄駅 東京、日本橋、大手町、三越前
(2021年3月20日撮影)
建築計画の概要板


位置図

出典:三菱地所ニュースリリース
配置図

現地にて撮影
断面図

出典:三菱地所ニュースリリース
開発ステップイメージ

出典:三菱地所ニュースリリース
イメージパース

現地にて撮影
イメージパース(街区全体)

出典:内閣府/首相官邸
南西側から見上げた建設中のTOKYO TORCH 常盤橋タワー (東京トーチ 常盤橋タワー)の様子です。

南西側から見上げた建設中のTOKYO TORCH 常盤橋タワー (東京トーチ 常盤橋タワー)低層部分の様子です。
Torch Towerと常盤橋タワーの間は広場空間となります。大規模広場は合計7,000㎡もの広さが計画されていますが、約3,000㎡ほどがA棟建設時に先行整備される計画となっています。

低層部分は水平の軒が大きく張り出し、ガラスのケースのような立方体や直方体がランダムに飛び出すような外観意匠となっています。
低層部分の外観意匠においては、「行燈」や「桟敷」といった日本的な要素を取り入れているとのことです。

軒部分とガラス部分は空間があることがわかります。4~7階には機械室が入りますが、軒とその上部がその機械室となります。

北西側の渋沢栄一像付近から見上げた建設中のTOKYO TORCH 常盤橋タワー (東京トーチ 常盤橋タワー)の様子です。
「常盤橋街区」は、江戸城へ向かう表玄関である「常盤橋御門」が存在し、武家屋敷が広がる起点となる場所であったことを受け、伝統を継承し、次の100年も東京駅前で東京の成長を牽引していくという想いを込め、未来を拓く「刀」、歴史や伝統の奥深さを感じさせる「重ね」を表現した、シンボリックなデザインとなっています。
各方向から見えるシルエットに変化を付けることで多様性を同時に表現しており、低層部においては、「行燈」や「桟敷」といった日本的な要素を取り入れ、中と外が呼応し、ゆるやかに融合するデザインが採用されています。

カーテンウォールに拡大してみます。
フレームが目立つカーテンウォールとなっており、外壁カーテンウォールは新丸の内ビルディングを彷彿させるダークエメラルドグリーン~漆黒系統色のカーテンウォールが用いられており、重厚感を感じるデザインとなっています。

北西側から見た建設中のTOKYO TORCH 常盤橋タワー (東京トーチ 常盤橋タワー)低層部分の様子です。

北側から見上げた建設中のTOKYO TORCH 常盤橋タワー (東京トーチ 常盤橋タワー)の様子です。
常盤橋タワーでは、生体認証による強固なセキュリティシステム導入のほか、共用カフェテリアでの生体認証決済システム、位置情報を活用した混雑緩和支援や就業者の身体状態に応じた行動支援(バイタルセンシング)など、時間の価値と自由度を高めるICTサービスを本格導入し、就業者専用サイトやモバイルアプリ等を活用した利便性の高いサービスが展開されます。

北東側から見上げた建設中のTOKYO TORCH 常盤橋タワー (東京トーチ 常盤橋タワー)の様子です。
オフィス有効面積は約23,400坪、フロア面積約780坪の無柱空間が確保され、約8,000人もの就業者の入居を想定しているとのことです。
全オフィスフロアからダイレクトにアクセス可能
な3階と8階に、就業者の共用サービススペースが拡充、整備され、3階には共用カフェテリアやイベント・ミーティングスペース等、新しいスタイルのワークプレイスが整備されています。

北東側から見た建設中のTOKYO TORCH 常盤橋タワー (東京トーチ 常盤橋タワー)低層部分の様子です。

低層部分の柱、梁はへりの付いた意匠となっています。同じ丸の内・大手町エリアに建つ新丸の内ビルディングに通じるデザインです。

呉服橋と建設中のTOKYO TORCH 常盤橋タワー (東京トーチ 常盤橋タワー)低層部分の様子です。

南東側から見上げた建設中のTOKYO TORCH 常盤橋タワー (東京トーチ 常盤橋タワー)の様子です。
南東側の呉服橋交差点側はアールを描いた外観が特徴的で、このアールは低層部分のみならず高層部分まで同じように伸び続けています。

南東側から見た建設中のTOKYO TORCH 常盤橋タワー (東京トーチ 常盤橋タワー)低層部分の様子です。
こちらから見ると、常盤橋タワー西側の庇が大きくキャンチしている様子が見え、高層部西側が浮いているかのように見えます。

西側には将来的に2027年度竣工予定の地上63階、地下4階、高さ390mとなるTorch Towerが建設されます。

南側から見上げた建設中のTOKYO TORCH 常盤橋タワー (東京トーチ 常盤橋タワー)の様子です。

南側から見た建設中のTOKYO TORCH 常盤橋タワー (東京トーチ 常盤橋タワー)低層部分の様子です。
庇部分が非常に目立ち、アイストップの機能も果たしています。

低層部分の柱、梁を拡大してみると、斜め方向にドットが描かれているような繊細な意匠となっていました。

建設の進む常盤橋タワーと八重洲~大手町の超高層ビル群です。
日本橋から大手町、八重洲、丸の内、有楽町、日比谷、霞が関、虎ノ門、麻布台までシームレスに続く超高層ビル群は名実ともに“日本一の超高層ビル群”になっています。
大手町では連鎖型再開発という手法で再開発が進められており、現在は第3次事業まで完了、東京駅前常盤橋プロジェクトは第4次事業とされています。

TOKYO TORCH 常盤橋タワー (東京トーチ 常盤橋タワー)の呉服橋交差点側から見た完成予想パースです。

現地仮囲いより
TOKYO TORCH 常盤橋タワー (東京トーチ 常盤橋タワー)の東京駅側から見た完成予想パースです。

出典:三菱地所ニュースリリース
約7,000㎡の広場のうち約3,000㎡が先行整備されます。
環境負荷低減に関わる各種取組により、国内の都心複合ビル開発プロジェクトでは初となる「SITES」認証取得を目指すとのことです。
ちなみに「SITES」とは、ランドスケープにおけるサステナビリティを評価する米国の環境認証のことです。

出典:三菱地所ニュースリリース
大規模広場の完成予想パースです。

出典:内閣府/首相官邸
大規模広場のうち、約3,000㎡の広場が先行整備されます。

出典:三菱地所 ニュースリリース
整備される広場のイメージパースです。

出典:三菱地所ニュースリリース
大規模広場内に、「錦鯉」発祥の地として知られる小千谷市と協働して、優美な「錦鯉」が泳ぐ約70㎡の鑑賞池を設置する計画も進められており、、2020年3月25日付で三菱地所と小千谷市が合意、池の完成は2021年夏頃を予定しているとのことです。
三菱地所と小千谷市が「錦鯉」が泳ぐ池を含むPR ゾーンの設置を通じて、東京駅前から地方創生に貢献することを目指し、小千谷市の魅力を全国、そして世界へと発信していくものとされています。

出典:小千谷市、三菱地所ニュースリリース
「錦鯉」は、小千谷市東山地区などからなる二十村郷と呼ばれた地域が発祥とされ、江戸時代ころに、食用として飼われていた鯉に突然変異で色がついたものが最初といわれています。
「錦鯉」は、雪国の清らかな水と伝統の技法で育てられた独特な色調を持つ流麗な体形から、別名“泳ぐ宝石”とも称されており、ケンカをしない習性から“平和のシンボル”とも呼ばれているとのことです。

出典:小千谷市、三菱地所ニュースリリース
「8階ラウンジ」イメージパースです。

出典:三菱地所ニュースリリース
「3階カフェテリア」イメージパースです。

出典:三菱地所ニュースリリース
整理番号B-0354-09