2021/05/21
世界貿易センタービルディング本館 A-1棟/浜松町駅西口周辺開発計画 A-1棟 |
世界貿易センタービルディング本館 A-1棟/浜松町駅西口周辺開発計画 A-1棟は東京都港区浜松町で建設中の46階建て、高さ235mの超高層ビルです。
街区全体では4棟、うち超高層ビル2棟、延床面積約31万4,500㎡の大規模再開発事業となっており、周辺で活発化する開発事業の動向や観光拠点の構築などから、ビルの機能配置が再検討されていました。
A-1棟では、当初高さ約200mで計画されていましたが、高層部分に客室数約140室の国際水準のホテルを入れ、高さ235mに規模が拡大されています。
また、隣接するA-2棟には、バスターミナルや商業施設をメインとした次世代モビリティー乗降場とし、上部にレセプションホール・カンファレンスセンターを配置し、屋上は庭園とすることで4000人規模の帰宅困難者を受け入れ可能とする見込みとなっています。
2021年時点では既存建築物が残されており、街区南側のA-3棟である「世界貿易センタービル 南館」は2021年3月25日に竣工しています。また、街区全体の最終的な竣工を2029年度とし、A-1棟は2026年度、A-2棟:2026年度、モノレール棟は2028年度に整備完了予定となっています。
2021年5月19日には東京都環境局により、変更後の環境影響評価図書の公表が行われています。
参考資料、引用元
・日刊建設工業新聞 世界貿易センタービルら/浜松町二丁目4地区開発(東京都港区)/施設規模拡大へ
・建設通信新聞 総延べ31.4万㎡/浜松町二4地区A A-1棟は46階建て/世界貿易センタービルディングら

概要
・名称 世界貿易センタービルディング本館 A-1棟/浜松町駅西口周辺開発計画 A-1棟
・計画名 世界貿易センタービルディング本館 A-1棟/浜松町駅西口周辺開発計画 A-1棟
・name World Trade Center Building Main Building A-1 / Hamamatsucho Station West Exit Area Development Plan A-1 Building
・中文名 世贸中心大厦本馆A-1 /滨松町站西口地区开发计划A-1大厦
・所在地 東京都港区浜松町二丁目4番1
・用途 バスターミナル、タクシープール、ステーションコア、事務所、店舗、駐車場、駅舎、ホテル等
・階数 A-1棟:地上46階、地下3階
A-2棟:地上8階、地下3階
A-3棟(南館):地上39階、地下3階
モノレール棟:地上5階
・高さ A-1棟:235m
A-2棟:50m
A-3棟(南館):197.317m
モノレール棟:34m
・構造 A-1棟:鉄骨造、鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造
A-2棟:鉄骨造、鉄筋コンクリート造
A-3棟(南館):鉄骨造、鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造
モノレール棟:鉄骨造
・基礎工法 A-1棟:直接基礎
A-2棟:直接基礎
A-3棟(南館):直接基礎
モノレール棟:直接基礎
・客室数 約140室
・敷地面積 A-1棟:約21,100㎡※街区全体
A-2棟:約21,100㎡※街区全体
A-3棟(南館):3,195.310㎡
モノレール棟:約21,100㎡※街区全体
・建築面積 A-1棟:約18,200㎡※街区全体
A-2棟:1約18,200㎡※街区全体
A-3棟(南館):2,881.464㎡
モノレール棟:約18,200㎡※街区全体
・延床面積 A-1棟:約314,500㎡ (業務商業用途:約289,500㎡、駐車場等:約24,500㎡)※街区全体
A-2棟:約314,500㎡ (業務商業用途:約289,500㎡、駐車場等:約24,500㎡)※街区全体
A-3棟(南館):95,239.380㎡
モノレール棟:約314,500㎡ (業務商業用途:約289,500㎡、駐車場等:約24,500㎡)※街区全体
・着工 A-1棟:2017年9月1日(解体着手:2021年度)
A-2棟:2017年9月1日
A-3棟(南館):2017年9月1日
モノレール棟:2017年9月1日
・竣工 2029年度※街区全体
A-1棟:2026年度
A-2棟:2026年度
A-3棟(南館):2021年3月25日
モノレール棟:2028年度
・建築主 世界貿易センタービルディング、東京モノレール、東日本旅客鉄道
・設計 A-1棟:日建設計、鹿島建設
A-2棟:日建設計、鹿島建設
A-3棟(南館):日建設計、鹿島建設
モノレール棟::ジェイアール東日本建築設計事務所
・施工 A-1棟:---
A-2棟:---
A-3棟(南館):鹿島建設
モノレール棟:---
・最寄駅 浜松町、大門
(2020年9月28日、2020年2月11日撮影)
既存建築物概要(旧 世界貿易センタービル)
・名称 世界貿易センタービル
・name World Trade Center(Tokyo)
・中文名 世界贸易中心大厦
・所在地 東京都港区浜松町二丁目4番1
・用途 オフィス、ホール、店舗、展示場、バスターミナル
・階数 地上40階、地下3階
・高さ 152m
・構造 高層部分:鉄骨造
低層部分:鉄骨鉄筋コンクリート造
地下部分: 鉄骨鉄筋コンクリート造
別館:鉄筋コンクリート造
・基礎工法 ---
・敷地面積 16,080.99㎡
・建築面積 9,573.17㎡
・延床面積 153,941.22㎡
・着工 1967年7月
・竣工 1970年3月
・建築主 東京ターミナル (現:世界貿易センタービルディング)
・設計 日建設計、武藤研究室(武藤構造力学研究所
・施工 鹿島建設
・最寄駅 浜松町、大門
建築計画の概要板

※変更前
位置図

出典:東京都
配置図

出典:東京都
断面図

出典:東京都
イメージパース

※変更前
出典:国土交通省
北西側から見上げた世界貿易センタービルディング本館 A-1棟/浜松町駅西口周辺開発計画 A-1棟計画地に建つ既存建築物の「世界貿易センタービル」の様子です。
既存建築物の世界貿易センタービルは、高さ100m超えの超高層ビルとしては日本国内で二番目に竣工した超高層ビルで1970年3月に竣工しています。
霞が関ビルデングの竣工が1968年4月ですから、こちらは日本初の超高層ビル竣工から約2年で竣工していることになります。

世界貿易センタービル低層部分の様子です。
再開発によって新たに建設されるA-1棟低層部分には、「ステーションコア」と呼ばれる東京モノレールとJR、都営地下鉄等の乗り換えやバス、タクシー等の乗り継ぎを円滑化するための空間が設けられます。

周辺でも再開発が相次ぎ、浜松町東側徒歩圏の竹芝エリアでは「東京ポートシティ竹芝 オフィスタワー」や「ウォーターズ竹芝 (WATERS takeshiba) 」などの超高層ビルも竣工しています。

再開発街区東側には東京モノレール浜松町駅が建っています。
こちらはモノレール棟として整備される計画で、2028年度に完了予定となっています。

東側から見た世界貿易センタービルディング本館 A-1棟/浜松町駅西口周辺開発計画 A-1棟計画地に建つ既存建築物の「世界貿易センタービル」の様子です。
現在は敷地内の緑地面積が少ないですが、再開発によって更に超高層化され、約1万2,000㎡の緑地空間が創出されます。

南西側から見た世界貿易センタービルディング本館 A-1棟/浜松町駅西口周辺開発計画 A-1棟計画地に建つ既存建築物の「世界貿易センタービル」の様子です。

南側には世界貿易センタービル別館が建っており、こちらの跡地にカンファレンスなどの入るA-2棟が建設されます。

世界貿易センタービルに隣接する旧芝離宮恩賜庭園でも整備計画が浮上しており、文化体験施設や新弓道場などの整備により、観光活用促進も進めていく狙いがあります。

東京タワー展望台から見た世界貿易センタービルディング本館 A-1棟/浜松町駅西口周辺開発計画 A-1棟計画地の様子です。
コロナ禍でオフィスやホテル需要が低迷していますが、コロナ後を見据えて規模拡大し、高さも高くなったことから非常に楽しみな再開発になりますね!

整理番号 B-1170-01