2021/06/12
本厚木MIHARAS(本厚木ミハラス)/ザ・パークハウス本厚木タワー |
本厚木MIHARAS(本厚木ミハラス)/ザ・パークハウス本厚木タワーは神奈川県厚木市の小田急線本厚木駅南口駅前に竣工した22階建て、高さ85m、総戸数163戸のタワーマンションです。
交通結節点の機能強化を図るほか、商業・業務・居住などの複合的な都市機能の整備を促進し、魅力ある駅周辺の顔づくりを目指す「本厚木駅南口地区第一種市街地再開発事業」によって建設されました。
フロア構成は地下1階が市営駐輪場、1階に金融系や店舗系の商業ゾーン、2階に店舗系商業ゾーン、3階に医療系商業ゾーン、4階から22階に共同住宅となっています。
タワーマンションの建設のみならず、地上にはバス停留所やタクシープール、歩行者デッキなどの駅前広場の整備も行われ、駅前広場も面積約3,460㎡から約4,270㎡へ拡張し、安全で快適な歩行環境の向上、交通結節点の機能強化がなされました。
既存建築物解体着手は2017年8月4日、着工は2018年3月1日となっており、竣工は2021年2月15日となっています。
参考資料、引用元
・厚木市 本厚木駅南口地区市街地再開発事業
・本厚木駅南口地区市街地再開発組合
・三菱地所レジデンス ~「本厚木駅南口地区第一種市街地再開発事業(施設名称:本厚木ミハラス)」内の分譲マンション~「ザ・パークハウス 本厚木タワー」竣工厚木市最高層タワーマンション コロナ禍においても販売堅調
・三菱地所レジデンス 駅前広場拡充整備×複合的都市機能集積 「本厚木駅南口地区第一種市街地再開発事業」着工
過去の記事
2018年2月17日投稿 本厚木駅南口地区第一種市街地再開発事業
→2018年11月9日投稿 ザ・パークハウス本厚木タワー
→2019年3月8日投稿 ザ・パークハウス本厚木タワー
→2019年6月29日投稿 ザ・パークハウス本厚木タワー
→2020年5月19日投稿 ザ・パークハウス本厚木タワー

■概要
・名称 ザ・パークハウス本厚木タワー
・計画名 本厚木駅南口地区第一種市街地再開発事業
・name The Park House Honkogi Tower
・中文名 公园住楼本厚木塔楼
・所在地 神奈川県厚木市旭町一丁目15番付近、泉町1番付近
・用途 店舗、事務所、住宅、駐車場、市営駐輪場
・階数 地上22階、地下2階
・高さ 85m
・構造 鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造※制震構造
・基礎工法 杭基礎(拡底杭)
・総戸数 163戸(事業協力者住戸4戸含む)
・敷地面積 2,367.28㎡
・建築面積 1,870㎡
・延床面積 24,470㎡
・着工 2018年3月1日(解体着手:2017年8月4日)
・竣工 2021年4月3日
・建築主 本厚木駅南口地区市街地再開発組合(参加組合員:三菱地所レジデンス、フージャースコーポレーション)
・設計 アール・アイ・エー
・施工 フジタ・小島組建設共同企業体
・最寄駅 本厚木
(2021年4月20日撮影)
位置図

出典:本厚木駅南口地区市街地再開発組合
配置図

出典:ザ・パークハウス本厚木タワー 公式サイト
断面図

出典:厚木市
イメージパース

出典:厚木市
北側から見た本厚木MIHARAS(本厚木ミハラス)/ザ・パークハウス本厚木タワー低層部分の様子です。
低層部分には商業施設が入っており、居酒屋の「山内農場」、銀行の「りそな銀行」、クリニックの「ヘルスケアクリニック厚木」などが入っています。

撮影時のテナント一覧です。
商業テナントはコロナ禍の影響かまだまだ空きがありました。

本厚木MIHARAS(本厚木ミハラス)のロゴです。

北西側から見た本厚木MIHARAS(本厚木ミハラス)/ザ・パークハウス本厚木タワー低層部分の様子です。

北西側から見た本厚木MIHARAS(本厚木ミハラス)/ザ・パークハウス本厚木タワーの様子です。

西側から見上げた本厚木MIHARAS(本厚木ミハラス)/ザ・パークハウス本厚木タワーの様子です。

西側から見た本厚木MIHARAS(本厚木ミハラス)/ザ・パークハウス本厚木タワー 低層部分の様子です。

低層部分テナントの「りそな銀行」は北西面の道路から出入りが可能となっています。

MIHARAS(本厚木ミハラス)/ザ・パークハウス本厚木タワーの地下1階には、612台収容できる市営の本厚木駅南口自転車駐車場が整備されています。

南東側から見たMIHARAS(本厚木ミハラス)/ザ・パークハウス本厚木タワーの様子です。
共用施設にはエントランスラウンジやオーナーズラウンジ、屋上デッキが設けられています。
屋上階の屋上デッキは厚木市最高層タワーマンションであることを活かし、「あつぎ鮎まつり」の大花火など夏の風物詩も楽しめるとのことです。

南側から見たMIHARAS(本厚木ミハラス)/ザ・パークハウス本厚木タワーの様子です。
構造は制震構造が採用されており、壁型粘性せん断ダンパーなどの粘性ダンパーの設置がなされているほか、杭には杭の先端が広がっている拡底杭が採用されています。

外観デザインは本厚木が昔も今も、人・モノ・文化・情報が集まる結節点であることに着眼し、「The Confluence(合流)」というコンセプトを掲げ計画されており、茶系やグレー系など落ち着いた色合いとなっています。
4階から22階に住戸が入っており、住戸バルコニーには乳白色のガラス手すりや暗色系のすりガラス手すりが採用されています。

東側には住宅用駐車場の出入口があります。
駐車場は総戸数163戸に対してタワー式78台と、駐車場設置率は47.85%となっており、駅直結タワーとしては比較的高めとなっています。

MIHARAS(本厚木ミハラス)/ザ・パークハウス本厚木タワー北側には、一般車乗降場が新たに整備されています。

MIHARAS(本厚木ミハラス)/ザ・パークハウス本厚木タワーのメインエントランスです。
エントランスはこちらの1階とペデストリアンデッキ直結の2階に設けられています。

ペデストリアンデッキ直結のエントランスです。

ペデストリアンデッキに直結している商業テナントエントランスです。

ペデストリアンデッキの様子です。
歩車分離がなされ、更には屋根付きのため、駅まで雨や日射の影響を受けることなく移動可能となっています。

本厚木駅南口周辺の道路整備も行われました。
このように歩道のインターロッキング舗装がなされ、明るい雰囲気の歩行空間に刷新されています。

ペデストリアンデッキはこのように本厚木駅南口の目の前まで伸びています。
完全な駅直結ではないですが、ほぼ駅直結と同じ利便性、快適性です。

再開発に合わせて南口駅前広場の整備も進められ、バスバースは3バースから4バースに増加、タクシー乗降場も10台から12台に増加されたほか、今まで設けられていなかった一般車乗降場も6台設けられ、交通結接点としての機能強化も図られました。

駅前広場の整備計画図です。

出典:厚木市
本厚木駅南口には「本厚木ミロード 南館」が建っています。

本厚木駅南口に続き、北口でも再開発計画があります。
本厚木駅北口駅前で計画が進む「本厚木駅北口再開発」やイオンやバスセンター、図書館などの公共施設がある場所で計画がされている「中町第2-2地区周辺整備事業」、また、本厚木よりも2つ先の伊勢原駅では伊勢丹跡地の「伊勢原駅北口周辺地区整備計画」、手前の海老名でも大規模開発が進められていますし、相模大野では「(仮称)相模大野4丁目計画」と小田急線沿線の遠方郊外域の駅前で再開発ビルの建設やタワーマンションの建設が相次いでいます。
街が刷新され、若者が流入してくるほか、駅前にそこそこの規模のビルやマンションが建つことで高密度で賑わいある街並みへと変化してきています。

小田急線本厚木駅の様子です。
2019年度の一日平均乗降客数は15万1,791人と、地下鉄を除く他路線と接続もしくは連絡運輸を行っていない日本の私鉄の駅では最多乗降人員数を誇る駅となっています。

整理番号 B-0608-07 竣工