2021/06/04
相鉄・東急直通線(東急新横浜線/相鉄新横浜線) |
相鉄・東急直通線(東急新横浜線/相鉄新横浜線)は、JR東日本東海道貨物線横浜羽沢駅付近から東急東横線日吉駅までの連絡線(約10.0km)を新設し、この連絡線を利用し、相鉄線と東急線が相互直通運転を行うものです。
相鉄本線・いずみ野線の海老名や湘南台方面から、先行して建設された相鉄・JR直通線の西谷~羽沢横浜国大駅間を経由し、JR東日本東海道貨物線横浜羽沢駅付近より新路線に入り、新横浜駅、東急東横線綱島駅の東側地下に新設される新綱島駅を経て、日吉駅で東急東横線・目黒線に乗り入れる運行計画となっています。
上下分離方式による鉄道整備などが盛り込まれた「都市鉄道等利便増進法」に基づく速達性向上事業として施行が進められ、営業主体である相鉄及び東急電鉄が、整備主体に施設使用料を支払って営業を行い、整備主体は施設使用料を原資として資金を償還する制度での整備、運行がなされます。
この連絡線の整備により、相鉄線と東急線との相互直通運転が可能となり、広域鉄道ネットワークの形成と機能の高度化が図られるとともに、速達性の向上、新幹線アクセスの向上、乗換回数の減少や、沿線地域の活性化等に寄与するものとされています。
開業予定は2022年度下期となっており、新横浜駅では地上部で駅出入口の建設工事、新綱島駅では駅直結の再開発タワーマンション「ドレッセタワー新綱島」の発表など、開業に向けて建設工事や拠点整備が進められています。
参考資料、引用元
・東急電鉄 相鉄・東急直通線
・独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構 神奈川東部方面線 相鉄・JR直通線/相鉄・東急直通線
・独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構 神奈川東部方面線フォトギャラリー
関連記事
・相鉄・JR直通線 羽沢横浜国大駅 vol.1プラットホーム編
・相鉄・JR直通線 羽沢横浜国大駅 vol.2 駅舎編
・相鉄新横浜線 西谷駅周辺工事

現地にて撮影
概要
■概要
・新設路線 相鉄・東急直通線(東急新横浜線/相鉄新横浜線)
・name Sotetsu / Tokyu Direct Line (Tokyu Shin-Yokohama Line / Sotetsu Shin-Yokohama Line)
・中文名 相铁・东急直通线(东急新横浜线/相铁新横浜线)
・新設区間 JR東海道貨物線横浜羽沢駅付近~東急東横線、目黒線日吉駅
・新設距離 約10.0km
・ルート・駅位置 日吉駅~新綱島駅~新横浜駅~羽沢横浜国大駅~西谷駅
・事業者 鉄道建設・運輸施設整備支援機構(営業主体:相模鉄道、東急電鉄)
・開業年次 2022年度下期
(2021年5月3日撮影)
位置図

出典:独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構
事業区間図

出典:東急電鉄
断面図

出典:独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構
イメージパース

現地にて撮影
2019年11月30日に開業した羽沢横浜国大駅です。
現在は相鉄・JR直通線の駅として機能しており、こちらの駅から相鉄・東急直通線(東急新横浜線/相鉄新横浜線)は分岐する形になります。

道路の真下で建設工事が進む相鉄・東急直通線(東急新横浜線/相鉄新横浜線) 新横浜駅の様子です。
羽沢横浜国大駅から新横浜駅までは円形の複線トンネルで建設され、新横浜駅は地下鉄ブルーラインの下に箱形トンネルとして建設されます。
新横浜駅が新たに設けられることにより、相鉄と東急から新幹線停車駅である新横浜駅へ乗り換えなしでアクセス可能となります。

新横浜駅北口南西側の様子です。
仮囲いがなされ、工事が進められています。

新横浜駅の交差点直上のペデストリアンデッキから見た建設中の相鉄・東急直通線(東急新横浜線/相鉄新横浜線) 新横浜駅地上出入口の様子です。

交差点直上のペデストリアンデッキから地下に設けられる進む相鉄・東急直通線(東急新横浜線/相鉄新横浜線) 新横浜駅へ直結する計画となっています。

建設工事が進む相鉄・東急直通線(東急新横浜線/相鉄新横浜線) 新綱島駅の様子です。
新横浜駅から新綱島駅間も円形トンネルで建設され、新綱島駅も箱形トンネルとして地下に建設されています。

ゲートが開いていたので中を覗いてみました。
こちらに駅改札機能を有した施設や商業施設、タワーマンションといった都市拠点機能を有する複合施設が建設されます。

西側から見た建設中の相鉄・東急直通線(東急新横浜線/相鉄新横浜線) 新綱島駅の様子です。

相鉄・東急直通線(東急新横浜線/相鉄新横浜線) 新綱島駅の改札口完成予想パースです。

出典:東急電鉄
新綱島駅から徒歩3、4分ほど西へ進むと東急東横線綱島駅があります。

相鉄・東急直通線(東急新横浜線/相鉄新横浜線) 日吉駅南側付近の様子です。
新綱島駅からは円形単線並列トンネル、箱形トンネルを経て、二層式の高架橋を通って日吉駅へ至ります。

相鉄・東急直通線(東急新横浜線/相鉄新横浜線)と東急東横線、目黒線との接続駅となる日吉駅です。

相鉄・東急直通線(東急新横浜線/相鉄新横浜線) 日吉駅は、現在の東急目黒線の折り返し線部分のホーム中側の線路が延伸する形で相鉄・東急直通線へ直結します。

相鉄・東急直通線(東急新横浜線/相鉄新横浜線)の羽沢横浜国大駅~日吉駅開業により、二俣川駅~目黒駅が約38分短縮されます。
また、東急線沿いの武蔵小杉等の近郊ターミナルへも大幅短縮され、神奈川県の横浜内陸部や県央からのアクセスが大幅に改善されることになります。

東急電鉄日吉駅直上には、駅直結都市型商業施設の「日吉東急アベニュー」が建っており、駅改札を出るとこのように開放的な吹き抜け空間となっています。
東急電鉄日吉駅の一日平均乗降客数は20万6,301人、横浜市営地下鉄グリーンラインは8万4,908人となっており、合計29万1,209人が利用する近郊ターミナルのひとつです。
また、東急電鉄の内訳は東横線が14万8,863人/日、目黒線が57,438人/日と東横線の方が利用者数が多くなっています。

日吉駅の東側には、慶應義塾大学日吉キャンパスの銀杏並木が続いています。

整理番号 上下分離方式による鉄道整備などが盛り込まれた「都市鉄道等利便増進法」に基づき施行が進められ、新横浜駅に新たに相鉄と東急が直通する“相鉄・東急直通線(東急新横浜線/相鉄新横浜線)”2021年5月建設状況、現地の様子