2021/06/06
日比谷公園再生整備計画 |
日比谷公園再生整備計画は東京都千代田区にある東京都立日比谷公園を再整備する計画で、大音楽堂の建て替えなど一部施設の整備に民間資金の活用が検討されているほか、日比谷公会堂にはレトロカフェの整備、日比谷通りの南北2箇所に歩行者デッキの整備も計画されています。
提案がなされた「日比谷公園グランドデザイン」では、開園130周年を迎える2033年までには、4つの区域に分かれて整備が行われ、園内北西部に新設する広場「(仮称)HIROBAs」や管理棟(中枢機能)としての「(仮称)パークプラザ」も整備されます。
計画では、2021年度に園路や広場などの基本設計に入り、2033年に整備完了予定となっています。
参考資料、引用元
・東京都建設局 「都立日比谷公園の再生整備計画(中間のまとめ)」へのご意見をお寄せください。【募集は終了しました】
・東京都建設局 「都立日比谷公園の再生整備計画」が答申されました
・日刊建設工業新聞 【基本設計や民間連携手法検討】東京都、日比谷公園の再整備に着手

出典:東京都
概要
・名称 日比谷公園再生整備計画
・計画名 日比谷公園再生整備計画
・name Hibiya Park Re-maintain Plan
・中文名 日比谷公园复兴计划
・所在地 東京都千代田区日比谷公園1番
・用途 公園
・開発面積 16.16ha
・着工 2021年
・竣工 2033年
・建築主 東京都
・設計 ---
・施工 ---
・最寄駅 日比谷、霞ヶ関、有楽町
(2021年4月18日撮影)
位置図

現地にて撮影
配置図

出典:東京都
断面図

出典:東京都
イメージパース

出典:東京都
現在の日比谷公園の様子です。
政治の中心である霞が関、文化や迎賓といった機能を有する有楽町、内幸町、ビジネス街の丸の内、再開発により住宅商業業務の複合エリアである虎ノ門と隣接し、東京都心部に位置する都立公園で、公園面積は16.2haとなっています。

にれのき広場の北側、第二花壇には日比谷公園のシンボルともなっている大時計があります。
整備計画では芝庭広場となっており、パースは一面芝生の絵になっていることから、もしかすると撤去されてしまうかもしれませんね。

1929年竣工の日比谷公会堂はレトロカフェの整備がなされ、保存される計画となっています。
鉄筋コンクリート造地上4階建て、延床面積6,032㎡の近代ゴシック風のゴシック調アール・デコ建築です。

日比谷公園に隣接している内幸町地区では、三井不動産によって「帝国ホテル東京建て替え・再開発計画」など複数棟の建物の建て替え、再開発などが計画されています。

日比谷公園大噴水です。
こちらは再整備後も残る計画となっており、周辺には噴水広場と隣接して小音楽堂も整備されます。

ネモフィラやチューリップなどが植えられた花壇の西側は現在と変わらず「つつじ山」や「林床テラス」となります。

ネモフィラです。小さな花びらがかわいらしい花です。

緑豊かな「つつじ山」はそのまま残る見込みです。

「雲形池」です。
こちらの池もそのまま残り、隣接地は「林床テラス」として整備されます。
また、南側に隣接する⼤音楽堂も⺠間資⾦の活用により改築し、⼤音楽堂の周辺やかもめの広場も含めて一体的に再整備し、⺠間による管理運営も行うことで、さらなる賑わいを創出する計画があります。

日比谷公園北西側の様子です。
北西側エリアは「(仮称)HIROBAs」と呼ばれる新たな広場が整備されます。

「(仮称)HIROBAs」の完成予想パースです。
地域団体などとの連携により、新たな運営管理の仕組みを構築して、ウェルネスを中心とした多様なプログラムを提供するものとされています。

出典:東京都
「(仮称)HIROBAs」の完成予想パースです。

出典:東京都
現在、テニスコートがある場所は「(仮称)HIROBAs」の大芝生広場の一部となる計画となっています。
なお、スポーツ施設は「球技広場」や「運動広場」、「更衣棟」が新たに整備されます。

第一花壇周辺も整備されます。
公会堂から小音楽堂のビスタ景観や、⼤噴水広場から祝田⾨までの見通しの確保など、空間の⼤きさを感じさせる景観を形成する計画となっています。

心字池のある東側には新たにデッキが整備され、日比谷・内幸町エリアと日比谷公園が結ばれます。

「(仮称)HIROBAs」の夜景完成予想パースです。

出典:東京都
整理番号 日比谷公園再生整備計画 202104