2021/06/25
(仮称)横浜市中区海岸通計画 |
(仮称)横浜市中区海岸通計画は神奈川県横浜市中区海岸通の神奈川県警察本部の西側に建つ「横浜郵船ビル」と「横浜ビル」跡地で計画されている22階建て、高さ112mの超高層ビルです。
既存建築物である1936年9月竣工で、建物ファサードのコリント式列柱が特徴的なアメリカ古典主義様式を用いた「横浜郵船ビル」は、横浜市景観計画で歴史的建造物に位置付けられています。
そのため、こちらの大部分は保全・活用する計画となっているほか、計画区域の水際には、一般の人が利用・通行できる水際線プロムナードを整備するものとされています。
既存建築物の解体着手は2023年、着工は2024年、竣工は2027年、2028年に供用開始となります。
2021年5月末時点では、既存建築物が残された状態となっていました。
参考資料、引用元
・横浜市 97.(仮称)横浜市中区海岸通計画 環境影響評価手続※縦覧期間終了

概要
・名称 (仮称)横浜市中区海岸通計画
・計画名 (仮称)横浜市中区海岸通計画
・name (Tentative name) Yokohama City Naka-ku Kaigandori Plan
・中文名 (暂定名)横滨市中区海岸通计划
・所在地 神奈川県横浜市中区海岸通3丁目9番
・用途 オフィス、商業、教育施設等
・階数 地上22階、地下2階
・高さ 112m (建築物高さ:99m)
・構造 ---
・基礎工法 ---
・敷地面積 約10,550㎡
・建築面積 約8,600㎡
・延床面積 約88,600㎡
・着工 2024年
・竣工 2027年
・建築主 日本郵船、三菱地所
・設計 三菱地所設計
・施工 ---
・最寄駅 馬車道
(2021年5月29日撮影)
位置図

出典:横浜市
配置図

出典:横浜市
断面図

既存建築物として建っている「横浜郵船ビル」は日本郵船株式会社創立50周年を記念して建設され、竣工は1936年9月と、既に築85年となっています。

「横浜郵船ビル」のファサードには、柱頭部分にアカンサスの葉を模した装飾を特徴とした16本のコリント式列柱が並ぶ点が特徴となっています。

威風堂々とした近代建築物の「横浜郵船ビル」ですが、よく見てみると老朽化しており、柱部にはかなり大きな亀裂が入っていました。
保全・活用される際に耐震補強工事等も行われるものかと思います。

北西側から見た(仮称)横浜市中区海岸通計画の様子です。

近年は再開発によって超高層ビルやタワーマンションが建設される場合に元々建っていた近代建築物を保存、活用する動きが活発化しており、規模が大きく収益力のある超高層を併設して建てることによって、今まででは壊される運命にあった近代建築物が残されるようになってきています。

南東側から見た既存建築物の「横浜郵船ビル」の様子です。

南東側から見た(仮称)横浜市中区海岸通計画の様子です。

(仮称)横浜市中区海岸通計画の東側隣接地には神奈川県警察本部があります。

ランドマークタワー展望台から見た(仮称)横浜市中区海岸通計画の様子です。

整理番号 B-1190-01