2021/09/19
豊洲ベイサイドクロスタワー/三井ガーデンホテル豊洲ベイサイドクロス |
豊洲ベイサイドクロスタワー/三井ガーデンホテル豊洲ベイサイドクロスは、(仮称)豊洲二丁目駅前地区第一種市街地再開発事業 2-1街区として再開発され、東京都江東区豊洲に建つ36階建て、高さ177.51mの超高層ビルです。
オフィスとショッピングモール、ホテル、エネルギー供給施設等からなる大規模複合施設となっており、豊洲ベイサイドクロスタワーとなるAC棟のフロア構成は、地下1階~地上4階に全36店舗の商業施設の「ららぽーと豊洲3」、3階に「+C(プラスクロス)」ラウンジ、4階~32階にオフィス、23階にスカイロビー、33階~36階にホテルの「三井ガーデンホテル豊洲ベイサイドクロス」となっています。
また、街区西側には24階建て、高さ125mのSMBC豊洲ビル(豊洲ベイサイドクロス B棟)が建設されており、隣接する豊洲公園にかかる「豊洲パークブリッジ」や「三井ショッピングパーク アーバンドック ららぽーと豊洲1に直結する歩行者デッキ、東京メトロ有楽町線豊洲駅に直結する地下鉄出入口棟も整備されています。
更にC棟の5~8階には「豊洲エネルギーセンター」が入っており、コジェネレーションシステム(CGS)が採用されています。
地盤変動にも耐え得る強度や柔軟性に優れた「溶接接合鋼管」を採用した中圧ガス導管からガス供給を行い、発電するものとなっており、非常時でも継続的なエネルギー供給を可能にするBCP機能を有しています。
2020年3月31日にAC棟が竣工、2020年10月下旬にB棟が竣工、ららぽーと豊洲3は2020年6月1日より順次開業、三井ガーデンホテル豊洲ベイサイドクロスが2020年8月10日に開業しています。
参考資料、引用元
・三井不動産/三井不動産ホテルマネジメント 銀座から10分、羽田空港から20分 ららぽーと豊洲・豊洲駅直結のアーバンリゾート「三井ガーデンホテル豊洲ベイサイドクロス」 2020年8月10日(月)開業 地上165mから望む圧巻の東京湾パノラマビュー
・三井不動産 豊洲駅直結の大規模再開発「豊洲ベイサイドクロス」街区内「豊洲ベイサイドクロスタワー」竣工~4月1日(水)以降順次オフィス入居開始 4月24日(金)「ららぽーと豊洲3」オープン~
・三井不動産/東京ガス 三井不動産・東京ガスの連携による「豊洲スマートエネルギープロジェクト」が始動~駅前拠点での既存施設を含めた電気と熱のコンパクトな面的供給事業~レジリエントでエコフレンドリーな豊洲の街づくりを支えるエネルギープロジェクト
・三井不動産 オフィス・商業施設・ホテルが揃う豊洲エリア最大の再開発プロジェクト「豊洲ベイサイドクロス」が2020年4月24日(金)グランドオープン決定~豊洲の街の成長に合わせ、豊洲で住む・働く・訪れる多様な人々の“つなぐ・つどう”拠点へ
・三井不動産「(仮称)豊洲二丁目駅前地区第一種市街地再開発事業2‐1街区 AC棟」着工 ~BCPを強化するエネルギーセンターを備えた、オフィス、商業、ホテルのミクストユースの大規模再開発~
・国土交通省 三井不動産株式会社の民間都市再生事業計画を認定
過去の記事
→2018年4月15日投稿 豊洲ベイサイドクロス
→2018年10月4日投稿 豊洲ベイサイドクロス AC棟 (タワーA、C)
→2019年1月27日投稿 豊洲ベイサイドクロス AC棟
→2019年5月5月5日投稿 豊洲ベイサイドクロス AC棟

概要
・名称 豊洲ベイサイドクロスタワー/三井ガーデンホテル豊洲ベイサイドクロス
・計画名 (仮称)豊洲二丁目駅前地区第一種市街地再開発事業 2-1街区/豊洲ベイサイドクロス AC棟
・name Toyosu Bayside Cross Tower/Mitsui Garden Hotel Toyosu Bayside Cross
・中文名 丰洲湾畔十字塔/三井花园饭店丰洲湾畔十字
・所在地 東京都江東区豊洲二丁目15番12
・用途 AC棟:事務所、店舗(物販・飲食)、ホテル、自動車車庫、エネルギー供給施設
B棟:事務所、自動車車庫
ELV棟:昇降機
交番棟:巡査派出所
地下鉄出入口棟:地下鉄出入口
・階数 AC棟:地上36階、地下2階
B棟:地上24階、地下1階
ELV棟:地上2階
交番棟:地上2階
地下鉄出入口棟:地上1階、地下1階
・高さ AC棟:177.51m(軒高:176.91m)
B棟:123.70m(軒高:123.25m)
ELV棟:10m
交番棟:7m
地下鉄出入口棟:7m
・構造 AC棟:鉄骨造、一部鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄筋コンクリート造
B棟:鉄骨造、一部鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄筋コンクリート造
・客室数 225室
・基礎工法 AC棟:杭基礎
B棟:杭基礎
・敷地面積 27,831.65㎡※街区全体
AC棟:19,127.66㎡
B棟:8,055.22㎡
ELV棟:43.35㎡
交番棟:90.30㎡
地下鉄出入口棟:515.32㎡
・建築面積 13,259㎡※街区全体
AC棟:9,395.83㎡
B棟:3,640㎡
ELV棟:13㎡
交番棟:50㎡
地下鉄出入口棟:256㎡
・延床面積 258,750㎡※街区全体
AC棟:184,817.64㎡
B棟:72,419㎡
ELV棟:25㎡
交番棟:89㎡
地下鉄出入口棟:216㎡
・着工 AC棟:2016年12月1日
B棟:2018年1月18日
・竣工 AC棟:2020年3月31日
B棟:2020年10月下旬
・建築主 三井不動産、IHI
・設計 大成建設、日建設計
・施工 大成建設
・最寄駅 豊洲
(2021年4月11日撮影)
建築計画の概要板※当初計画
▼建築計画の全体概要

▼建築計画の詳細概要

位置図

出典:国土交通省
配置図

出典:三井不動産 ニュースリリース
断面図

出典:国土交通省
施設構成イメージ

出典:三井不動産 ニュースリリース
イメージパース

出典:三井不動産 ニュースリリース
イメージパース※当初計画

出典:国土交通省
北側から見た豊洲ベイサイドクロスタワー/三井ガーデンホテル豊洲ベイサイドクロスの様子です。

敷地東側の晴海通り沿いに街区名称である「TOYOSU BAYSIDE CROSS」と記載された巨大なサインがあります。

「TOYOSU BAYSIDE CROSS」のサインと竣工した豊洲ベイサイドクロスタワー/三井ガーデンホテル豊洲ベイサイドクロスの様子です。

豊洲ベイサイドクロスタワーの北東側アプローチです。

アプローチは、晴海通りの歩道と一体となった公開空地の広場となっています。
植栽も多く、緑豊かな都市空間です。

地下鉄出入口棟の様子です。
新たに東京メトロ有楽町線豊洲駅の駅出入口も設けられており、駅直結の再開発となっているほか、既存の豊洲駅前交通広場と合わせて交通結接点としても機能する拠点となっています。

敷地東側に隣接している「豊洲駅交通広場」です。
こちらは2015年3月に竣工しており、路線バス 4バース、シャトルバス 1バース、タクシー乗車場 1箇所、タクシープール 24 台、バスシェルター 587.45㎡が整備されています。
豊洲地区の交通結接点として、こちらの交通広場と東京メトロ有楽町線豊洲駅、そして都市機能を集積した駅直結の「豊洲ベイサイドクロスタワー」からなる公共交通指向型開発(TOD)となっています。

東側から見た豊洲ベイサイドクロスタワー/三井ガーデンホテル豊洲ベイサイドクロスの様子です。

高層階の33階~36階にホテルの「三井ガーデンホテル豊洲ベイサイドクロス」が入っています。
ホテルデザインコンセプトは「Tokyo Floating Journey 空に突き抜ける東京の旅」となっており、地上165mから東京湾を一望できる眺望が特徴です。
ホテルエントランスは地下1階と地上1階に設けられており、地下1階は豊洲駅に直結しています。
また、36階にロビー、大浴場が設けられており、33階には海をモチーフに曲線や起伏をデザインした中庭「センターガーデン」があります。
客室は広さ18.5㎡~44.4㎡の全12タイプ、225室あります。

東側から見上げた豊洲ベイサイドクロスタワー/三井ガーデンホテル豊洲ベイサイドクロスの様子です。

東側から見た豊洲ベイサイドクロスタワー/三井ガーデンホテル豊洲ベイサイドクロスの低層部分の様子です。

豊洲ベイサイドクロスタワーのエントランスです。

三井ガーデンホテル豊洲ベイサイドクロスのエントランスです。

現地に設置されている施設構成イメージです。

現地にて撮影
現地に設置されている平面構成イメージです。

現地にて撮影
現地に設置されている商業テナント一覧です。

現地にて撮影
豊洲ベイサイドクロスタワーの南側には、広場の「クロスプラザ」が広がっています。
豊洲駅からクロスプラザ、豊洲パークブリッジを経由して豊洲公園までアクセス可能な動線としても機能しています。

クロスプラザの様子です。
入居テナント専用のWi-Fi環境も整備されており、ワークプレイスとして利用することも可能となっているとのことです。

クロスプラザには、東京メトロ豊洲駅出入口となる地下鉄出入口棟があり、商業施設も併設されています。

クロスプラザに隣接して、卓球台が設けられている「ピンポンフォレスト」があります。

豊洲ベイサイドクロスタワー AC棟のうち、敷地中央に建つC棟の5~8階には「豊洲エネルギーセンター」が入ります。
東京ガスと三井不動産が共同で設立した「三井不動産TGスマートエナジー」による、開発区域および開発区域外の「豊洲センタービル」を供給対象としたエネルギーセンターとなっています。
中圧ガスを使って発電し、系統電力の供給停止時においても一定の電気と熱の供給が可能となっており、更に断水時にも周辺地域に熱供給を行うことができるよう、プラント機器の冷却水専用の大型水槽が設けられているほか、自然災害による浸水の影響を受けない地上階にプラントが設置されています。

特徴的な意匠をした外装材が用いられています。

豊洲ベイサイドクロスタワー C棟には、商業施設である「ららぽーと豊洲」のサインが設置された庇が設けられています。

南側から見上げた豊洲ベイサイドクロスタワー/三井ガーデンホテル豊洲ベイサイドクロスの様子です。

豊洲パークブリッジ側から見たクロスプラザです。
植栽密度が高く、緑豊かな広場となっています。

豊洲ベイサイドクロスと豊洲公園を結ぶ「豊洲パークブリッジ」です。

「豊洲パークブリッジ」のイメージパースです。
歩行者専用デッキを設け、歩車分離を図ることで、豊洲駅から豊洲公園までの動線上において、車道と一切平面交差せずにアクセスすることが可能となりました。

出典:三井不動産 ニュースリリース
豊洲パークブリッジからは、豊洲公園と豊洲エリアに隣接する晴海エリアのタワーマンション群を望むことができます。

西側から見た豊洲ベイサイドクロスタワー/三井ガーデンホテル豊洲ベイサイドクロスの様子です。

西側から見た豊洲ベイサイドクロスタワー C棟の様子です。

豊洲ベイサイドクロスタワー C棟の低層部分からは、三井ショッピングパーク アーバンドック ららぽーと豊洲1へ直結するデッキが整備されています。

北側から見上げた豊洲ベイサイドクロスタワー/三井ガーデンホテル豊洲ベイサイドクロスの様子です。

豊洲ベイサイドクロスタワーの外観意匠は、水平方向に設置されたフィンが特徴的なものとなっています。
また、カーテンウォールは、梁と腰壁をパネル、パネル間に横長のガラスを入れる「スパンドレル方式」が採用されているものと思われます。

北側から見た豊洲ベイサイドクロスタワーの低層部分の様子です。

三井ショッピングパーク アーバンドック ららぽーと豊洲と豊洲ベイサイドクロスタワー/三井ガーデンホテル豊洲ベイサイドクロスの様子です。
1980年代から着手された「豊洲二・三丁目地区」の大規模再開発のうち、拠点となる駅前エリアの整備が完了し、豊洲ベイサイドクロスから、ららぽーと豊洲、パークシティ豊洲、豊洲公園と晴海運河に面した地区の整備が完了しました。

晴海通りから見た豊洲ベイサイドクロスタワーの様子です。

豊洲エリア最大規模の再開発により、完成した豊洲ベイサイドクロスタワー/三井ガーデンホテル豊洲ベイサイドクロスの夕景パースです。
当該再開発により、湾岸エリアで最も充実した駅前へと変貌しました。

整理番号B-0612-05竣工