2021/09/22
(仮称)東京三田再開発プロジェクト |
(仮称)東京三田再開発プロジェクトは計画名「(仮称)三田三・四丁目地区第一種市街地再開発事業」として、東京都港区三田で建設中の42階建て、高さ215mの超高層ビルを含む4棟のビル群が建設される大規模再開発事業です。
内閣府の国家戦略特区認定事業として再開発が進められ、新たにバリアフリー化した歩道橋や歩行者デッキなどを新設し地区と周辺市街地を繋ぐ安全で快適な歩行者ネットワークを形成するほか、隣接街区と一体の緑豊かな合計約15,400 ㎡もの緑地や広場などを設け、人が行き交い、集い賑わい、災害時の対応拠点ともなる充実した都市基盤整備を行うものとされています。
棟配置としては、Ⅰ街区に地上42階、地下4階、高さ215mのオフィスタワー、Ⅱ街区に地上7階、地下1階、高さ28.5mの複合棟-2、Ⅲ街区に地上9階、地下1階、高さ31.5mの住宅棟-1、地上4階、地下2階、高さ約11.065mの住宅棟-2となります。
2021年9月時点では、27~30階付近の鉄骨建方を行っていました。
参考資料、引用元
・東京三田再開発プロジェクト 公式サイト
・東京都 三田三・四丁目地区市街地再開発組合の設立を認可
・多機能を備えた国際水準のビジネスを中心とする新拠点形成 ~業務×住宅×商業×学校×文化・交流など複合用途集積の街へ~ 「三田三・四丁目地区第一種市街地再開発事業」再開発組合設立認可
・日刊建設工業新聞 三田三・四丁目地区再開発(東京都港区)/超高層複合ビルなど4棟配置/準備組合
・内閣府 国家戦略特区 資料6 三田三・四丁目地区再開発等促進区を定める地区計画 都市計画(素案)の概要
過去の記事
→2018年12月28日投稿 (仮称)三田三・四丁目地区第一種市街地再開発事業 複合棟-1
→2019年4月25日投稿 (仮称)東京三田再開発プロジェクト オフィスタワー
→2020年3月10日投稿 (仮称)東京三田再開発プロジェクト
→2021年2月28日投稿 (仮称)東京三田再開発プロジェクト

概要
・名称 (仮称)東京三田再開発プロジェクト
・計画名 (仮称)三田三・四丁目地区第一種市街地再開発事業
・name (Tentative name) Tokyo Sanda Redevelopment Project
・中文名 (临时名称)东京散打重建项目
・所在地 オフィスタワー:東京都港区三田三丁目11番2他
複合棟-2:東京都港区三田三丁目1005番
住宅棟-1:東京都港区三田四丁目101番1他
住宅棟-2:東京都港区三田四丁目2000番
・用途 オフィスタワー:事務所、貸会議室等、店舗、駐車場
複合棟-2:幼稚園、専修学校、自動車車庫
住宅棟-1:住宅、駐車場
住宅棟-2:店舗、住宅
・階数 オフィスタワー:地上42階、地下4階
複合棟-2:地上7階、地下1階
住宅棟-1:地上9階、地下1階
住宅棟-2:地上4階、地下2階
・高さ オフィスタワー:215m ※約211m
複合棟-2:28.5m ※約27.7m
住宅棟-1:31.5m ※約31.7m
住宅棟-2: 11.065m ※約11.5m
・構造 オフィスタワー:鉄骨鉄筋コンクリート造 ※鉄骨造、鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄筋コンクリート造
複合棟-2:鉄骨造、一部鉄骨鉄筋コンクリート造 ※鉄筋コンクリート造
住宅棟-1:鉄筋コンクリート造 ※鉄筋コンクリート造
住宅棟-2:鉄筋コンクリート造 ※鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄骨造
・基礎工法 オフィスタワー:直接基礎
複合棟-2:直接基礎
住宅棟-1:杭基礎
住宅棟-2:杭基礎
・敷地面積 オフィスタワー:19,170㎡
複合棟-2:2,916㎡
住宅棟-1:7,710㎡
住宅棟-2:335.23㎡
・建築面積 オフィスタワー:8,140㎡ ※約7,870㎡
複合棟-2:1,400㎡ ※約1,400㎡
住宅棟-1:2,910㎡ ※約2,800㎡
住宅棟-2:176.60㎡※約200㎡
・延床面積 オフィスタワー:200,540.00㎡ ※約197,000㎡
複合棟-2:7,300㎡ ※約7,300㎡
住宅棟-1:21,500m ※約21,100㎡
住宅棟-2:534.12㎡ ※約600㎡
・着工 オフィスタワー:2019年10月中旬 (解体着手:2019年3月22日)
複合棟-2:2021年1月20日
住宅棟-1:2020年6月中旬
住宅棟-2:2021年4月1日
・竣工 オフィスタワー:2023年12月中旬
複合棟-2:2023年7月30日
住宅棟-1:2024年8月中旬
住宅棟-2:2025年3月31日
・建築主 三田三・四丁目地区市街地再開発組合(参加組合員:住友不動産、事業協力者:住友不動産、大林組)
・設計 久米設計(コンサルタント:日建設計、上野計画事務所)
オフィスタワー:久米設計
複合棟-2:石本建築事務所
住宅棟-1:久米設計
住宅棟-2:久米設計、すわ製作所関西
・施工 オフィスタワー:大林組
複合棟-2:竹中工務店
住宅棟-1:長谷工コーポレーション、大林組共同企業体
住宅棟-2:辰
・最寄駅 田町、三田、泉岳寺、高輪ゲートウェイ
(2021年9月11日撮影)
※東京都環境局 2021年1月28日変更届による数値
建築計画の概要板
▼オフィスタワー(複合棟-1)

▼複合棟-2

▼住宅棟-1

▼住宅棟-2

位置図

出典:内閣府
配置図

出典:内閣府
断面図

出典:内閣府
イメージパース

出典:(仮称)東京三田再開発プロジェクト公式サイト
南側から見た建設中の(仮称)東京三田再開発プロジェクト オフィスタワー(複合棟-1)の様子です。
2021年9月時点では、27~30階付近の鉄骨建方を行っており、外装材のカーテンウォールの取り付けも進んできました。

(仮称)東京三田再開発プロジェクト オフィスタワー(複合棟-1)の低層部分です。
南側には低層部分が張り出した基壇型の超高層ビルとなっています。

南東側から見上げた建設中の(仮称)東京三田再開発プロジェクト オフィスタワー(複合棟-1)の様子です。

南東側から見た建設中の(仮称)東京三田再開発プロジェクト オフィスタワー(複合棟-1)低層部分の様子です。

街区西側で建設が進む(仮称)東京三田再開発プロジェクト B地区住宅棟-1の様子です。
奥の不思議な外観デザインのビルは「クウェート大使館」で、設計は丹下健三、1970年に竣工した地上7階、地下2階建てのビルとなっています。

住友不動産三田ツインビル西館から見上げた建設中の(仮称)東京三田再開発プロジェクト オフィスタワー(複合棟-1)の様子です。

住友不動産三田ツインビル西館側から見た緑地1号、緑地2号です。
傾斜地を活用し、既存緑地と合わせた5,500㎡が緑化されます。

緑地1号の完成予想パースです。
かなりの樹木密度となり、超高層ビル足下は緑豊かな景観となります。

現地にて撮影
北東側から見た建設中の(仮称)東京三田再開発プロジェクト オフィスタワー(複合棟-1)の様子です。

北東側から見た建設中の(仮称)東京三田再開発プロジェクト オフィスタワー(複合棟-1)低層部分の様子です。

エントランス部分にはまだ外装材が設置されておらず、工事用ヤードや搬入路等に使われています。

エントランス部分の柱の一部には、このように斜めに設けられたものもありました。

南側には43階建て、高さ179.30mの「住友不動産三田ツインビル西館(ラ・トゥール三田)」が建っています。
(仮称)東京三田再開発プロジェクトは42階建てでこちらよりも階数は少ないですが、高さは215mと高くなっています。
これは、オフィスタワーに住宅が入っていないため、階高が高いことによってこのような階数は少なくても高さは高いということになっています。

(仮称)東京三田再開発プロジェクト オフィスタワー(複合棟-1)の外観デザインや色合いは、先に竣工した「住友不動産三田ツインビル西館(ラ・トゥール三田)」に似たものとなっています。
また、住友不動産三田ツインビル西館は2006年9月竣工で、山手線などの線路の東側に17階建て、高さ85.50mの「住友不動産三田ツインビル東館」が建っています。
規模の差があるため、ツインビルを称したまま、東館をこちらの(仮称)東京三田再開発プロジェクトのものと入れ替えるか、トリプレットビルにして、北館になるか気になるところです。

北東側から見た建設中の(仮称)東京三田再開発プロジェクト オフィスタワー(複合棟-1)の様子です。

西側の「聖坂」から見た(仮称)東京三田再開発プロジェクト 住宅棟-2の建設予定地の様子です。
既存建築物の「秀和三田レジデンス」も撮影時はそのままとなっていました。

聖坂沿いの広場3号や公園2号の計画地に位置しているところにある目立つ建築物「蟻鱒鳶ル(アリマストンビル)」です。遂にシートで覆われました。
一級建築士である岡啓輔氏が自力で建て続けているビルとなっており、こちらは曳家がなされて存続するという話も出ています。
完成時は聖坂を代表する芸術的な建築物になれば良いなと思います。

北西側から見た建設中の(仮称)東京三田再開発プロジェクト 住宅棟-1の様子です。

南西側から見た建設中の(仮称)東京三田再開発プロジェクト 住宅棟-1の様子です。

南西側から見た建設中の(仮称)東京三田再開発プロジェクト オフィスタワー(複合棟-1)の様子です。

北側から見た建設中の(仮称)東京三田再開発プロジェクト オフィスタワー(複合棟-1)の様子です。

田町駅前から見た建設中の(仮称)東京三田再開発プロジェクト オフィスタワー(複合棟-1)の様子です。
第一京浜の先に巨大な超高層ビルが建っています。

第一京浜と(仮称)東京三田再開発プロジェクト オフィスタワー(複合棟-1)のイメージパースです。

出典:(仮称)東京三田再開発プロジェクト公式サイト
(仮称)東京三田再開発プロジェクト オフィスタワー(複合棟-1)のイメージパースです。
住友不動産三田ツインビル西館に外観デザインや色合いが似ていることがわかります。

出典:(仮称)東京三田再開発プロジェクト公式サイト
(仮称)東京三田再開発プロジェクト オフィスタワー(複合棟-1)の鳥瞰イメージパースです。
第一京浜上の歩道橋と直結し、札の辻交差点から住宅棟北側へ抜ける歩行者通路1号も整備されます。

出典:(仮称)東京三田再開発プロジェクト公式サイト
第一京浜沿いの完成予想パースです。
沿道も緑化されます。

現地にて撮影
広場の完成予想パースです。

現地にて撮影
整理番号B-0675-05