2021/09/28
品川開発プロジェクト (第Ⅰ期) /Tokyo Yard Project |
品川開発プロジェクト (第Ⅰ期) /Tokyo Yard Projectは東京都港区の高輪ゲートウェイ駅周辺で計画されている超高層ビル群をメインとした大規模再開発事業で、1~4街区に合計4棟の超高層ビルが建設されるほか、隣接地では30階建て、高さ145mの「東京都市計画事業泉岳寺駅地区第二種市街地再開発事業」や品川開発プロジェクト (第Ⅱ期)5街区、6街区計画も進められています。
1街区に44階建て、高さ172.12mのインターナショナルスクールの入るタワーマンション、2街区に6階建ての⽂化創造施設、3街区に31階建て、高さ166.79mの超高層オフィスビル、4街区北棟に30階建て、高さ161.43mの超高層オフィスビル、4街区南棟に30階建て、高さ161.43mの超高層オフィスビルが建設される計画です。
また、開発工事に伴い、品川開発プロジェクト開発街区内で出土した「高輪築堤」については、橋梁部を含む約80メートルおよび公園隣接部約40メートルの2箇所を現地保存とすることが決まり、信号機土台部を含む約30メートルについても移築保存されることとなっています。
そのため、橋梁部などの現地保存・公開を行う3街区にて、計画変更がなされる見込みです。
2019年4月11日の東京圏国家戦略特区特別区域会議と、2019年4月17日の国家戦略特別区域諮問会議を経て、「東京圏国家戦略特区特別区域」に認定され、2020年10月1日に3街区が着工、2021年5月1日に4街区が着工、2021年6月1日に1街区が着工、2021年10月1日に2街区が着工し、2025年3月31日に1~4街区が竣工予定となっています。
※3街区計画変更に伴い、今後変更される可能性あり。
参考資料、引用元
・Tokyo Yard Project 公式サイト
・内閣府 第14回 東京都都市再生分科会 資料1 都市再生特別地区(品川駅北周辺地区)都市計画の概要
・東日本旅客鉄道 品川開発プロジェクト(第Ⅰ期)に係る都市計画について
・品川開発プロジェクト(第Ⅰ期)が都市計画決定されました ~高輪ゲートウェイ駅周辺のまちづくりが本格始動します~
・品川開発プロジェクト(第Ⅰ期)に係る都市計画について
・日刊建設工業新聞 JR東日本/品川駅北周辺地区開発(東京都港区)/環境アセス調査計画書作成
・建設通信新聞 品川開発I期が都計決定/建物で“列島”創出/JR東日本
過去の記事
→2019年4月23日投稿 品川開発プロジェクト (第Ⅰ期) (Tokyo Yard Project)
→2020年2月13日投稿 品川開発プロジェクト (第Ⅰ期) (Tokyo Yard Project)

出典:東日本旅客鉄道 品川開発プロジェクト(第Ⅰ期)に係る都市計画について
概要
・名称 品川開発プロジェクト (第Ⅰ期) /Tokyo Yard Project
・計画名 品川開発プロジェクト (第Ⅰ期) /Tokyo Yard Project
・name Shinagawa Development Project (Phase I)
・中文名 品川开发项目(第一期)
・所在地 1街区:東京都港区芝浦4丁目、三田3丁目
2街区:東京都港区芝浦4丁目
3街区:東京都港区港南2丁目
4街区北棟:東京都港区港南2丁目、高輪2丁目
4街区南棟:東京都港区港南2丁目、高輪2丁目
・用途 1街区:共同住宅、各種学校、物販店舗、飲食店、自動車車庫 等
2街区:劇場、展示場、集会場、飲食店、自動車車庫
3街区:事務所、物販店舗、飲食店、地域冷暖房施設、自動車車庫 等
4街区北棟:事務所、物販店舗、飲食店、ホテル、集会場、自動車車庫 等
4街区南棟:東京都港区港南2丁目、高輪2丁目
・階数 1街区:地上44階、地下2階
2街区:地上6階、地下4階
3街区:地上31階、地下5階
4街区北棟:地上30階、地下3階
4街区南棟:地上30階、地下3階
・高さ 1街区:172.12m
2街区:45.00m
3街区:166.79m
4街区北棟:161.43m
4街区南棟:161.43m
・構造 1街区:鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造
2街区:鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄骨造、一部鉄筋コンクリート造
3街区:鉄骨造、一部鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄筋コンクリート造
4街区:鉄骨造、一部鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄筋コンクリート造
・基礎工法 1街区:直接基礎
2街区:直接基礎
3街区:杭基礎、直接基礎
4街区北棟:杭基礎、直接基礎
4街区南棟:杭基礎、直接基礎
・総戸数 約860戸(1街区)
・敷地面積 約72,000㎡(開発区域全体)
1街区:12,705.97㎡
2街区:8,000.00㎡
3街区:12,923.96㎡
4街区:38,281,26㎡(北棟、南棟合計)
・建築面積 1街区:5,900.00㎡
2街区:6,400.00㎡
3街区:10,601.05㎡
4街区:30,885.50㎡
・延床面積 851,000㎡(開発区域全体)
1街区:149,000.00㎡
2街区:31,000.00㎡
3街区:206,810.70㎡
4街区:460,177.37㎡(北棟、南棟合計)
・着工 1街区:2021年6月1日
2街区:2021年10月1日
3街区:2020年10月1日
4街区:2021年5月1日
・竣工 1街区:2025年3月31日
2街区:2025年3月31日
3街区:2025年3月31日
4街区:2025年3月31日
・建築主 東日本旅客鉄道
・設計 品川駅車両基地跡地開発に係る整備計画策定業務共同企業体(ジェイアール東日本建築設計事務所(代表者)、日本設計共同企業体)
(全体デザイン構想:ピカード・チルトン(Pickard Chilton)、隈研吾建築都市設計事務所)
・施工 ---
・最寄駅 高輪ゲートウェイ、泉岳寺
(2021年9月11日撮影)
建築計画の概要板
▼品川開発プロジェクト (第Ⅰ期) 1街区

▼品川開発プロジェクト (第Ⅰ期) 2街区

▼品川開発プロジェクト (第Ⅰ期) 3街区

▼品川開発プロジェクト (第Ⅰ期) 4街区

位置図

出典:内閣府
街区配置図

現地にて撮影
配置図

出典:内閣府
断面図

出典:内閣府
イメージパース

出典:内閣府
南西側から見た品川開発プロジェクト (第Ⅰ期) /Tokyo Yard Project 1街区の様子です。
2021年6月1日に着工しており、現在は基礎工事が進められています。

北西側から見た品川開発プロジェクト (第Ⅰ期) /Tokyo Yard Project 2街区の様子です。
こちらは2021年10月1日に着工予定となります。

南西側から見た建設中の品川開発プロジェクト (第Ⅰ期) /Tokyo Yard Project 2街区の様子です。

北西側から見た建設中の品川開発プロジェクト (第Ⅰ期) /Tokyo Yard Project 3街区の様子です。

南西側から見た建設中の品川開発プロジェクト (第Ⅰ期) /Tokyo Yard Project 3街区の様子です。

南東側から見た建設中の品川開発プロジェクト (第Ⅰ期) /Tokyo Yard Project 3街区の様子です。

北西側から見た建設中の品川開発プロジェクト (第Ⅰ期) /Tokyo Yard Project 4街区北棟の様子です。

北東側から見た建設中の品川開発プロジェクト (第Ⅰ期) /Tokyo Yard Project 4街区北棟の様子です。

南西側から見た建設中の品川開発プロジェクト (第Ⅰ期) /Tokyo Yard Project 4街区北棟の様子です。

南東側から見た建設中の品川開発プロジェクト (第Ⅰ期) /Tokyo Yard Project 4街区北棟の様子です。

北西側から見た建設中の品川開発プロジェクト (第Ⅰ期) /Tokyo Yard Project 4街区南棟の様子です。

南西側から見た建設中の品川開発プロジェクト (第Ⅰ期) /Tokyo Yard Project 4街区南棟の様子です。

南東側から見た建設中の品川開発プロジェクト (第Ⅰ期) /Tokyo Yard Project 4街区南棟の様子です。

北東側から見た建設中の品川開発プロジェクト (第Ⅰ期) /Tokyo Yard Project 4街区南棟の様子です。

品川開発プロジェクト (第Ⅰ期) /Tokyo Yard Project 4街区には、モックアップが設置されていました。

南側では、品川開発プロジェクト (第Ⅰ期) /Tokyo Yard Project 区域5、区域6と呼ばれる将来開発街区が2街区存在しており、品川駅への歩行者ネットワーク整備等も検討されています。

品川開発プロジェクト (第Ⅰ期) /Tokyo Yard Project 4街区の北棟と南棟建設予定地の間の様子です。
北棟と南棟の間には、歩行者広場や交通広場が整備されます。
地上レベルにバス停やタクシープールが設けられ、デッキレベルに歩行者広場が設けられます。
歩行者広場は、平常時はイベント等に活用し、災害時には滞留者を受け入れる一時滞留スペースとして機能するとのことです。

歩行者広場の完成予想パースです。
このように北棟と南棟の間に広場が設置され、一部は大きな庇で覆われます。

出典:内閣府
高輪ゲートウェイ駅と歩行者広場の完成予想パースです。

品川開発プロジェクト (第Ⅰ期) /Tokyo Yard Project 4街区南棟と歩行者デッキの完成予想パースです。

出典:内閣府
歩行者広場と交通広場の平面イメージです。

出典:内閣府
品川開発プロジェクト (第Ⅰ期)では、日本初の鉄道が開業した際に、海上に線路を敷設するために築かれた鉄道構造物である「高輪築堤」跡の石垣が発掘されています。
橋梁部を含む約80メートルおよび公園隣接部約40メートルの2箇所を現地保存とすることが決まり、信号機土台部を含む約30メートルについても移築保存する計画です。

高輪築堤橋梁部のイメージパースです。
こちらはて現地保存を行い、建設当時の風景をそのまま感じられるように公開するとのことです。

出典:東日本旅客鉄道ニュースリリース
高輪築堤公園隣接部のイメージパースです。
2街区の公園隣接部のについては、文化の発信拠点である文化創造施設と一体的に公開することで、築堤を身近に感じられるようにする計画となっています。

出典:東日本旅客鉄道ニュースリリース
高輪築堤の移築保存部分のイメージパースです。
4街区に位置している信号機土台部を含む約30メートルを移築保存する計画で、移築先は高輪ゲートウェイ駅前の国道15号沿いの広場とされています。

出典:東日本旅客鉄道ニュースリリース
高輪築堤の記録保存調査範囲です。

出典:東日本旅客鉄道ニュースリリース
品川開発プロジェクト (第Ⅰ期) /Tokyo Yard Project4街区北棟と南棟、手前側が高輪ゲートウェイ駅の完成予想パースとなります。
設計は全体デザイン構想として、ピカード・チルトン(Pickard Chilton)と隈研吾建築都市設計事務所が起用され、デザイン思想は各街区の建物を日本列島の島々に見立て、「アーキペラーゴ(列島)」をつくり出すものとされています。
かつて海岸線であった建設地を想起する滑らかなフロー(流れ)の歩行者ネットワークを整備するほか、建物低層部に緑の丘を構築、高層部は頂部に統一した動きを持たせることで個性を持ちながらも群としての一体感を表現するとのことです。

出典:内閣府
1街区から国道15号及び三田方面へ繋がる歩行者通路や緑地も整備されます。

出典:内閣府
泉岳寺駅地下から見た辻広場のイメージパースです。

出典:内閣府
将来的には三田・田町方面から品川駅方面までデッキで結ばれ、品川開発プロジェクト (第Ⅰ期) /Tokyo Yard Projectではデッキレベルでの賑わい創出を目指しています。

泉岳寺駅の辻広場イメージパースです。

出典:内閣府
高輪辻広場のイメージパースです。

出典:内閣府
整理番号B-0818-03、B-0819-03、B-0820-03、B-0821-03