2021/11/27
東京ベイeSGまちづくり戦略 |
東京都は2021年11月15日に「東京ベイeSGまちづくり戦略」を公表しました。
東京都が東京湾岸エリアの街づくりにおいて、基盤整備と並行した低未利用地への複合機能の誘致や民間開発を促す制度導入、研究機能の集積など、未来の東京からバックキャストした2040年代のベイエリアを実現するための行政の取組や民間誘導の方策を示す実行戦略となります。
2021年4月に「臨海副都心」と「新しい埋立地」を舞台として、50年・100年先の未来の 都市像を描いた「東京ベイeSGプロジェクト」(Version1.0)の思想を踏まえたものとなっており、2040年代に向け海辺や緑地の環境と調和しながら、気候変動などのリスクに対応する持続可能な都市構築を目指すものとなっています。
今回の公表では、エリアごとに具体的な方向性が示されています。
臨海副都心のうち「羽田空港アクセス線」や「臨海地下鉄」の沿線地域では、未処分地、低未利用地の活用による高度利用や既存施設のリニューアルを図りながら、世界から人と投資を呼び込むスポーツ、エンターテイメント、ホテル、エキシビション機能などの融合した交流拠点の形成を目指すものとされています。
「浜松町」では、スタートアップを含む民間企業や関係団体との連携による最先端技術やリアルタイムデータ等を活用したサービスが実装されたまちづくり、「月島・勝どき」では、低未利用地の活用により高度利用を図りながら、ビジネスパーソンや外国人を含む様々な人々に対応した都市機能が集積した魅力的な拠点が形成が目指されています。
また、「豊洲・晴海」では、舟運が活性化され、地下鉄8号線延伸、臨海地下鉄、有楽町線、ゆりかもめなどの鉄道ネットワークの充実、• 臨海地下鉄の沿線地域では、低未利用地の活用により高度利用を図りながら、スポーツ、エンターテイメント、ホテル機能などの融合した交流拠点が形成されるほか、都市OSなどが構築され、データを活用した観光・モビリティ・イート・ヘルスケア・防災など複数領域横断型サービスの実装をするものとされています。
参考資料、引用元
・東京都 東京ベイeSGまちづくり戦略

出典:東京都
今回、公表された「2040年代のベイエリアの都市空間のイメージ」です。
気候危機への対応がスマートに埋め込まれた水辺と緑を生かす、親しみやすく居心地のよい都市空間イメージや立体的な緑が充実した木造ビル群と
まちに溶け込んだ賑わいあふれるオープンスペースによる都市空間イメージが示されています。

出典:東京都
「対象エリアと将来像、取組の考え方」です。

出典:東京都
「未来の東京の実現に向けたベイエリアの将来像」です。
サステナブル・リカバリーの考え方に立脚した都市として、水辺と緑を活かした親しみやすく居心地のよい都市空間が広がり、人々を温かく出迎え、感動を与える、東京らしさの感じられる都市などが掲げられています。

出典:東京都
まちの魅力や活動の基盤となる快適で多様な移動手段の充実という観点から、「湾岸エリアにおける交通網の将来像」です。
東京駅方面から築地、臨海副都心へ至る「臨海地下鉄」や「品川地下鉄」、「羽田空港アクセス線」、「地下鉄8号線延伸」といった鉄道のほか、「舟運」や「第二東京湾岸道路」なども掲げられています。

出典:東京都
東京五輪にて会場として活用された有明エリアの様子です。
未利用地もまだ残っており、こういった土地の高度利用や緑豊かな公共利用が求められます。

既に開発が完了した豊洲です。
超高層化により、生み出された空地には緑豊かで広々とした公園が設けられました。

将来の湾岸エリアもまだまだ変化していきそうですね!
