2021/12/08
日本橋一丁目中地区第一種市街地再開発事業/ウォルドーフ・アストリア東京日本橋 |
日本橋一丁目中地区第一種市街地再開発事業/ウォルドーフ・アストリア東京日本橋は東京都中央区日本橋で建設中の52階建て、高さ284mの超高層ビルを含む大規模再開発事業です。
再開発区域内には日本橋一丁目三井ビルディング(COREDO日本橋)が建っており、新たに建設される3棟のビルと同時に整備されます。
日本橋一丁目中地区再開発は国家戦略特区認定されている再開発となっており、オフィスや商業施設、サービスアパートメント等の住宅のみならず、大規模なカンファレンス施設や国際級ホテルも整備される都心型MICE拠点となる計画です。
フロア構成は、地下1~地上4階に商業施設、地上5~8階にMICE、ビジネス支援施設、10~38階にオフィス、39~47階にホテル、48~51階に居住施設となります。
また、2020年10月27日付で三井不動産とヒルトンが「ウォルドーフ・アストリア東京日本橋」のブランディング及びマネジメント契約を締結し、2026年の開業を目指す計画となっています。
ヒルトンの最上級ラグジュアリーブランド「ウォルドーフ・アストリア・ホテルズ&リゾーツ」の進出は日本初となります。
2021年11月時点では、B街区で既存建築物の解体、除去、C街区で基礎工事が進められていました。
参考資料、引用元
・野村不動産/三井不動産 日本橋川沿い再開発第一弾、新たなランドマークとなる日本橋エリア最高・最大級のミクストユース開発 「日本橋一丁目中地区第一種市街地再開発事業」着工 ZEB/ZEH認証・DBJ Green Building認証の取得など、次世代の新たな街づくりが始動(三井不動産・野村不動産)
・三井不動産 ヒルトンの最上級ラグジュアリーブランド「ウォルドーフ・アストリア東京日本橋」が日本初進出~三井不動産とヒルトンがブランディング及びマネジメント契約を締結、2026年に開業予定~
・内閣府 資料1 都市再生特別地区(日本橋一丁目中地区)都市計画の概要
・日刊建設工業新聞 日本橋一丁目中地区再開発(東京都中央区)/アセス書作成、20年度着工へ/準備組合 [2018年8月1日4面]
・東京都 日本橋一丁目中地区市街地再開発組合の設立を認可
・中央区 中央区指定文化財6 日本橋野村ビルディング旧館
・三井不動産 三井不動産の推進する日本橋の街づくり「日本橋再生計画」新ステージ始動 水辺の再生を含む3つの重点構想とビジョンを発表
・建設通信新聞 施工予定者に清水建設/C街区延37万平米、高さ284m/日本橋一丁目中地区再開発
過去の記事
→2018年8月12日投稿 日本橋一丁目中地区再開発 C街区
→2020年10月28日投稿 日本橋一丁目中地区第一種市街地再開発事業
→2021年7月28日投稿 日本橋一丁目中地区第一種市街地再開発事業/ウォルドーフ・アストリア東京日本橋

概要
・名称 日本橋一丁目中地区第一種市街地再開発事業/ウォルドーフ・アストリア東京日本橋
・計画名 日本橋一丁目中地区第一種市街地再開発事業/日本橋一丁目中地区再開発
・name Nihonbashi 1-chome Middle District Type 1 Urban Redevelopment Project/Waldorf Astoria Tokyo Nihonbashi
・中文名 日本桥一丁目中区1号城市再开发项目/东京日本桥华尔道夫酒店
・所在地 東京都中央区日本橋一丁目4~12番
A街区:---
B街区:東京都中央区日本橋一丁目31番
C街区:東京都中央区日本橋一丁目32番
・用途 A街区:事務所、店舗等
B街区:店舗、共同住宅、駐車場、変電所等
C街区:事務所、店舗、ホテル、共同住宅、駐車場等
D街区:事務所、店舗、ビジネス支援施設、駐車場等
・階数 A街区:地上4階、地下1階
B街区:地上7階、地下2階
C街区:地上52階、地下5階
・高さ A街区:32m
B街区:31m
C街区:284m
・構造 A街区:---
B街区:鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造
C街区:鉄骨造、一部鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造
・基礎工法 A街区:---
B街区:杭基礎、直接基礎
C街区:杭基礎、直接基礎
・客室数 197室
・敷地面積 街区全体:約24,600㎡※
A街区:約1,370㎡※
B街区:2,060.00㎡
C街区:15,560.00㎡
D街区:約5,610㎡※
・建築面積 A街区:---
B街区:1,100.00㎡
C街区:12,600.00㎡
・延床面積 街区全体:約499,000㎡※
A街区:---
B街区:6,500.00㎡
C街区:368,700.00㎡
D街区:約93,000㎡※
・着工 2021年度(解体着手:2020年度)
A街区:---
B街区:2021年9月1日
C街区:2021年9月1日
・竣工 2025年度
A街区:---
B街区:2025年12月31日
C街区:2025年12月31日
・建築主 日本橋一丁目中地区市街地再開発組合
(参加組合員:三井不動産、野村不動産、野村ホールディングス)
・設計 日建設計
・施工 A街区:大林組
B街区:清水建設・錢高組共同企業体
C街区:---
・最寄駅 日本橋、東京
(2021年11月27日撮影)
※…内閣府 国家戦略特区資料より(変更されている可能性あり)
建築計画の概要板
▼A街区
(未掲示)
▼B街区

▼C街区

位置図

出典:内閣府
配置図

出典:三井不動産/野村不動産ニュースリリース
断面図※街区全体

出典:内閣府
断面図

出典:三井不動産/野村不動産ニュースリリース
イメージパース

出典:三井不動産/野村不動産ニュースリリース
北東側から見た建設中の日本橋一丁目中地区第一種市街地再開発事業/ウォルドーフ・アストリア東京日本橋の様子です。
国際級ホテルとして誘致された「ウォルドーフ・アストリア東京日本橋」は39階~47階まで9フロアに展開します。
60㎡以上のゆったりとしたキングルーム含め全197室の客室に、3 つのレストランとウォルドーフ・アストリアの象徴でもあるラウンジ&バー「ピーコック・アレー」のほか、屋内プール、スパ、フィットネスセンター、宴会場、チャペルを備える予定とのことです。

東側から見た建設中の日本橋一丁目中地区第一種市街地再開発事業C街区の様子です。

南東側から見た建設中の日本橋一丁目中地区第一種市街地再開発事業B街区の様子です。

西側から見た建設中の日本橋一丁目中地区第一種市街地再開発事業A街区の様子です。
A街区は日本橋野村ビルの保存部分となり、既存建築物は解体されずに残されます。

現、日本橋野村ビルの配置図です。

出典:内閣府
日本橋野村ビルは1930年(昭和5年)竣工、築90年の旧館は歴史的建築物として保存されます。
こちらはA街区として整備され、既存6・7階の復元や免震化、フロアの一体化による利用性の向上などが図られます。

出典:内閣府
日本橋野村ビルの整備イメージパースです。

出典:内閣府
日本橋川沿い低層部外観のイメージパースです。
東側のA街区は、日本橋野村ビル旧館で「自由様式」を標榜した建築家安井武雄による設計、三層構成を踏襲しながら柱型をなくし、東洋風の意匠を纏わせた折衷様式の外観意匠であることが特徴的です。
西側のB街区は、中央区指定有形文化財であるA街区との一体感ある景観を醸成し、日本橋川の水辺空間にふさわしいヒューマンスケールな街並み形成を行うものとされています。
また、C街区と地上3階レベルでデッキ接続しており、日本橋川沿いの賑わいにつながる商業空間の創出、および水辺の落ち着きを感じる多様なライフスタイルに対応可能な約50戸の住戸も入ります。

出典:三井不動産/野村不動産ニュースリリース
北側から見た建設中の日本橋一丁目中地区第一種市街地再開発事業C街区の様子です。
日本橋一丁目中地区第一種市街地再開発事業では、環境負荷低減への取り組みとして、施設の省エネルギー化を推進し、C街区オフィス部分においてZEB認証、C街区居住施設部分にてZEH認証、C 街区全体で DBJ Green Building 認証の取得を予定
しているとのことです。

北西側から見た建設中の日本橋一丁目中地区第一種市街地再開発事業C街区の様子です。
C街区地下には「電気」と「熱」を供給するエネルギーセンターが設置されます。
複数の再開発区域で必要なエネルギー設備が1か所に集約されることに加え、CGSの導入による排熱利用ならびに災害時の信頼性が高い中圧ガス発電により系統電力遮断(停電)時にも建物およびテナント企業のBCPに必要な電気供給が可能なシステムとなります。

東側から見た建設中の日本橋一丁目中地区第一種市街地再開発事業C街区の様子です。

地上20階、地下4階、高さ120.818mの日本橋一丁目三井ビルディング(COREDO日本橋)もD街区として再開発区域に含まれていますが、既存建築物のまま残されます。

以前、公開されていた日本橋川沿いから見た日本橋一丁目中地区第一種市街地再開発事業 (ウォルドーフ・アストリア東京日本橋)の完成予想パースです。

出典:内閣府
日本橋一丁目中地区第一種市街地再開発事業 (ウォルドーフ・アストリア東京日本橋)の低層部整備イメージパースです。
日本橋室町エリアの再開発に通じる和風モダンな雰囲気になります。

出典:内閣府
日本橋川沿いのプロムナードや地上ネットワークとオープンスペースの整備イメージパースです。

出典:内閣府
日本橋一丁目中地区第一種市街地再開発事業の夜景鳥瞰パースです。

三井不動産/野村不動産ニュースリリース
オフィスエリア屋外テラスのイメージパースです。

三井不動産/野村不動産ニュースリリース
MICE エリア屋外デッキイメージのイメージパースです。

出典:三井不動産/野村不動産ニュースリリース
日本橋一丁目中地区第一種市街地再開発事業 商業施設1階のイメージパースです。

出典:三井不動産/野村不動産ニュースリリース
中央通り側からの低層部の外観イメージパースです。

出典:三井不動産/野村不動産ニュースリリース
整理番号 B-0621-03