2021/12/18
東急歌舞伎町タワー |
東急歌舞伎町タワーは東京都新宿区歌舞伎町で建設中の48階建て、高さ225mの超高層ビルで、東京圏国家戦略特別区域の特定事業として「新宿TOKYU MILANO(新宿ミラノ座)」跡地、暫定施設の「VR ZONE 新宿」跡地で建設が進められています。
多様な文化を発信する劇場、ライブホール、映画館などの複合エンターテイメント施設や、外国人旅行者の多様な滞在ニーズに対応する宿泊施設を整備し、歌舞伎町の集客力を強化するとともに、シネシティ広場と一体となった「屋外劇場的都市空間」を形成することにより、新たな都市観光拠点を創出するものとされています。
また、バス乗降場の整備により、観光客の歌舞伎町へのダイレクトなアクセスを可能とする空港連絡バスルートを形成し、歌舞伎町へのアクセス性が向上されます。
フロア構成は、地下1~4階に約1,500人を収容するライブホール、地上1階に空港連絡バスの乗降場、同1~2階に東西貫通道路、同6~8階に約850席の劇場、9~12階に8スクリーンの映画館となります。
更に13~40階はグローバルな旅行者の多様な滞在ニーズに対応するホテルを配置、13、40階にはそれぞれレストランも設けられます。
2019年5月31日付で国土交通省から民間都市再生事業計画に認定され、2019年8月1日に着工、2021年12月時点では遂に上棟しており、特徴的な形状をした頂部も確認できるようになっています。
参考資料、引用元
・国土交通省 民間都市再生事業計画(歌舞伎町一丁目地区開発計画)を認定~複合エンターテイメント施設・宿泊施設等、新たな都市観光拠点
・『歌舞伎町一丁目地区開発計画(新宿 TOKYU MILANO 再開発計画)』エンターテイメント施設の企画・運営に関する合弁会社設立について
・第64回新宿区景観まちづくり審議会 [報告]資料1 新宿TOKYU MILANO 再開発計画
・内閣府 国家戦略特区 資料4 都市再生特別地区(歌舞伎町一丁目地区)都市計画の概要
・日刊建設工業新聞 東急レク、東急電鉄/新宿ミラノ座跡地に複合ビル、19年度着工/延べ8・5万平米超
・東急 歌舞伎町一丁目地区開発計画(新宿 TOKYU MILANO 再開発計画) 「新しい日常に向けた対策」が盛り込まれた 改正後の地域整備方針に基づく民間都市再生事業計画として初の認定
・国土交通省 新宿駅周辺地域の新しい地域整備方針に基づく民間都市再生事業計画として初の認定~(仮称)歌舞伎町一丁目地区開発計画を国土交通大臣が変更認定~
過去の記事
→2018年11月13日投稿 歌舞伎町一丁目地区開発計画(新宿TOKYU MILANO再開発計画)
→2019年3月25日投稿 歌舞伎町一丁目地区開発計画(新宿TOKYU MILANO再開発計画)
→2019年8月5日投稿 歌舞伎町一丁目地区開発計画 (新宿TOKYU MILANO再開発計画)
→2020年10月31日投稿 (仮称)歌舞伎町一丁目地区開発計画 (新宿TOKYU MILANO再開発計画)
→2021年5月4日投稿 (仮称)歌舞伎町一丁目地区開発計画 (新宿TOKYU MILANO再開発計画)
→2021年9月5日投稿 (仮称)歌舞伎町一丁目地区開発計画 (新宿TOKYU MILANO再開発計画)

概要
・名称 東急歌舞伎町タワー
・計画名 (仮称)歌舞伎町一丁目地区開発計画 (新宿TOKYU MILANO再開発計画)
・name Tokyu Kabukicho Tower
・中文名 东急歌舞伎町塔
・所在地 東京都新宿区歌舞伎町一丁目29番1、3
・用途 ホテル、劇場、映画館、店舗、駐車場等
・階数 地上48階、地下5階
・高さ 225m
・構造 鉄骨造、鉄骨鉄筋コンクリート造
・基礎工法 直接基礎
・敷地面積 4,603.74㎡
・建築面積 3,171.05㎡
・延床面積 87,411.89㎡
・着工 2019年8月1日(既存建築物除去、解体着手:2019年4月8日)
・竣工 2023年1月11日
・建築主 東急、東急レクリエーション
・設計 久米設計、東急設計コンサルタント設計共同企業体
・施工 清水・東急建設共同企業体
・最寄駅 西武新宿、新宿、新宿西口
(2021年12月12日撮影)
建築計画の概要板

位置図

出典:内閣府
配置図

出典:内閣府
立面図

出典:新宿区景観まちづくり審議会
断面図

出典:国土交通省
イメージパース

出典:内閣府
南東側から見上げた建設中の(仮称)歌舞伎町一丁目地区開発計画の様子です。

南東側から見た建設中の(仮称)歌舞伎町一丁目地区開発計画 低層部分の様子です。

東側のシネシティ広場から見上げた建設中の(仮称)歌舞伎町一丁目地区開発計画の様子です。
中高層部分の外観意匠は、水の勢いが噴水のように天に伸びるイメージからなるものとなっており、このようにグラデーションがかかったカーテンウォールが採用されています。

高さ約110m地点のセットバック部分です。
上層部へ向かう段階的な壁面後退により、周辺
への圧迫感を低減することや周辺に建つ超高層ビルの高さに合わせ、景観的に調和するよう工夫されています。
また、全体的にぼかしの入ったようなカーテンウオールとなっているのに対して、セットバック部分はシャープさが際立っており、浮き出て見えるような意匠にもなっています。

高層部分の様子です。
まもなくカーテンウオールの設置が頂部に達します。

(仮称)歌舞伎町一丁目地区開発計画の東側に位置するシネシティ広場の様子です。

(仮称)歌舞伎町一丁目地区開発計画の1階平面図です。
西武新宿駅からシネシティ広場への歩行者動線軸を意識した設計となっています。

出典:新宿区景観まちづくり審議会
シネシティ広場からラウンジや劇場、映画館、地下のライブホールへの動線設計イメージです。

出典:新宿区景観まちづくり審議会
シネシティ広場側から見た(仮称)歌舞伎町一丁目地区開発計画 (新宿TOKYU MILANO再開発計画)の低層部分完成予想パースです。

出典:新宿区景観まちづくり審議会
シネシティ広場側には屋外ステージが設けられます。
広場をを客席と見立て、客席に面してビジョン(約200㎡)、ステージ(約150㎡)を整備することで、民有地と公有地が一体となった「屋外劇場的都市空間」を形成するものとされています。

出典:新宿区景観まちづくり審議会
北東側から見上げた建設中の(仮称)歌舞伎町一丁目地区開発計画の様子です。

北西側から見上げた建設中の(仮称)歌舞伎町一丁目地区開発計画の様子です。

北西側から見た建設中の(仮称)歌舞伎町一丁目地区開発計画低層部分の様子です。

低層部分の外観意匠は旧新宿 TOKYU MILANOの建物高さ、色彩イメージを歴史・記憶の要素として継承したものとなっています。
フレーム形状による「構え」を形成し、その内側へ広告や店舗等を配置、外へ賑わいを滲み出させることで、宿場町の街並みを表現したものとなります。

南西側から見上げた建設中の(仮称)歌舞伎町一丁目地区開発計画の様子です。

既に上棟しており、タワークレーンも頂部に達しています。

(仮称)歌舞伎町一丁目地区開発計画 (新宿TOKYU MILANO再開発計画)の夜景パースです。
高・中層部の照明計画は温かみのある夜間照明と個性ある頂部のデザインにより、来街者を迎える新たな夜間景観を形成するものとされており、低層部では、シネシティ広場や西武新宿駅前通りの照明とのつながりを保ち、歌舞伎町の華やかな夜の賑わいを連続させる計画となっています。

出典:新宿区景観まちづくり審議会
(仮称)歌舞伎町一丁目地区開発計画 (新宿TOKYU MILANO再開発計画)の断面イメージです。
シネシティに面して屋外ステージ、屋外ビジョンが設置されます。
劇場や映画館などのエンターテイメント施設の上には、ホテルがセットバックして設けられます。

出典:新宿区景観まちづくり審議会
高さ225mは新宿エリアの竣工済み及び、着工済みの超高層ビルの中では、東京都庁第一本庁舎、新宿パークタワー、東京オペラシティに次いで4番目に高い超高層ビルとなります。

整理番号 B-0646-07