2022/01/06
(仮称)横浜市中区海岸通計画 |
(仮称)横浜市中区海岸通計画は神奈川県横浜市中区海岸通の神奈川県警察本部の西側に建つ「横浜郵船ビル」と「横浜ビル」、「日本郵船横浜海岸通倉庫」、「創造空間万国橋SOKO」跡地で計画されている地上21階、地下1階、高さ99mの超高層ビルをメインとした都市型複合施設です。
横浜ビル跡地のA-1地区は地上21階、地下1階、高さ99mの業務機能、インキュベーション施設等、文化施設、店舗 等からなる超高層ビル、横浜郵船ビルを用途転換するA-2地区は地上7階、地下1階のホテル、日本郵船横浜海岸通倉庫跡地のA-3地区は地上2階のホテル付帯施設、創造空間万国橋SOKOこB地区は地上8階の業務施設、店舗からなる「宇徳新社屋」となります。
既存建築物である1936年9月竣工で、建物ファサードのコリント式列柱が特徴的なアメリカ古典主義様式を用いた「横浜郵船ビル」は、横浜市景観計画で歴史的建造物に位置付けられています。
そのため、こちらはA-2地区として保全・活用する計画となっており、用途はホテルに転換されます。
また、計画区域の水際には、一般の人が利用・通行できる水際線プロムナードを整備するものとされています。
既存建築物の解体着手を含めた着工は2022年、A地区の竣工は2026年、供用開始は2027年、B地区の供用開始は2024年となっています。
参考資料、引用元
・横浜市 海岸通り地区における都市再生特別地区の変更提案について
過去の記事
→2021年6月25日投稿 (仮称)横浜市中区海岸通計画

出典:横浜市
概要
・名称 (仮称)横浜市中区海岸通計画
・計画名 (仮称)横浜市中区海岸通計画
・name (Tentative name) Yokohama City Naka-ku Kaigandori Plan
・中文名 (暂定名)横滨市中区海岸通计划
・所在地 神奈川県横浜市中区海岸通3丁目9番
・用途 A-1地区:業務機能、インキュベーション施設等、文化施設、店舗 等
A-2地区:ホテル 等
A-3地区:ホテル付帯施設 等
B地区:業務機能、店舗 等
・階数 A-1地区:地上21階、地下1階※計画段階配慮書/地上20階、地下1階※都市再生地区の変更提案
A-2地区:地上7階、地下1階※計画段階配慮書
A-3地区:地上2階※計画段階配慮書
B地区:地上8階※都市再生地区の変更提案
・高さ A-1地区:99m/100m※都市再生地区の変更提案での高さの最高限度
A-2地区:26m/31m※都市再生地区の変更提案での高さの最高限度
A-3地区:18m/16m※都市再生地区の変更提案での高さの最高限度
B地区:45m※都市再生地区の変更提案での高さの最高限度
・構造 ---
・基礎工法 ---
・敷地面積 約10,500㎡※計画段階配慮書
A-1地区:約5,000㎡
A-2地区:約3,650㎡
A-3地区:約1,900㎡
B地区:約1,500㎡
・建築面積 約6,500㎡※計画段階配慮書
A-1地区:約3,500㎡※計画段階配慮書
A-2地区:約2,500㎡※計画段階配慮書
A-3地区:約500㎡※計画段階配慮書
B地区:---
・延床面積 約81,400㎡※計画段階配慮書
A-1地区:約72,800㎡
A-2地区:約7,400㎡
A-3地区:約1,200㎡
B地区:約8,400㎡
・着工 2022年
・竣工 A地区:2026年
B地区:2024年
・建築主 日本郵船、三菱地所、宇徳
・設計 三菱地所設計
・施工 ---
・最寄駅 馬車道
(2021年5月29日撮影)
位置図

出典:横浜市
配置図

出典:横浜市
立面図

出典:横浜市
断面図


出典:横浜市
イメージパース
▼A地区

▼B地区

出典:横浜市
南西側から見た(仮称)横浜市中区海岸通計画の様子です。

既存建築物として建っている「横浜郵船ビル」は日本郵船株式会社創立50周年を記念して建設され、竣工は1936年9月と、既に築86年となっています。
こちらは保全され、ホテルに用途転換されます。

「横浜郵船ビル」のファサードには、柱頭部分にアカンサスの葉を模した装飾を特徴とした16本のコリント式列柱が並ぶ点が特徴となっています。

威風堂々とした近代建築物の「横浜郵船ビル」ですが、よく見てみると老朽化しており、柱部にはかなり大きな亀裂が入っていました。
保全・活用される際に耐震補強工事等も行われるものかと思います。

北西側から見た(仮称)横浜市中区海岸通計画の様子です。

近年は再開発によって超高層ビルやタワーマンションが建設される場合に元々建っていた近代建築物を保存、活用する動きが活発化しており、規模が大きく収益力のある超高層を併設して建てることによって、今まででは壊される運命にあった近代建築物が残されるようになってきています。

南東側から見た既存建築物の「横浜郵船ビル」の様子です。

南東側から見た(仮称)横浜市中区海岸通計画の様子です。

(仮称)横浜市中区海岸通計画の東側隣接地には神奈川県警察本部があります。

ランドマークタワー展望台から見た(仮称)横浜市中区海岸通計画の様子です。

歴史的建造物を活かした景観形成が掲げられており、横浜郵船ビルのコーニスラインを尊重した高層部と低層部の分節や横浜郵船ビルの列柱スパン約3.6mの倍数の柱割など、最先端の超高層ビルになりますが景観面は歴史的建造物と調和する意匠となります。

出典:横浜市
A-1地区水際の憩い空間のイメージパースです。

出典:横浜市
A-3地区の水辺の憩い広場のイメージパースです。

出典:横浜市
横浜郵船ビルと高層棟との間に整備されるプロムナードのイメージパースです。

出典:横浜市
B地区の水際に面したオープンスペースのイメージパースです。

出典:横浜市
整理番号 B-1190-02