2022/01/13
柳ケ瀬グラッスル35/ライオンズ岐阜プレミストタワー35 |
柳ケ瀬グラッスル35/ライオンズ岐阜プレミストタワー35は、岐阜県岐阜市の高島屋岐阜店南側の柳ヶ瀬地区を再開発する「高島屋南地区第一種市街地再開発事業」により建設が進められている地上35階、地下1階、高さ132.64mの超高層タワーマンションと商業施設等からなる大規模複合施設です。
当初の計画では27階建て、高さ100m、約34,000㎡での再開発計画でしたが、地権者などの積極的な参加により、敷地面積が約4,400㎡から6,467.47㎡に増加し、規模が拡大されています。
施設・街区名称となる「柳ケ瀬グラッスル35」の「グラッスル」は、「GLASS(ガラス)」、「GRASS(緑)」、「CASTLE(城)」を掛け合わせた造語となっています。
再開発ビルには、清流長良川のようなガラス張り(GLASS)の壁面や自然豊かな岐阜をイメージさせる緑(GRASS)がふんだんに施されており、金華山にそびえる岐阜城のように、まちなかにそびえる新たな城(CASTLE)として次代の柳ケ瀬のランドマークになってほしいとの願いが込められているとのことです。
フロア構成は、1~2階が商業施設、3階~4階に公益的施設、うち3階に健康・運動施設、4階に子育て支援施設等が入り、5~35階が分譲住宅の「ライオンズ岐阜プレミストタワー35」となります。
また、公的施設の施設構成は、3階の健康・運動施設に「ごーごーフィールド(アクティブエリア)」、「そうぞうアトリエ(クリエイティブエリア)」、「ふぁみりーエリア」、4階の子育て支援施設に「機械式ジム」、「フィットネススタジオ」、「中保健センター」となっています。
5~35階に入る分譲住宅「ライオンズ岐阜プレミストタワー35」の共用施設には、エントランスホール、5階に楽器の演奏や映画鑑賞に利用可能な防音ルーム、6階にゲストルーム、25階にスカイラウンジが入ります。
解体着手は2019年3月、着工は2019年10月10日(※起工式)、竣工は2023年2月となっており、2021年12月末時点では31~32階付近の躯体を施工していました。
参考資料、引用元
・高島屋南市街地再開発組合(通称「TMK」) 公式ホームページ
・ライオンズ岐阜プレミストタワー35
過去の記事
→2015年4月3日投稿 高島屋南地区第一種市街地再開発事業
→2016年2月22日投稿 高島屋南地区第一種市街地再開発事業
→2017年5月15日投稿 高島屋南地区第一種市街地再開発事業
→2018年10月22日投稿 高島屋南地区第一種市街地再開発事業
→2019年3月25日投稿 高島屋南地区第一種市街地再開発事業
→2019年7月27日投稿 高島屋南地区第一種市街地再開発事業
→2019年11月14日投稿 高島屋南地区第一種市街地再開発事業

概要
・名称 柳ケ瀬グラッスル35/ライオンズ岐阜プレミストタワー35
・計画名 高島屋南地区第一種市街地再開発事業
・name Yanagase Grassle 35/Lions Gifu Premist Tower 35
・中文名 柳濑格拉斯尔 35/狮子岐阜普雷米斯特塔 35
・所在地 地名地番:岐阜県岐阜市徹明通2丁目18番
住居表示:岐阜県岐阜市徹明通2丁目18番
・用途 共同住宅、店舗、公益的施設、駐車場
・階数 地上35階、地下1階
・高さ 132.64m(軒高または建築物高さ:128.39m)
・構造 鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造
・基礎工法 直接基礎
・総戸数 335戸(住戸、非分譲住居36戸含む)
・敷地面積 6,467.47㎡
・建築面積 5,718.92㎡
・延床面積 57,790.65㎡
・着工 2019年10月10日(解体着手:2019年3月)
・竣工 2023年2月
・建築主 高島屋南市街地再開発組合(参加組合員:大京、大和ハウス工業)
・設計 事業コンサルタント:都市研究所スペーシア
基本設計:青島設計
実施設計:戸田建設
・施工 特定業務代行者:戸田建設
・最寄駅 岐阜、名鉄岐阜
(2021年12月28日撮影)
建築計画の概要板

位置図

出典:高島屋南市街地再開発組合
立面図

出典:ライオンズ岐阜プレミストタワー35 公式サイト
断面図

出典:ライオンズ岐阜プレミストタワー35 公式サイト

現地にて撮影
イメージパース

出典:ライオンズ岐阜プレミストタワー35 公式サイト
南東側から見上げた建設中のライオンズ岐阜プレミストタワー35の様子です。

南西側から見た建設中のライオンズ岐阜プレミストタワー35低層部分の様子です。

南側に商業施設や公共公益施設の入る低層部分が後施工で建設されます。

ライオンズ岐阜プレミストタワー35の高層部分の様子です。
専有面積は46.90㎡~156.32㎡、間取りは1LDK~4LDKとなっており、角住戸には、床から天井付近まであるダイレクトウインドウが設けられています。

バルコニーには、ガラス手摺と格子手摺が用いられます。

南側、真下から見上げた建設中のライオンズ岐阜プレミストタワー35の様子です。

南側正面から見た建設中のライオンズ岐阜プレミストタワー35低層部分の様子です。
完成予想パースを見ると、南側低層部分はガラス張りの外観となるようで、後施工の箇所のみ鉄骨造となるかもしれません。

柳ケ瀬グラッスル35/ライオンズ岐阜プレミストタワー35低層部分の完成予想パースです。
低層部分には屋上庭園が配置され、緑豊かな広場空間が創出されます。

出典:ライオンズ岐阜プレミストタワー35 公式サイト
柳ケ瀬グラッスル35/ライオンズ岐阜プレミストタワー35の東側に隣接しているアーケードの“劇場通り”です。

柳ケ瀬グラッスル35/ライオンズ岐阜プレミストタワー35とアーケードの“劇場通り”南側に位置する「金公園」です。
金公園では、2022年3月18日まで再整備工事が行われています。

柳ケ瀬グラッスル35/ライオンズ岐阜プレミストタワー35建設地の仮囲いには、現在の高さが確認できるイラスト、パースが描かれています。

また、再開発ビルの名称「柳ケ瀬グラッスル35」の由来やメッセージも記載されていました。

東側から見た建設中の柳ケ瀬グラッスル35/ライオンズ岐阜プレミストタワー35の様子です。

劇場通りのアーケードです。
建設が進む柳ケ瀬グラッスル35/ライオンズ岐阜プレミストタワー35北側には、百貨店の「岐阜タカシマヤ」があります。

柳ケ瀬グラッスル35/ライオンズ岐阜プレミストタワー35北東側、岐阜タカシマヤ寄りの低層部分完成予想パースです。
アーケードが薄く描かれており、アーケードから続くガラス張りの三角形をした屋根が特徴となります。

出典:ライオンズ岐阜プレミストタワー35 公式サイト
北東側から見上げた建設中の柳ケ瀬グラッスル35/ライオンズ岐阜プレミストタワー35の様子です。

北東側から見た建設中の柳ケ瀬グラッスル35/ライオンズ岐阜プレミストタワー35低層部分の様子です。

北西側から見た建設中の柳ケ瀬グラッスル35/ライオンズ岐阜プレミストタワー35の様子です。

タワークレーンは南北に1基ずつ、合計2基設置され、建設が進められています。

北側には、立体駐車場が建設されます。
こちらも後施工のため、まだ地上躯体の様子は確認できませんでした。

柳ケ瀬グラッスル35/ライオンズ岐阜プレミストタワー35の鳥瞰パースです。

出典:ライオンズ岐阜プレミストタワー35 公式サイト
柳ケ瀬グラッスル35/ライオンズ岐阜プレミストタワー35を上空から見た鳥瞰パースです。
屋上には、「R」マークが特徴のホバリング専用のヘリポートが設けられます。

出典:ライオンズ岐阜プレミストタワー35 公式サイト
地震による振動や衝撃を和らげる「制振構造」が採用されています。
間柱の中央に変形能力の高い特殊な鋼材を用いた制振パネルを設置し、地震エネルギーを吸収する「制振柱」、地震や風による建物の層間変形を、摩擦材が挟まれている固定板と可動板の相対運動に換え、その際に生じる摩擦抵抗力によって振動エネルギーを吸収する「壁式摩擦ダンパー」が設置されています。

出典:ライオンズ岐阜プレミストタワー35 公式サイト
スカイラウンジの完成予想パースです。
共用施設には、エントランスホール、5階に楽器の演奏や映画鑑賞に利用可能な防音ルーム、6階にゲストルーム、25階にスカイラウンジが入ります。

出典:ライオンズ岐阜プレミストタワー35 公式サイト
岐阜にちなんだ名称の様々な遊具を整備し、 遊びながら子どもの健康な心身を育むごーごーフィールド(アクティブエリア)の完成予想パースです。
公的施設の施設構成は3階の健康・運動施設に「ごーごーフィールド(アクティブエリア)」、「そうぞうアトリエ(クリエイティブエリア)」、「ふぁみりーエリア」、4階の子育て支援施設に「機械式ジム」、「フィットネススタジオ」、「中保健センター」となっています。

出典:高島屋南市街地再開発組合
北側の岐阜市役所方面から見た建設が進む柳ケ瀬グラッスル35/ライオンズ岐阜プレミストタワー35と岐阜駅前のタワーマンション群の組み合わせです。
2010年代後半から日本全国で推し進められているコンパクトシティ化や脱炭素化という社会の大きな変化の中で、2005年に岐阜の路面電車が廃止されてしまったことが悔やまれます。
もしあと10年耐えていれば、都市のコンパクトシティ化による都市部の高密度化や脱炭素化の流れに相まって、上手く活用できていたのではと思われます。

岐阜シティ・タワー43展望台から見た建設中の柳ケ瀬グラッスル35/ライオンズ岐阜プレミストタワー35の様子です。
建設地の柳ヶ瀬エリアは、岐阜駅から1kmほど北上した場所に位置する中部圏でもかなりの規模を誇る繁華街となっています。

柳ケ瀬グラッスル35のタワークレーンと竣工した岐阜市役所、岐阜の夜景です。

整理番号B-0389-08