2022/01/30
(仮称)東京三田再開発プロジェクト |
(仮称)東京三田再開発プロジェクトは計画名「(仮称)三田三・四丁目地区第一種市街地再開発事業」として、東京都港区三田で建設中の地上42階、地下4階、高さ215mの超高層ビルを含む4棟のビル群が建設される大規模再開発事業です。
内閣府の国家戦略特区認定事業として再開発が進められ、新たにバリアフリー化した歩道橋や歩行者デッキなどを新設し地区と周辺市街地を繋ぐ安全で快適な歩行者ネットワークを形成するほか、隣接街区と一体の緑豊かな合計約15,400 ㎡もの緑地や広場などを設け、人が行き交い、集い賑わい、災害時の対応拠点ともなる充実した都市基盤整備を行うものとされています。
棟配置としては、Ⅰ街区に地上42階、地下4階、高さ215mのオフィスタワー、Ⅱ街区に地上7階、地下1階、高さ28.5mの複合棟-2、Ⅲ街区に地上9階、地下1階、高さ31.5mの住宅棟-1、地上4階、地下2階、高さ約11.065mの住宅棟-2となります。
2022年12月時点では、最上階の42階まで鉄骨建方が進み、塔屋の構築が行われていました。
参考資料、引用元
・東京三田再開発プロジェクト 公式サイト
・東京都 三田三・四丁目地区市街地再開発組合の設立を認可
・多機能を備えた国際水準のビジネスを中心とする新拠点形成 ~業務×住宅×商業×学校×文化・交流など複合用途集積の街へ~ 「三田三・四丁目地区第一種市街地再開発事業」再開発組合設立認可
・日刊建設工業新聞 三田三・四丁目地区再開発(東京都港区)/超高層複合ビルなど4棟配置/準備組合
・内閣府 国家戦略特区 資料6 三田三・四丁目地区再開発等促進区を定める地区計画 都市計画(素案)の概要
過去の記事
→2018年12月28日投稿 (仮称)三田三・四丁目地区第一種市街地再開発事業 複合棟-1
→2019年4月25日投稿 (仮称)東京三田再開発プロジェクト オフィスタワー
→2020年3月10日投稿 (仮称)東京三田再開発プロジェクト
→2021年2月28日投稿 (仮称)東京三田再開発プロジェクト
→2021年9月22日投稿 (仮称)東京三田再開発プロジェクト

概要
・名称 (仮称)東京三田再開発プロジェクト
・計画名 (仮称)三田三・四丁目地区第一種市街地再開発事業
・name (Tentative name) Tokyo Sanda Redevelopment Project
・中文名 (临时名称)东京散打重建项目
・所在地 オフィスタワー:東京都港区三田三丁目11番2他
複合棟-2:東京都港区三田三丁目1005番
住宅棟-1:東京都港区三田四丁目101番1他
住宅棟-2:東京都港区三田四丁目2000番
・用途 オフィスタワー:事務所、貸会議室等、店舗、駐車場
複合棟-2:幼稚園、専修学校、自動車車庫
住宅棟-1:住宅、駐車場
住宅棟-2:店舗、住宅
・階数 オフィスタワー:地上42階、地下4階
複合棟-2:地上7階、地下1階
住宅棟-1:地上9階、地下1階
住宅棟-2:地上4階、地下2階
・高さ オフィスタワー:215m ※約211m
複合棟-2:28.5m ※約27.7m
住宅棟-1:31.5m ※約31.7m
住宅棟-2: 11.065m ※約11.5m
・構造 オフィスタワー:鉄骨鉄筋コンクリート造 ※鉄骨造、鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄筋コンクリート造
複合棟-2:鉄骨造、一部鉄骨鉄筋コンクリート造 ※鉄筋コンクリート造
住宅棟-1:鉄筋コンクリート造 ※鉄筋コンクリート造
住宅棟-2:鉄筋コンクリート造 ※鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄骨造
・基礎工法 オフィスタワー:直接基礎
複合棟-2:直接基礎
住宅棟-1:杭基礎
住宅棟-2:杭基礎
・敷地面積 オフィスタワー:19,170㎡
複合棟-2:2,916㎡
住宅棟-1:7,710㎡
住宅棟-2:335.23㎡
・建築面積 オフィスタワー:8,140㎡ ※約7,870㎡
複合棟-2:1,400㎡ ※約1,400㎡
住宅棟-1:2,910㎡ ※約2,800㎡
住宅棟-2:176.60㎡※約200㎡
・延床面積 オフィスタワー:200,540.00㎡ ※約197,000㎡
複合棟-2:7,300㎡ ※約7,300㎡
住宅棟-1:21,500m ※約21,100㎡
住宅棟-2:534.12㎡ ※約600㎡
・着工 オフィスタワー:2019年10月中旬 (解体着手:2019年3月22日)
複合棟-2:2021年1月20日
住宅棟-1:2020年6月中旬
住宅棟-2:2021年4月1日
・竣工 オフィスタワー:2023年12月中旬
複合棟-2:2023年7月30日
住宅棟-1:2024年8月中旬
住宅棟-2:2025年3月31日
・建築主 三田三・四丁目地区市街地再開発組合(参加組合員:住友不動産、事業協力者:住友不動産、大林組)
・設計 久米設計(コンサルタント:日建設計、上野計画事務所)
オフィスタワー:久米設計
複合棟-2:石本建築事務所
住宅棟-1:久米設計
住宅棟-2:久米設計、すわ製作所関西
・施工 オフィスタワー:大林組
複合棟-2:竹中工務店
住宅棟-1:長谷工コーポレーション、大林組共同企業体
住宅棟-2:辰
・最寄駅 田町、三田、泉岳寺、高輪ゲートウェイ
(2022年1月22日撮影)
※東京都環境局 2021年1月28日変更届による数値
建築計画の概要板
▼オフィスタワー(複合棟-1)

▼複合棟-2

▼住宅棟-1

▼住宅棟-2

位置図

出典:内閣府
配置図

出典:内閣府
断面図

出典:内閣府
イメージパース

出典:(仮称)東京三田再開発プロジェクト公式サイト
南東側から見た建設中の(仮称)東京三田再開発プロジェクト オフィスタワー(複合棟-1)の様子です。

(仮称)東京三田再開発プロジェクト オフィスタワー(複合棟-1)の低層部分です。
南側には低層部分が張り出した基壇部のある超高層ビルとなっています。

低層部分に設置されているカーテンウオールです。
柱や梁までカーテンウオールを覆い、全面がガラス張りとなっています。

(仮称)東京三田再開発プロジェクト オフィスタワー(複合棟-1)の中層~高層部分には、低層~中層部分よりもキャンチで張り出した部分がある点が特徴となっています。

北東側から見た建設中の(仮称)東京三田再開発プロジェクト オフィスタワー(複合棟-1)の様子です。

カーテンウオールの取り付けが進められています。
ファサードに小型の庇のような出っ張りのあるカーテンウオールが用いられていることが確認できます。

カーテンウオール設置箇所とタワークレーンによって吊り上げられる鉄骨です。

南側には43階建て、高さ179.30mの「住友不動産三田ツインビル西館(ラ・トゥール三田)」が建っています。
(仮称)東京三田再開発プロジェクト オフィスタワー(複合棟-1)の外観デザインや色合いは、先に竣工したこちらの「住友不動産三田ツインビル西館(ラ・トゥール三田)」に似たものとなっています。
また、住友不動産三田ツインビル西館は2006年9月竣工で、山手線などの線路の東側に17階建て、高さ85.50mの「住友不動産三田ツインビル東館」が建っています。

北東側から見た建設中の(仮称)東京三田再開発プロジェクト オフィスタワー(複合棟-1)低層部分の様子です。
低層部分には、商業・交流機能やエントランスが設けられます。

低層部分は作業ヤードとしても活用されているようで、外装材やカーテンウオールの設置は後施工となります。
奥に停まっている生コン車のサイズと比較すると、かなりの階高であることがわかります。

再開発街区北東側に位置する地上7階、地下1階、高さ28.5mの(仮称)東京三田再開発プロジェクト 複合棟-2の様子です。
複合棟-2の施設構成は、幼稚園、専修学校、自動車車庫となります。

北東側から見た建設中の(仮称)東京三田再開発プロジェクト 複合棟-2の様子です。

北西側から見た建設中の(仮称)東京三田再開発プロジェクト オフィスタワー(複合棟-1)の様子です。

北西側から見た建設中の(仮称)東京三田再開発プロジェクト B地区住宅棟-2の様子です。
地上4階、地下2階、高さ11.065mの住宅と店舗からなる建物が建設されます。

西側の「聖坂」から見た(仮称)東京三田再開発プロジェクト 住宅棟-2の建設予定地の様子です。
既存建築物の「秀和三田レジデンス」は、1969年9月に竣工した地上10階のマンションで、こちらも再開発街区に含まれていますが、解体はなされていませんでした。

秀和三田レジデンスの北側には、一級建築士である岡啓輔氏が自力で建て続けている建築物である「蟻鱒鳶ル(アリマストンビル)」が建っています。
再開発後は、聖坂沿いの広場3号や公園2号の計画地に位置しており、現在はシートで覆われています。

南西側から見た建設中の(仮称)東京三田再開発プロジェクト B地区住宅棟-1の様子です。
住宅棟-1は、地上9階、地下1階、高さ31.5mのマンションとなります。

南西側から見た建設中の(仮称)東京三田再開発プロジェクト オフィスタワー(複合棟-1)の様子です。

西側から見た建設中の(仮称)東京三田再開発プロジェクト オフィスタワー(複合棟-1)低層部分の様子です。
基壇部、セットバック部分も高層部分と同一意匠となっています。
また、西側道路からの乗入構台も設置され、崖地での車両配置、待機を可能にしています。

南側から見た建設中の(仮称)東京三田再開発プロジェクト オフィスタワー(複合棟-1)と隣接して建っている住友不動産三田ツインビル西館(ラ・トゥール三田)の組み合わせです。

(仮称)東京三田再開発プロジェクトの東西では、標高差があり、住友不動産三田ツインビル西館建設時には、このように約17mの崖をバリアフリー化するためにエレベーターとデッキも設置されています。

南側から見た建設中の(仮称)東京三田再開発プロジェクト オフィスタワー(複合棟-1)の様子です。

南東側から見た街区西側で建設が進む(仮称)東京三田再開発プロジェクト B地区住宅棟-1の様子です。
奥の不思議な外観デザインのビルは「クウェート大使館」で、設計は丹下健三、1970年に竣工した地上7階、地下2階建てのビルとなっています。

「クウェート大使館」に拡大してみます。設計は丹下健三、施工は鹿島建設となっており、丹下健三の70年代の作品として今も残されています。

住宅棟-1の低層部分の様子です。
崖地に建設されているため、擁壁等も入り組み、複雑な造りとなっています。

田町駅前から見た建設中の(仮称)東京三田再開発プロジェクト オフィスタワー(複合棟-1)の様子です。

高さ200m前後の巨大な超高層ビルが2棟建ち並びます。

塔屋の構築が進められています。

緑地1号の完成予想パースです。
かなりの樹木密度となり、超高層ビル足下は緑豊かな景観となります。

現地にて撮影
第一京浜と(仮称)東京三田再開発プロジェクト オフィスタワー(複合棟-1)のイメージパースです。

出典:(仮称)東京三田再開発プロジェクト公式サイト
(仮称)東京三田再開発プロジェクト オフィスタワー(複合棟-1)のイメージパースです。
住友不動産三田ツインビル西館に外観デザインや色合いが似ていることがわかります。

出典:(仮称)東京三田再開発プロジェクト公式サイト
(仮称)東京三田再開発プロジェクト オフィスタワー(複合棟-1)の鳥瞰イメージパースです。
第一京浜上の歩道橋と直結し、札の辻交差点から住宅棟北側へ抜ける歩行者通路1号も整備されます。

出典:(仮称)東京三田再開発プロジェクト公式サイト
第一京浜沿いの完成予想パースです。
沿道も緑化されます。

現地にて撮影
広場の完成予想パースです。

現地にて撮影
六本木ヒルズ展望台から見た建設中の(仮称)東京三田再開発プロジェクト オフィスタワー(複合棟-1)の様子です。

ほぼ上棟となり、高さは最高部に達しているものと思われます。

頂部の様子です。

最後は引きで見た田町~三田周辺の超高層ビル群と建設中の(仮称)東京三田再開発プロジェクト オフィスタワー(複合棟-1)の様子です。

整理番号B-0675-06