2022/03/24
北陸新幹線 金沢駅~敦賀駅間延伸 |
北陸新幹線 金沢駅~敦賀駅間延伸は、長野市・富山市・小浜市付近を経由して東京と大阪を結ぶ路線である北陸新幹線のうち、金沢~敦賀間約125kmを延伸する計画です。
平成24年6月に工事実施計画の認可を受け、長野~金沢間の開業から概ね10年強後の完成を予定して工事に着手されており、令和5年度末(2023年度末)の完成予定に向けて、工事が進められています。
敦賀までの延伸ルートにおいての経過地は白山車両基地のある石川県白山市、川北町、能美市、小松市、加賀市、福井県あわら市、坂井市、福井市、鯖江市、越前市、南越前町、敦賀市となっており、駅は既存の金沢駅、新設される小松駅、加賀温泉駅、芦原温泉駅、福井駅、越前たけふ駅、敦賀駅が設けられます。
各駅間の所要時間は、金沢~敦賀が現行の1時間20分→43分と約30分の短縮、大阪~金沢が現行の2時間31分→2時間4分と約25分の短縮、富山~福井が現行の1時間12分→44分と約25分の短縮、東京~福井が3時間14分→2時間53分と約20分の短縮がなされます。
2022年1月時点では高架躯体の姿が現れ、駅工事も進められていました。また、福井駅では外観ほぼ完成している状態となっています。
参考資料、引用元
・JRTT 鉄道・運輸機構 北陸新幹線
・JR西日本 北陸新幹線プロジェクト 2023年度末 金沢~敦賀駅間開業に向け、北陸新幹線プロジェクト進行中
・福井県 新九頭竜橋(仮称)工事 一般県道福井森田丸岡線(福井市寺前町から福井市上野本町)

出典:福井県
概要
・名称 北陸新幹線 金沢駅~敦賀駅間延伸
・name Extension between Kanazawa Station and Tsuruga Station on the Hokuriku Shinkansen
・中文名 北陆新干线金泽站与敦贺站延长线
・区間 線路延長:約125km
工事延長:約114.6km
・駅 金沢、小松、加賀温泉、芦原温泉、福井、越前たけふ、敦賀
・竣工予定 2023年度末
(2022年1月3日撮影)
位置図

出典:JRTT 鉄道・運輸機構
区域図

出典:JRTT 鉄道・運輸機構
駅概要・断面図

出典:JRTT 鉄道・運輸機構
小松駅
小松駅は石川県小松市に設けられる相対式ホーム2面2線の駅です。
駅舎は、雪をまとった霊峰白山の山並みを表現し、立体的・多面的に構成したデザインで、小松の歴史と未来を融合するイメージとなります。
コンコースは、小松の伝統工芸品や、県産木材・日華石といった地場産材を取り入れ「小松らしさ」を感じられる空間としており、ホームは白山の山並みから切り取ったガラス面が、東側に見える白山の眺望を最大限引き出している点が特徴となっています。

出典:JRTT 鉄道・運輸機構
加賀温泉駅
加賀温泉駅は石川県加賀市に設けられる相対式ホーム2面4線の駅です。
駅舎は温泉郷や城下町に見られる伝統的な和の様式をモチーフとし、風情と歴史を感じさせるデザインとなります。
コンコースは、加賀特有の赤瓦を待合室に採用し、柱には県産木材を使用することで、加賀温泉らしさを演出するほか、山中漆器の挽きのイメージを壁上部に施したデザインとしています。
また、ホームは外観の格子のイメージを取り入れること、待合室などの庇を木調とすることで、加賀温泉郷の落ち着きとくつろぎを感じられる空間となります。

出典:JRTT 鉄道・運輸機構
芦原温泉駅
芦原温泉駅は福井県あわら市に設けられる相対式ホーム2面2線の駅です。
駅舎は全体を落ち着いた色と木調で仕上げ、趣のある和を強調したイメージとし、あわら温泉の癒しと旅情を表現したものとなります。
コンコースは温泉街らしい和の趣のある空間とし、中央部には柔らかな間接照明を施した折り上げ天井をデザインすることにより暖かみのある室内空間が演出されます。
また、ホームは外壁側に木調の落ち着いたイメージの日除けを設け、待合室は温泉街らしさをイメージしたデザインとしているとのことです。

出典:JRTT 鉄道・運輸機構
福井駅
福井駅は福井県福井市に設けられる島式ホーム1面2線の駅です。
駅舎は唐門をモチーフとした木調のルーバーと、明るく開放的なガラス面を組み合わせることにより、福井の歴史を感じさせるデザインとなります。
コンコースは県産木材や和紙を使用することで、福井らしい悠久の歴史を印象付け、格調高い重厚な和の空間をイメージし、ホームは屋根のトップライトからの木漏れ日のような光とともに、天井のルーバーと床の木調タイルにより、ゆっくりとくつろげる空間となるよう配慮しているとのことです。

出典:JRTT 鉄道・運輸機構
建設が進む北陸新幹線福井駅の様子です。

東口に位置しており、えちぜん鉄道福井駅に隣接しています。

外観デザインは、唐門をモチーフとした木調のルーバーが波を描く特徴的な外観となっています。

JR北陸本線ホームから見た北陸新幹線ホームの様子です。

現地に掲載されていた配置図です。

現地にて撮影
1階とホーム階の平面図です。

現地にて撮影
JR北陸本線のコンコースは一部が閉鎖されており、こちらに新幹線コンコースの建設が進められているものと思われます。

現地に掲載されていた福井駅の外観完成予想パースです。

現地にて撮影
新幹線コンコースはこのようなダイナミックな空間となります。

現地にて撮影
屋上庭園も設けられます。

現地にて撮影
越前たけふ駅
越前たけふ駅は福井県越前市に設けられる相対式ホーム2面4線の駅です。
駅舎は越前市に飛来するコウノトリをモチーフとし、越前市の美しい自然環境を未来へつないでいくシンボルとなる駅がイメージとなっています。
コンコースは中央部の天井には越前和紙の技法である「流し漉き」の動きをダイナミックに表現した和紙照明を設置し、全体を落ち着いた色調でデザインしており、ホームは外観デザインと合わせたモノトーン調とし、待合室は地域の伝統・文化が感じられるような格子戸、白壁をあしらったデザインとなります。

出典:JRTT 鉄道・運輸機構
敦賀駅
敦賀駅は福井県敦賀市設けられる島式ホーム2面4線の駅です。
駅舎は敦賀湾の波の煌めきを表現し、豊かな自然を感じられる駅をイメージとなり、コンコースは天井全体を北前船の帆をイメージした浮遊感のあるデザインとし、広いコンコース空間に相応しいスケール感の大きなデザインとなるよう工夫されています。
また、ホームは床は船の甲板をイメージした木調タイルで仕上げ、待合室は船をモチーフとしたデザインとしているとのことです。

出典:JRTT 鉄道・運輸機構
敦賀駅の様子です。
JR北陸本線敦賀駅の南東側にて北陸新幹線敦賀駅の高架駅が建設されています。

JR北陸本線敦賀駅ホームから見た北陸新幹線敦賀駅の様子です。

敦賀駅南側の様子です。
敦賀駅は、まだ高架躯体の施工が進められている段階となっていました。

敦賀駅もJR在来線との乗り換え改札口が設けられるものと思われます。

敦賀車両基地
福井県敦賀市には、仕業検査庫や着発収容庫などが設けられた車両基地が建設されます。
建物延べ面積は、約37,000㎡です。

出典:JRTT 鉄道・運輸機構