2022/05/03
東岡崎駅(北口・南口) 再開発計画 |
東岡崎駅(北口・南口) 再開発計画は、愛知県岡崎市の名鉄名古屋本線東岡崎駅で計画されている商業施設や事務所、公益施設等から構成される駅ビルです。
名古屋鉄道が2021年11月に岡崎市と締結した基本協定に基づき、市が主導する「QURUWA 戦略」と連携した街へ開かれた施設計画を策定するものとされています。
再開発計画のコンセプトは、「SWING HIGAOKA(スイング ヒガオカ) -この街の躍動的なリズムをリードする-」となっており、「ジャズの街」として知られている岡崎市と「SWING(スイング)」が持つポジティブな意味合いを踏まえながら、駅施設を起点とした躍動的なリズム(人の流れ)を作り出し、地域の個性を引き立てる計画です。
また、コロナ禍によって大きく変化する消費行動ニーズを捉え、岡崎の玄関口として賑わいを創出し、地域一体になったまちづくりを推進していくものとされています。
東岡崎駅北口の岡ビル跡地には、地上8階、延床面積約13,000㎡、南口には地上3階、延床面積約3,000㎡の駅ビルが建設されるほか、北口にはバスターミナルも整備され、交通結節点としての機能強化が図られます。
着工は北口が2027年度内、南口が2029年度内、竣工は北口が2022年度内、南口が2023年度内となっており、2022年4月時点では既存建築物が残された状態となっています。
参考資料、引用元
・名古屋鉄道 東岡崎駅(北口・南口)再開発計画について
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→2020年6月25日投稿 オト リバーサイド テラス(OTO RIVERSIDE TERRACE)/グランドイン東岡崎

概要
・名称 東岡崎駅(北口・南口) 再開発計画
・計画名 東岡崎駅(北口・南口) 再開発計画
・name Higashi Okazaki Station (North/South Exit) Redevelopment Plan
・中文名 东冈崎站(北/南口)再开发计划
・所在地 北口:愛知県岡崎市明大寺町4丁目70番他
南口:愛知県岡崎市明大寺町字耳取14番5他
・用途 北口:商業、事務所、公益施設
南口:商業
・階数 北口:地上8階
南口:地上3階
・高さ ---
・構造 北口:鉄骨造
南口:鉄骨造
・基礎工法 ---
・敷地面積 北口:約6,000㎡
南口:約1,200㎡
・建築面積 北口:---
南口:---
・延床面積 北口:約13,000㎡
南口:約3,000㎡
・着工 北口:2027年度内
南口:2022年度内(解体着手:2021年8月)
・竣工 北口:2029年度内
南口:2023年度内
・建築主 名古屋鉄道
・設計 ---
・施工 ---
・最寄駅 東岡崎
(2022年4月10日撮影)
位置図
区域図

出典:名古屋鉄道 ニュースリリース
イメージパース
▼北口新駅ビル

▼南口ビル

出典:名古屋鉄道 ニュースリリース
北側から見た東岡崎駅(北口・南口) 再開発計画 北口新駅ビル計画地の様子です。
第一種市街地再開発事業の施行による建設が予定しされており、現在の駅ビル「岡ビル」の解体後、駅利用者および来街者をターゲットとした商業機能および、駅につながる利便性の高い事務所機能を有する複合施設を整備するほか、バスターミナルを再整備する事で交通結節点としての役割を強化するものとされています。
施設全体では、街周辺への回遊起点として観光ニーズにも対応した店舗や、バスターミナルでの乗換え時間等も有意義に過ごせるよう、すき間時間のニーズにも対応した店舗が配置されます。
さらに、イベント等多目的に活用できるスペースを一体的に整備する事により賑わいを創出する計画です。

北口に建つ岡ビルは、1958年(昭和33年)7月19日に完成し、同時に岡ビル百貨店も開業しました。
1967年4月1日には2階部分、同年5月20日には3階部分も増築され、昭和40年代・50年代がピークであり、最大で28店舗が入る百貨店となっていましたが、昭和60年以降には郊外型商業施設のイオンモール岡崎などに押され、徐々に店舗数が減少していきました。
老朽化や客足激減のため、2021年5月31日に閉業し、空きテナントとなったビルが建っている状態となっています。

名鉄名古屋本線東岡崎駅ホームから見た岡ビルの様子です。
築64年ということもあり、建物が黒ずんでおり、窓や手摺には錆が目立ちます。
北口の新駅ビルの着工は2027年度内ということで、それまでに解体されることとなります。

北西側から見た岡ビルです。
北側には、タクシー乗り場があります。

岡ビルの東側に隣接してバスターミナルがあり、新駅ビル建設に合わせてバスターミナルも整備されます。

現在のバスターミナルの様子です。

岡ビルの2、3階に入る岡ビル百貨店は閉業していますが、1階のロッテリアは営業を続けていました。

岡ビル北側には送迎車用の停車場があります。

東岡崎駅北口には、日本の愛知県岡崎市に拠点を置く、6人組YouTuberグループ「東海オンエア」の宣伝広告もありました。
ちなみに東海オンエアの2022年4月末時点でのYouTube登録者数は約639万人、動画再生回数は102億4,428万0,988回、東海オンエアリーダーのてつやのツイッターフォロワー数は約219万人となっており、絶大な人気を誇ります。
自分のツイッターフォロワー数は約2.3万人なので、約93倍と考えるとその凄まじさがわかります。

東岡崎駅東側には、2013年4月1日より供用が開始された橋上東改札口があります。

東岡崎駅北口駅前の街並みの様子です。
車移動が主体となってしまっている名古屋圏郊外にしては珍しく商業ビルが建ち並ぶ景観となっています。
再開発事業により、駅周辺を歩く人が増え、賑わい溢れる街になると良いですね。

東岡崎駅南口に建っていたセントラルフィットネスクラブ岡崎の解体工事が進められています。
南口には、地上3階、延床面積約3,000㎡の駅ビルが建設され、周辺居住者と駅利用者をターゲットとした施設となります。
食品等物販店舗に加え、飲食、サービス等の用途を取り入れた生活利便性の向上に寄与する店舗を誘致し、周辺居住者にも選ばれる駅南口のシンボルとなるような施設を目指すものとされています。
また、岡崎市は徳川家康生誕の地としても知られており、市内には所縁の深い神社仏閣が多く、駅南口至近には徳川家康の産土神として有名な六所神社があることから、こうした周辺施設との立地にも配慮し、動線計画を含めた施設計画となる見込みです。

南口の既存建築物解体工事は2021年8月~2022年8月末となっています。

南口にある東岡崎駅前南口広場、通称ガレリアプラザは、屋根のあるガラス張りの駅前広場であることが特徴となっており、再開発後もこちらは残るけいかくとなっています。

東岡崎駅前南口広場、通称ガレリアプラザの様子です。

東岡崎駅の改札口の様子です。
現在は地下に位置しています。

東岡崎駅のホームの様子です。島式2面4線の地上駅で橋上駅舎を有しており、地形の都合上西側が高架となっています。

東側には橋上駅舎があります。

東岡崎駅の立地する愛知県岡崎市は、三河地方に位置する人口38万3,480人の名古屋大都市圏郊外の都市です。
岡崎城や八丁味噌等が有名で、東海オンエアの拠点地でもあります。岡崎市は市名のイントネーションが苗字の岡崎ではなく、川崎と同じ平板の発音であることが特徴です。
2018年度の東岡崎駅の一日平均乗降客数は4万0,015人と三河地方最大のターミナル駅となっており、名鉄の駅の中では、名鉄名古屋駅、金山駅、栄町駅に次いで、4番目に利用者が多い駅となっています。
1970年代は約5万人の利用者がいたため、近年は減少傾向が続いていましたが、ここ数年コロナ前は下げ止まり、微増傾向にありました。
