2022/06/06
新TODAビル |
新TODAビルは東京都中央区京橋1丁目の「TODAビル(戸田建設 旧本社)」や「全信組連ビル」跡地で建設中の地上28階、地下3階、高さ165.21mの超高層ビルです。
京橋一丁目東地区として再開発された約1.6haの「京橋彩区」の南側街区B街区で建設が進められており、クリエーター向けコワーキング施設など「新しいものづくりの価値を生むワークプレイス」を目指すほか、街区再編や防災対応力の強化、環境負荷低減等の計画が進められます。
また、イベントホールを交流の場として設け、低層部の路地的空間構成から、京橋の界隈性や歴史を踏襲するものとされています。
フロア構成は、1階に店舗兼情報発信施設、3階に若手芸術家育成創作活動拠点、4~5階にカンファレンス機能(大ホール380人規模・小ホール220人規模)、6階に美術館、8階~28階に事務所となっています。
建築主、設計、施工は戸田建設で、戸田建設の新社屋となります。
建築物省エネルギー性能表示制度(BELS)による建築物全体評価にて最高ランクである★5つ及び「ZEB Ready」認証を取得しており、超高層複合用途ビルにおける建物全体での「ZEB Ready」認証取得は日本初となっています。
着工は2021年8月1日、竣工は2024年9月20日となっており、2022年5月時点ではタワークレーンが設置され、地上躯体の施工に着手される段階となっていました。
参考資料、引用元
・戸田建設 (仮称)新TODAビル計画について
・京橋彩区 公式サイト
・IT media 新TODAビルに情報発信型のミュージアムを開設、戸田建設
・戸田建設 日本初、「新TODAビル」において建物全体でのZEB Ready取得※1
過去の記事
→2017年6月3日投稿 京橋一丁目東地区
→2021年3月27日投稿 (仮称)新TODAビル計画新築工事
→2021年8月24日投稿 (仮称)新TODAビル計画新築工事

出典:戸田建設
概要
・名称 新TODAビル
・計画名 (仮称)新TODAビル計画新築工事、京橋一丁目東地区 B街区
・name New TODA building
・中文名 新户田大厦
・所在地 東京都中央区京橋1丁目7番1
・用途 事務所、集会場、美術館、物販店舗、飲食店舗、自動車車庫
・階数 地上28階、地下3階
・高さ 165.21m
・構造 鉄筋コンクリート造、鉄骨造、CFT造、鉄骨鉄筋コンクリート造
・基礎工法 直接基礎
・敷地面積 6,147.44㎡
・建築面積 4,679.32㎡
・延床面積 94,800.53㎡
・着工 2021年8月1日
・竣工 2024年9月20日
・建築主 戸田建設
・設計 戸田建設
・施工 戸田建設
・最寄駅 京橋、東京、宝町、日本橋
(2022年5月22日撮影)
建築計画の概要板

位置図
区域図

出典:戸田建設
配置図

出典:戸田建設
断面図

出典:戸田建設
フロア構成図

出典:戸田建設
フロア構成図
・1階:店舗兼情報発信施設
・3階:若手芸術家育成創作活動拠点
・4~5階:カンファレンス機能(大ホール380人規模・小ホール220人規模)
・6階:美術館
・8階~28階:事務所
イメージパース

出典:京橋彩区 公式サイト
北西側から見た建設中の新TODAビルの様子です。

既に竣工している地上23階、地下2階、高さ149.56mの超高層ビル「ミュージアムタワー京橋」と建設が進む新TODAビルの様子です。

南西側から見た建設中の新TODAビルの様子です。

遂にタワークレーンが設置されました。

南東側から見た建設中の新TODAビルの様子です。

北東側から見た建設中の新TODAビルの様子です。

BCP対策としては、地域継続性 (DCP)を有する計画として、建物単体だけでなく広場を含む範囲を免震構造とすることで地域防災力の向上に取り組み、屋外滞留者および帰宅困難者に対して、一時滞留施設や一時滞留スペースを提供するものとされています。
また、非常用発電機やコージェネレーションシステムの整備により自立・分散型のエネルギーシステムを導入することで、災害時においても安定的なエネルギー供給を実現しています。
非常用発電機のみの場合は最⼤3⽇間の連続運転となり、更に中圧ガスによるコージェネレーションシステムを併せて運用することで10⽇程度は連続運転が可能となります。

出典:戸田建設
「中央通り広場」のイメージパースです。
地域防災活動の拠点となるだけでなく、アートイベントや地域の祭り・駅伝・マラソン応援等の様々なイベントが開催可能な都市空間となります。

出典:戸田建設
「アートスクエア」のイメージパースです。
中央通りに面してまちのにぎわいを受け止め、まちの回遊拠点となる大規模な広場空間が設けられ、広場では年間を通じて芸術・文化イベントを開催することにより、にぎわいのある空間形成を行うものとされています。

出典:戸田建設
街区再編による新設歩行空間のイメージパースです。
京橋路地の再生・道路機能の向上として、安藤広重住居跡・喜谷實母散本店跡・山王祭神輿蔵等から京橋の歴史や文化を継承するほか、歩行者専用通路が新設されます。

出典:戸田建設
「共通ロビー」のイメージパースです。

出典:戸田建設
「屋上緑化」のイメージパースです。
このように屋上には庭園が設けられ、小休憩できる空間が整備されます。
更に太陽光発電整備や高性能 Low-e 複層ガラスの設置、外壁ルーバー等の採用による日射遮蔽等、環境負荷低減や自然エネルギーの活用もなされます。

出典:戸田建設
整理番号 B-1141-03