2022/06/14
福島駅東口地区第一種市街地再開発事業 |
福島駅東口地区第一種市街地再開発事業は、福島県福島市栄町で計画されている再開発事業で、地上12階、地下1階、高さ59m、ホテル客室数約150室の複合棟、地上7階、高さ27mの駐車場棟、地上13階、高さ41m、総戸数108戸の住宅棟から構成される大規模高層複合施設です。
1971年~1973年度にJR福島駅東口で行われた市街地再開発事業により建設された百貨店の中合などの入る「辰巳屋ビル」や「福島栄町ビル」、「福島栄町郵便局」などの再々開発事業となっているほか、その周辺の低・未利用地等を含めた地区を対象とした都市機能の更新と高次都市機能の集積を図るため建物の建替え等を再び実施する事業となります。
施設構成は、複合棟の1階~2階に商業施設、イベントスペース、3階に多目的施設や会議室、4~9階に大ホール(1,500席程度)、展示ホール、5~7階にオフィス、8~12階にホテル、駐車場棟の1階~2階に商業施設、郵便局、3階~7階に駐車場(約550台)、住宅棟の1階~13階に共同住宅となります。
商業や街なか居住等の都市機能の充実、賑わいの創出、交流人口の拡大などを図り、官民共創による「県都ふくしま」にふさわしい市街地再開発事業を目指すものとされています。
福島駅前のランドマークとなるほか、福島駅前通りをシンボルストリートとして位置付け、歩行者による賑わいを創出するため、路面に集客力の高い商業機能が配置されます。
また、多様な都市機能が集積した「まちなか」への居住を促進する分譲住宅を提供するものとされており、野村不動産の「プラウド」ブランドを冠した分譲マンションになるものと思われます。
建築主は福島駅東口地区市街地再開発組合、参加組合員は野村不動産、コーディネーター・事業コンサルタントは再開発計画技術・都市設計連合共同企業体、都市計画は山下設計、基本設計は山下設計、実施設計は山下設計・フォルム建築計画設計共同体、事業協力者は戸田建設です。
既存建築物解体着手は2022年7月、着工は2023年4月、竣工は2026年3月となっています。
参考資料、引用元
・福島駅東口地区市街地再開発組合
・野村不動産 JR東北新幹線・東北本線「福島」駅徒歩1分 複合再開発 『福島駅東口地区第一種市街地再開発事業』事業計画変更認可のお知らせ ~ JR福島駅の新たなランドマークとなる住宅・公益施設・商業施設等の複合駅前再開発 ~
・野村不動産 『福島駅東口地区第一種市街地再開発事業』都市計画決定のお知らせ
過去の記事
→2019年9月8日投稿 福島駅東口第一種市街地再開発事業

出典:野村不動産 ニュースリリース
概要
・名称 福島駅東口地区第一種市街地再開発事業
・計画名 福島駅東口地区第一種市街地再開発事業
・name Fukushima Station East Exit District Type 1 Urban Redevelopment Project
・中文名 福岛站东口地区1型城市再开发项目
・所在地 福島県福島市栄町 5番、8番、9番、10番
・用途 複合棟:ホテル、オフィス、公益施設、商業施設
商業
駐車場棟:駐車場、商業施設
住宅棟:共同住宅
・階数 複合棟:地上12階、地下1階
駐車場棟:地上7階
住宅棟:地上13階
・高さ 複合棟:59m
駐車場棟:27m
住宅棟:41m
・構造 複合棟:---
駐車場棟:---
住宅棟:---
・基礎工法 ---
・総戸数 108戸
・客室数 約150室
・敷地面積 13,580㎡
・建築面積 10,760㎡
複合棟:---
駐車場棟:---
住宅棟:---
・延床面積 72,540㎡
複合棟:44,350㎡
駐車場棟:18,540㎡
住宅棟:9,650㎡
・着工 2023年4月(解体着手:2022年7月)
・竣工 2026年3月
・建築主 福島駅東口地区市街地再開発組合
(参加組合員:野村不動産)
・設計 コーディネーター・事業コンサルタント:再開発計画技術・都市設計連合共同企業体
都市計画:山下設計
基本設計:山下設計
実施設計山下設計・フォルム建築計画設計共同体
・施工 事業協力者:戸田建設
・最寄駅 福島
(2019年9月4日撮影)
位置図
区域図

出典:野村不動産 ニュースリリース
配置図

出典:野村不動産 ニュースリリース
断面図

出典:野村不動産 ニュースリリース
施設構成
▼複合棟
・1階~2階:商業施設、イベントスペース
・3階:多目的施設や会議室
・4~9階:大ホール(1,500席程度)、展示ホール
・5~7階:オフィス
・8~12階:ホテル
▼駐車場棟
・1階~2階:商業施設、郵便局
・3階~7階:駐車場(約550台)
▼住宅棟
・1階~13階:共同住宅
イメージパース
▼複合棟

▼駐車場棟

▼住宅棟

出典:野村不動産 ニュースリリース/福島駅東口地区市街地再開発組合
南西側から見た福島駅東口地区第一種市街地再開発事業計画地の様子です。

北西側から見た福島駅東口地区第一種市街地再開発事業計画地の様子です。
百貨店の中合が入る辰巳屋ビルは、以前はホテル辰巳屋も入っており、竣工は1973年9月、地上10階、地下3階の建物となっています。

北東側から見た福島駅東口地区第一種市街地再開発事業計画地の様子です。

再開発計画地北側の駅前通りは整備が完了し、美しい街路空間が形成されています。

福島駅東口地区第一種市街地再開発事業北側の完成予想パースです。
駅前通りに面して商業施設が配置され、賑わい溢れる街並みが形成される計画となっています。
再開発区域のある福島駅前は人口45万人規模の福島都市圏の中心市街地ですが、近年は郊外型ショッピングセンターやインターネット通販との競争激化、人口減少などで空洞化が進んでいます。
また、隣接する伊達市では「イオンモール北福島(仮称)」の建設計画や住宅街や商業施設、複合施設から構成される大規模都市開発「Up DATE City ふくしま」の計画があるなど、競争が激化していますが、各々の駅を中心としたまちづくりや鉄道による密度の高い人流によって交流人口が増加していけば、福島駅前も賑わい創出や活性化が実現するかもしれません。

出典:野村不動産 ニュースリリース
2022年6月14日更新