2022/06/15
中日ビル |
中日ビルは愛知県名古屋市中区栄で建設中の地上33階、地下5階、高さ158.877mの超高層ビルです。
外観デザインは、従前の中日ビルの外観をモチーフとした低層部分(基壇部)の上にセットバックしながら空へ伸びていき、中高層部分は格子状フレームをまとったシンボリックな外観デザインの超高層ビルとなります。
建築主のうち事業主体は中部日本ビルディング、共同事業者として中日新聞、設計は竹中工務店、プロジェクトマネジメント(PJM)支援に三菱地所、コンストラクションマネジメント(CM)に三菱地所設計が入っており、施工は竹中工務店となっています。
また、フロア構成は、地下に地域冷暖房設備(DHC)、地下1階から地上3階に吹き抜けのイベント施設もある商業施設、6階に可動式の約600席で、エンタメからビジネスまで利用できる多目的型ホール、7階に屋上広場、9~22階にオフィス、24~32階に三菱地所の子会社であるロイヤルパークホテルズが運営する約250室のホテル「ザ ロイヤルパークホテル アイコニック」が入ります。
オフィススペックは、基準階面積703.0坪(2,327.0㎡)、基準天井高2,800mm、基準床荷重500kg/㎡となります。
旧中日ビルの閉館は2019年3月31日、既存建築物の解体着手は2019年4月、新築建築物着工は2021年2月1日 、竣工は2023年7月31日、全体開業は2024年春頃となっており、2022年6月時点では23~25階付近の鉄骨建方が進められていました。
参考資料、引用元
・中部日本ビルディング (仮称)新中日ビル新築工事着工について
・中部日本ビルディング 中日ビル建て替え基本計画について
・中日ビル (仮称)新中日ビルの名称決定について
・名古屋市 (仮称)新中日ビル(令和2年7月20日提出) 出店概要書
過去の記事
→2016年9月29日投稿 中部日本ビルディング(中日ビル) 再開発建て替え計画
→2018年12月7日投稿 中部日本ビルディング(中日ビル)再開発計画
→2019年2月15日投稿 中部日本ビルディング(中日ビル)再開発計画
→2019年4月17日投稿 中部日本ビルディング(中日ビル)再開発計画
→2019年9月19日投稿 中部日本ビルディング(中日ビル)再開発計画
→2019年12月9日投稿 中部日本ビルディング(中日ビル)再開発計画
→2020年5月6日投稿 中部日本ビルディング(中日ビル)建替計画
→2020年9月23日投稿 中部日本ビルディング建替計画(中日ビル建替計画)
→2021年1月7日投稿 (仮称)中日ビル建替計画/中部日本ビルディング建替計画
→2021年4月21日投稿 (仮称)中日ビル建替計画/中部日本ビルディング建替計画
→2022年1月20日投稿 中日ビル
→2022年4月12日投稿 中日ビル

概要
・名称 中日ビル
・計画名 中部日本ビルディング建替計画(中日ビル建替計画)
・name Chunichi Building
・中文名 中日大厦
・所在地 住居表示:愛知県名古屋市中区栄四丁目1番1
地名地番:愛知県名古屋市中区栄四丁目101番、105番3、106番~111番
・用途 事務所、ホテル、店舗、駐車場、ホール、地域冷暖房施設(DHC)
・階数 地上33階、地下5階
・高さ 158.877m
・構造 鉄骨造、鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造
・基礎工法 ---
・敷地面積 6,862.35㎡
・建築面積 5,952.71㎡
・延床面積 117,267.00㎡
・着工 2021年2月1日 (解体着手:2019年4月/起工式:2021年1月30日)
・竣工 2023年7月31日
・建築主 事業主体:中部日本ビルディング、共同事業者:中日新聞
・設計 竹中工務店、プロジェクトマネジメント(PJM)支援 三菱地所、コンストラクションマネジメント(CM) 三菱地所設計
・施工 竹中工務店
・最寄駅 栄、栄町
(2022年6月12日撮影)
建築計画の概要板
▼建築計画の概要

▼旅館等指導要綱による標識

位置図

出典:名古屋市
配置図

出典:名古屋市
断面図

出典:中部日本ビルディング
フロア構成
・地下4階~地下5階:地域冷暖房設備(DHC)
・地下3階~地下2階:駐車場
・地下1階~地上3階:商業施設
・4~5階:集客施設
・6階:多目的型ホール
・7階:屋上広場
・8階:機械室
・9~22階:オフィス
・23階:機械室
・24~32階:ホテル
・33階:設備スペース
イメージパース

現地にて撮影
北西側から見た建設中の中日ビルの様子です。

北西側から見た建設中の中日ビル低層部分の様子です。

北西側から見た建設中の中日ビル高層部分の様子です。

高層部分は23~25階付近まで鉄骨建方が進められていますが、北側基壇部は揚重スペース確保のためか後施工となっています。

北側から見上げた建設中の中日ビルの様子です。

北東側から見た建設中の中日ビルの様子です。

北東側から見た建設中の中日ビル低層部分の様子です。

南東側から見た建設中の中日ビルの様子です。

南東側から見た建設中の中日ビル低層部分の様子です。

南側基壇部も後施工となるため、鉄骨梁が柱部継手部分で途切れている様子が確認できます。

南西側から見た建設中の中日ビルの様子です。

高層部分は、白い格子状のアウトフレームと、黒色の梁部壁面、カーテンウォールのガラスのコントラストが美しい外観意匠となっています。

基壇部低層部分はシートで覆われて建設工事が進められています。

久屋大通公園ミツコシマエ ヒロバスから見上げた建設中の中日ビルです。

北西側から見た中日ビルの完成予想パースです。

出典:中部日本ビルディング
南西側から見た中日ビルの完成予想パースです。

出典:中日新聞
中日ビル高層部分の外観完成予想パースです。
高層部分にはホテルが入りますが、ホテルのエントランスやラウンジが入ると思われるフロアはガラス張りとなっていることがわかります。

現地仮囲いにて撮影
「屋上広場」の完成予想パースです。

出典:中部日本ビルディング
「屋上広場」に隣接して飲食店舗が設けられる計画です。

出典:名古屋市
6階には、エンタメからビジネスまで利用できる可動式約600席が確保された「多目的型ホール」が配置されます。

出典:名古屋市
「RAYARD Hisaya-odori Park」から見た建設中の中日ビルの様子です。

RAYARD Hisaya-odori Parkと建設中の中日ビルの組み合わせです。
以前は古めかしい昭和のイメージが強かった栄エリアですが、再開発が進み、刷新されてきました。

中部電力 MIRAI TOWER(旧・名古屋テレビ塔)展望台から見た建設中の中日ビルの様子です。

2022年6月時点では23~25階付近の鉄骨建方が進められています。
この付近で東側がセットバックし、あと10フロアほど伸びます。

7階に設けられる屋上広場からは、RAYARD Hisaya-odori Parkや中部電力 MIRAI TOWERを望むことができるようです。

白い格子状のアウトフレームが特徴的な外観意匠です。

栄エリアは都心とはいえ、まだまだ超高層ビルが少なく、高層階に入るホテルからは遠方の名古屋郊外まで望むことができそうです。

名古屋を代表する100m道路こと、久屋大通と建設の進む中日ビルの様子です。

中部電力 MIRAI TOWER(旧・名古屋テレビ塔)展望台から見た栄の様子です。
久屋大通東側では地上33階、地下5階、高さ158.877mの「中日ビル」、西側では地上41階、地下4階、高さ211.700mの「(仮称)錦三丁目25番街区計画」の建設が進められており、高度成長期に建てられた中高層ビルがズラリと並ぶ昭和の雰囲気が強かった栄エリアが生まれ変わりつつあります。

2022年6月15日更新