国際設計コンペで日建設計が選出！深セン市のTOD型大規模都市開発計画！“深圳市西麗総合交通ハブ(深圳市西丽综合交通枢纽)”

2022/07/01 2022/07/01

深圳市西麗総合交通ハブ

深圳市西麗総合交通ハブは、中華人民共和国・広東省深セン市で計画されている中国最大規模の交通ハブであり、地下鉄13、15、27、29号線の駅と高速鉄道・都市間鉄道の新たなターミナルとなる「西麗駅」を中心とした大規模なTOD型都市開発計画です。

2022年5月に深圳市地下鉄集団有限公司による「深圳市西麗綜合交通ハブ都市デザイン及び核心区建築設計国際コンペ」の選定において、日本企業の「日建設計」と中国企業の「中鉄第四勘察設計院集団有限公司」、「深圳市建築設計研究総院有限公司」、「深圳市都市交通計画設計研究中心株式有限公司」によるJV連合体が設計者として選出されたことが発表されました。

「駅とまちの融合」という理念を基に駅まち一体開発「TOD」から更に進化した、中国初となる TOD4.0「駅、まち、人、自然の融合」というアイデアを提起されています。
TOD4.0では、駅とまちを隔てる境界をなくし、駅のイメージを変え、都市活動、都市機能、そして自然環境を駅に取り込むなど、革新的な理念を取り入れるものとされています。

西麗駅は、約2200m×約700mの敷地内に4本の高速鉄道線路(赣深、深茂、深汕、深珠)を引き入れ、全体で13プラットホーム、25線路を持つ深圳最大の高速鉄道駅になります。
駅の北側では2本の都市間鉄道線路(深恵、深莞)が地下鉄13、15、27、29号線と立体的に交差し、近距離・長距離路線が融合する鉄道と北側道路との間の駅北側乗り換え空間は多様な人々が集まり、将来的には1日の平均乗降客数が130万人を超える深圳市最大の交通ハブとなることが予想されているとのことです。

駅舎頂部と両側の都市がつながる「リボンシティ」というランドスケープコンセプトとなっており、「リボンシティ」は「新しい都市の大地」「センス・オブ・アライバル」「駅・まち・人と自然の融合」の3つのコンセプトを軸に計画されたいます。

また、前海湾や大沙河の水系や植生と合わせて深圳のまちを囲む水と緑の循環を形成し、線路や駅舎による都市の分断を避けるため、地上地下に歩行者ネットワークを張り巡らせ、都市をつなぎ合わせてた計画となっています。
都市の中でリボンのようにつながる交通動線や駅舎空間は、人々のアクティビティや深圳の気候などを考慮してランドスケープと一体的に計画されており、都心のオアシスであると同時に東西南北を有機的につなぐネットワークを形成する計画です。

参考資料、引用元

・日建設計日建設計は、中国最大規模の交通ハブ「深圳市西麗総合交通ハブ」の国際コンペに当選しました。
・深セン市交通局政府情報開示西丽综合交通枢纽——“共赢的纽带”
・深セン市南山区人民政府南山区西丽综合交通枢纽计划年内开工
・百度深圳西丽综合交通枢纽位置和建成时间确定，比深圳北站更大深圳西丽综合交通枢纽位置和建成时间确定，比深圳北站更大深圳西丽综合交通枢纽位置和建成时间确定，比深圳北站更大

イメージパース[出典：日建設計]

概要

名称	深圳市西麗総合交通ハブ
name	Shenzhen City Xili Comprehensive Transportation Hub
中文名	深圳市西丽综合交通枢纽
所在地	中華人民共和国・広東省深セン市
開発延床面積	約1,460,000㎡
着工	2022年
竣工	2026年