2022/07/11
高輪ゲートウェイシティ(仮称) 複合棟Ⅰ North/4街区 |
高輪ゲートウェイシティ(仮称)は、東京都港区のJR品川車両基地跡地で進められている開発面積約72,000㎡、都市再生特別地区区域面積約9.5ha、1~4街区に合計4棟の超高層ビルが建設される大規模再開発事業です。
「Global Gateway」をコンセプトに開発が進められており、駅と街が一体となった都市基盤整備、空間・景観形成のほか、鉄道の文化遺産であり、国史跡指定もされている「高輪築堤」を保存、活用するプロジェクトとなっています。
「住宅棟/1街区」は、地上44階、地下2階、高さ172.12m、総戸数約860戸のタワーマンションとなり、低層部分はインターナショナルスクール、中層部分は住宅、高層部分は国際水準の高級賃貸住宅が入り、「文化創造棟/2街区」は、地上6階、地下3階、高さ44.98mの展示場、ホール、飲食施設、駐車場等、「複合棟Ⅱ/3街区」は地上31階、地下5階、高さ166.86mの超高層ビルとなり、地下にエネルギーセンター(地域冷暖房施設)、低層部分に商業、フィットネス、クリニック、子育支援施設、中高層部分にオフィスが入ります。
高輪ゲートウェイ駅前の「複合棟Ⅰ North/4街区」は、地上29階、地下3階、高さ161.43mの超高層ビルとなり、低層部分に商業、コンベンション、子育支援施設、中層部分にビジネス支援施設、高層部分にオフィスが入り、「複合棟Ⅰ South/4街区」は、地上30階、地下3階、高さ158.68mの超高層ビルとなり、低層部分に商業、コンベンション、子育支援施設、中層部分にカンファレンス、高層部分にオフィス、22階~30階にホテル「JWマリオット・ホテル東京」が入ります。
建築主は東日本旅客鉄道、設計は品川駅車両基地跡地開発に係る整備計画策定業務共同企業体 (ジェイアール東日本建築設計事務所(代表者)、日本設計共同企業体)、全体デザイン構想はピカード・チルトン(Pickard Chilton)、隈研吾建築都市設計事務所、施工は1街区がフジタ、2街区が鹿島建設、3街区が大林組、4街区が大林組となります。
高輪ゲートウェイシティ(仮称) 複合棟Ⅰ North/4街区は、地上29階、地下3階、高さ161.43mの超高層ビルとなり、施設構成は、低層部分に商業、コンベンション、子育支援施設、中層部分にビジネス支援施設、高層部分にオフィスとなります。
高輪ゲートウェイ駅前に建設される国際交流拠点の象徴となるツインタワーで、駅直結の立地を活かし、国際的な大企業本社機能の入居を想定したハイグレードオフィスを有するほか、国際会議の誘致を想定した大規模コンベンション・カンファレンスが整備されます。
複合棟Ⅰ North/4街区の高層階には、ルーフトップレストラン及び低層部全体に商業施設が広がり、環境性能評価システムであるLEED BD+C CS(バージョン4)の予備認証ゴールドを取得しています。
4街区西側に位置する高輪築堤は記録保存調査がなされ、信号機土台部を含む約30mの範囲が移築保存されます。
移築保存は国道15号沿いの広場となる見込みです。
着工は1街区が2022年2月21日、2街区が2022年7月1日、3街区が2021年2月1日、4街区が2021年10月25日、竣工は1街区が2026年3月31日、2街区が2026年3月31日、3街区が2026年3月31日、4街区が2025年3月31日となっており、2022年7月時点では(仮称) 複合棟Ⅰ North/4街区において基礎工事が進められていました。
参考資料、引用元
・Tokyo Yard Project 公式サイト
・内閣府 第14回 東京都都市再生分科会 資料1 都市再生特別地区(品川駅北周辺地区)都市計画の概要
・東京都 品川駅・田町駅周辺まちづくりガイドライン2020 「これからの日本の成長を牽引する国際交流拠点・品川」の実現を公民協働で進めていきます
・東日本旅客鉄道 品川開発プロジェクト(第Ⅰ期)に係る都市計画について
・東日本旅客鉄道 品川開発プロジェクト(第Ⅰ期)が都市計画決定されました ~高輪ゲートウェイ駅周辺のまちづくりが本格始動します~
・東日本旅客鉄道 品川開発プロジェクト(第Ⅰ期)に係る都市計画について
・東日本旅客鉄道 品川開発プロジェクト(第Ⅰ期)における高輪築堤の調査・保存について
・東日本旅客鉄道 高輪ゲートウェイシティ(仮称)のまちづくりについて
・Pickard Chilton Global Gateway Shinagawa
・JR東日本建築設計 品川開発プロジェクト(第1期)
過去の記事
→2019年4月23日投稿 品川開発プロジェクト (第Ⅰ期) (Tokyo Yard Project)
→2020年2月13日投稿 品川開発プロジェクト (第Ⅰ期) (Tokyo Yard Project)
→2021年9月28日投稿 品川開発プロジェクト (第Ⅰ期) /Tokyo Yard Project

出典:東日本旅客鉄道
概要
名称 | 高輪ゲートウェイシティ(仮称) |
計画名 | 品川開発プロジェクト (第Ⅰ期) /Tokyo Yard Project/高輪ゲートウェイシティ(仮称) |
name | Takanawa Gateway City (tentative name) |
中文名 | 高轮门户城市(暂定名) |
所在地 | 1街区:東京都港区芝浦4丁目、三田3丁目 2街区:東京都港区芝浦4丁目 3街区:東京都港区港南2丁目、芝浦4丁目、高輪2丁目 4街区North:東京都港区港南2丁目、高輪2丁目 4街区South:東京都港区港南2丁目、高輪2丁目 |
用途 | 1街区:共同住宅、各種学校、物販店舗、飲食店、自動車車庫 等 2街区:集会場、展示場、飲食店、自動車車庫、自転車駐車場 3街区:事務所、物販店舗、飲食店、地域冷暖房施設、自動車車庫 等 4街区North:事務所、物販店舗、飲食店、ホテル、集会場、自動車車庫 等 4街区South:北棟:事務所、物販店舗、飲食店、ホテル、集会場、自動車車庫 等 |
階数 | 1街区:地上44階、地下2階 2街区:地上6階、地下3階 3街区:地上31階、地下5階 4街区North:地上29階、地下3階 4街区South:地上30階、地下3階 |
高さ | 1街区:172.12m 2街区:44.98m 3街区:166.86m 4街区North:161.43m 4街区South:158.68m |
構造 | 1街区:鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造 2街区:鉄骨造、一部鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄筋コンクリート造 3街区:鉄骨造、一部鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄筋コンクリート造 4街区:鉄骨造、一部鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄筋コンクリート造 |
基礎工法 | 1街区:直接基礎 2街区:直接基礎 3街区:杭基礎、直接基礎 4街区North:杭基礎、直接基礎 4街区South:杭基礎、直接基礎 |
総戸数 | 約860戸※1街区 |
客室数 | JWマリオット・ホテル東京:約200室 |
敷地面積 | 約72,000㎡※開発区域全体 1街区:12,705.97㎡ 2街区:7,977.31㎡ 3街区:14,996.38㎡ 4街区:38,281,26㎡ |
建築面積 | 1街区:5,900.00㎡ 2街区:5,209.17㎡ 3街区:10,835.82㎡ 4街区:30,885.50㎡ |
延床面積 | 約851,000㎡※開発区域全体 1街区:149,000.00㎡ 2街区:28,952.55㎡ 3街区:208,164.26㎡ 4街区:460,177.37㎡ |
着工 | 1街区:2022年2月21日 2街区:2022年7月1日 3街区:2021年2月1日 4街区:2021年10月25日 |
竣工 | 1街区:2026年3月31日 2街区:2026年3月31日 3街区:2026年3月31日 4街区:2025年3月31日 |
建築主 | 東日本旅客鉄道 |
設計 | 品川駅車両基地跡地開発に係る整備計画策定業務共同企業体(ジェイアール東日本建築設計事務所(代表者)、日本設計共同企業体) 全体デザイン構想:ピカード・チルトン(Pickard Chilton)、隈研吾建築都市設計事務所 |
施工 | 1街区:フジタ 2街区:鹿島建設 3街区:大林組 4街区:大林組 |
最寄駅 | 高輪ゲートウェイ、泉岳寺 |
(2022年6月19日/2022年7月2日撮影)
建築計画の概要板
▼品川開発プロジェクト (第Ⅰ期) 1街区

▼品川開発プロジェクト (第Ⅰ期) 2街区

▼品川開発プロジェクト (第Ⅰ期) 3街区

▼品川開発プロジェクト (第Ⅰ期) 4街区

位置図
区域図

出典:内閣府
街区構成

現地にて撮影
配置図

出典:内閣府

出典:東日本旅客鉄道
断面図

出典:内閣府
施設構成
▼高輪ゲートウェイシティ(仮称) 住宅棟/1街区
(地上44階、地下2階、高さ172.12m)
・低層部分:インターナショナルスクール「学校法人 東京インターナショナルスクール」
・中層部分:住宅
・高層部分:国際水準の高級賃貸住宅
▼高輪ゲートウェイシティ(仮称) 文化創造棟/2街区
(地上6階、地下3階、高さ44.98m)
・展示場、ホール、飲食施設、駐車場等
▼高輪ゲートウェイシティ(仮称) 複合棟Ⅱ/3街区
(地上31階、地下5階、高さ166.86m)
・地下:エネルギーセンター(地域冷暖房施設)
・低層部分:商業、フィットネス、クリニック、子育支援施設
・中高層部分:オフィス
▼高輪ゲートウェイシティ(仮称) 複合棟Ⅰ North/4街区
(地上29階、地下3階、高さ161.43m)
・低層部分:商業、コンベンション、子育支援施設
・中層部分:ビジネス支援施設
・高層部分:オフィス
▼高輪ゲートウェイシティ(仮称) 複合棟Ⅰ South/4街区
(地上30階、地下3階、高さ158.68m)
・低層部分:商業、コンベンション、子育支援施設
・中層部分:カンファレンス
・高層部分:オフィス
・22階~30階:ホテル「JWマリオット・ホテル東京」
イメージパース
▼街区全体

出典:東日本旅客鉄道
▼高輪ゲートウェイシティ(仮称) 複合棟Ⅰ North/4街区

出典:Pickard Chilton
高輪ゲートウェイシティ(仮称) 複合棟Ⅰ North/4街区
高輪ゲートウェイシティ(仮称) 複合棟Ⅰ North/4街区は、地上29階、地下3階、高さ161.43mの超高層ビルです。
施設構成は、低層部分に商業、コンベンション、子育支援施設、中層部分にビジネス支援施設、高層部分にオフィスとなり、2021年10月25日着工、2025年3月31日竣工となります。

南西側から見た建設中の高輪ゲートウェイシティ(仮称) 複合棟Ⅰ North/4街区の様子です。

北西側から見た建設中の高輪ゲートウェイシティ(仮称) 複合棟Ⅰ North/4街区の様子です。

北側から見た建設中の高輪ゲートウェイシティ(仮称) 複合棟Ⅰ North/4街区の様子です。

北東側から見た建設中の高輪ゲートウェイシティ(仮称) 複合棟Ⅰ North/4街区の様子です。

高輪ゲートウェイシティ(仮称) 複合棟Ⅰ North/4街区と直結するJR山手線・京浜東北線「高輪ゲートウェイ駅」の様子です。

高輪ゲートウェイ駅前のデッキから見た高輪ゲートウェイシティ(仮称) 複合棟Ⅰ North/4街区の様子です。
撮影時は、基礎工事が進められており、三点式パイルドライバやクローラークレーン等の重機が並んでいました。

高輪ゲートウェイ駅前のデッキの様子です。
将来的に高輪ゲートウェイシティ(仮称) 複合棟Ⅰ North/4街区と接続されます。

奥には場所打ちコンクリート杭に配筋する鉄筋を先行して組み立てた「鉄筋かご」を確認できます。

高輪ゲートウェイシティ(仮称) 複合棟Ⅰ North/4街区の完成予想パースです。

出典:Pickard Chilton
「駅前広場」の完成予想パースです。

出典:東日本旅客鉄道
「エントランス」の完成予想パースです。

出典:東日本旅客鉄道
「カンファレンス」の完成予想パースです。

出典:東日本旅客鉄道
高輪ゲートウェイシティ(仮称) 複合棟Ⅰ South/4街区北西側に整備される「泉岳寺駅の広場(辻広場)」の完成予想パースです。

出典:内閣府
高輪ゲートウェイ駅前に整備される「駅前広場」の完成予想パースです。
駅直結の約6,500㎡の広場となり、約27万人/日が往来、実験に伴うイベント・発表、街から得られるデータの活用の場となります。

出典:内閣府
高輪ゲートウェイ駅前はデッキレベルの広場として整備され、国道15号沿いの約3,500㎡は地上レベルの広場として整備されます。

出典:Pickard Chilton
高輪ゲートウェイシティ(仮称) 複合棟Ⅰ South/4街区と複合棟Ⅰ North/4街区は広場上空で接続します。

出典:Pickard Chilton
高輪築堤保存部4街区のイメージパースです。
高輪ゲートウェイシティ(仮称) では、日本初の鉄道が開業した際に、海上に線路を敷設するために築かれた鉄道構造物である「高輪築堤」跡の石垣が発掘されています。
4街区西側に位置する高輪築堤は記録保存調査がなされ、信号機土台部を含む約30mの範囲が国道15号沿いの広場に移築保存される見込みです。

出典:東日本旅客鉄道
高輪築堤の記録保存調査範囲です。

出典:東日本旅客鉄道
2022年7月11日更新