2022/07/13
(仮称)横浜市旧市庁舎街区活用事業新築等工事/OMO7横浜 by 星野リゾート(仮称) |
(仮称)横浜市旧市庁舎街区活用事業新築等工事/OMO7横浜 by 星野リゾート(仮称)は、神奈川県横浜市中区で進められている再開発事業で、地上34階、地下1階、高さ169mの超高層ビル「タワー棟」と保存活用される地上8階、地下1階の「旧市庁舎行政棟」、現在のくすのき広場を継承したライブビューイングアリーナも入る「LVA棟」からなる大規模都市型複合施設となります。
横浜市旧市庁舎を再開発し、横浜市が策定する「関内駅周辺地区エリアコンセプトプラン」の目指す「国際的な産学連携」「観光・集客」機能の導入を図り、賑わいにあふれる地区の形成が目指されています。
フロア構成は、タワー棟の地下1階~地上1階に駐車場、2階に商業施設、3~5階に観光・集客施設(エデュテインメント施設)、2・6階に新産業創造拠点、7・8階にウェルネスセンター、6~8階に業務施設、教育施設、9~10階に設備機械室、11~33階に業務施設、教育施設となります。
保存活用される旧市庁舎行政棟1、2階に商業施設、3~8階に星野リゾートのホテルが入り、LVA棟の1階に屋内広場、2、3階に観光・集客施設としてライブビューイングアリーナが入ります。
建築主は代表者が三井不動産、構成員が鹿島建設、京浜急行電鉄、第一生命保険、竹中工務店、ディー・エヌ・エー、東急、関内ホテルマネジメント (星野リゾートの全額出資子会社)、設計、施工は鹿島建設、竹中工務店です。
借地権が運営70年、開業前工事期間と借地終了後工事期間すべて合わせて78年となっており、借地権終了は2099年となっています。
既存建築物解体着手は2021年10月1日、着工は2022年7月1日、竣工は2025年12月31日となっており、2022年2月時点では既存建築物の除去、解体が進められていました。
参考資料、引用元
・三井不動産/鹿島建設/京浜急行電鉄/第一生命保険/竹中工務店/ディー・エヌ・エー/東急/星野リゾート JR「関内」駅前に「横浜市旧市庁舎街区活用事業」着工 旧市庁舎行政棟を保存・活用し、横浜の歴史や文化を継承 「新旧融合」の新たな街が2026年春グランドオープン
・横浜市 横浜市現市庁舎街区等活用事業
・三井不動産 横浜市現市庁舎街区活用事業 基本協定書締結について
・横浜市庁舎跡 観光・産学連携拠点に、三井不など開発:日本経済新聞
過去の記事
→2019年9月7日投稿 横浜市現市庁舎街区等活用事業
→2020年10月20日投稿 横浜市現市庁舎街区等活用事業
→2022年3月11日投稿 (仮称)横浜市旧市庁舎街区活用事業新築等工事

出典:三井不動産/鹿島建設/京浜急行電鉄/第一生命保険/竹中工務店/ディー・エヌ・エー/東急/星野リゾート
概要
名称 | (仮称)横浜市旧市庁舎街区活用事業新築等工事/OMO7横浜 by 星野リゾート(仮称) |
計画名 | (仮称)横浜市旧市庁舎街区活用事業新築等工事、横浜市現市庁舎街区等活用事業 |
name | (Tentative name) Yokohama City Old City Hall Block Utilization Project New construction, etc./OMO7 Yokohama by Hoshino Resort (tentative name) |
中文名 | (暂定名称)横滨市旧市政厅街区利用项目新建等/星野集团旗下 OMO7 横滨(暂定名) |
所在地 | 神奈川県横浜市中区港町一丁目1番他 |
用途 | 事務所、店舗、ホテル タワー棟:オフィス・大学、新産業創造拠点、エデュテインメント施設、商業 旧市庁舎行政棟:ホテル、商業 ライブビューイングアリーナ:ライブビューイング施設、商業 くすのきテラス:商業 みなとテラス:商業 ビジターフロント:観光案内所 |
階数 | タワー棟:地上34階、地下1階 旧市庁舎行政棟:地上8階、地下1階 |
高さ | 169m |
構造 | 鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造 |
基礎工法 | --- |
客室数 | 約280室 |
敷地面積 | 16,522.87㎡ |
建築面積 | 10,439㎡ |
延床面積 | 128,567㎡ |
着工 | 2022年7月1日(解体着手:2021年10月1日) |
竣工 | 2025年12月31日 |
建築主 | 代表者:三井不動産、構成員:鹿島建設、京浜急行電鉄、第一生命保険、竹中工務店、ディー・エヌ・エー、東急、関内ホテルマネジメント (星野リゾートの全額出資子会社) |
設計 | 鹿島建設、竹中工務店 ランドスケープデザイン:ランドスケープ・プラス 商環境デザイン:窪田建築都市研究所 |
施工 | 鹿島建設、竹中工務店 |
最寄駅 | 関内 |
(2022年2月6日撮影)
建築計画の概要板
▼建築計画のお知らせ

▼解体工事計画のお知らせ

位置図
区域図

出典:三井不動産/鹿島建設/京浜急行電鉄/第一生命保険/竹中工務店/ディー・エヌ・エー/東急/星野リゾート
配置図

出典:三井不動産/鹿島建設/京浜急行電鉄/第一生命保険/竹中工務店/ディー・エヌ・エー/東急/星野リゾート
断面図
▼街区全体

出典:横浜市
▼タワー棟

出典:三井不動産/鹿島建設/京浜急行電鉄/第一生命保険/竹中工務店/ディー・エヌ・エー/東急/星野リゾート
施設構成イメージ

出典:三井不動産/鹿島建設/京浜急行電鉄/第一生命保険/竹中工務店/ディー・エヌ・エー/東急/星野リゾート
施設構成
▼タワー棟
地下1階~地上1階:駐車場
2階:商業施設
3~5階:観光・集客施設(エデュテインメント施設)
2・6階:新産業創造拠点
7・8階:ウェルネスセンター
6~8階:業務施設、教育施設(大学)
9~10階:設備機械室
11~33階:業務施設、教育施設(大学)
▼旧市庁舎行政棟
1、2階:商業施設
3~8階:ホテル「OMO7横浜 by 星野リゾート(仮称)」
▼LVA棟
1階:屋内広場
2、3階:観光・集客施設「ライブビューイングアリーナ」
イメージパース
▼タワー棟

出典:横浜市
▼旧市庁舎行政棟

出典:三井不動産/鹿島建設/京浜急行電鉄/第一生命保険/竹中工務店/ディー・エヌ・エー/東急/星野リゾート
西側から見た建設中の(仮称)横浜市旧市庁舎街区活用事業新築等工事の様子です。

保存活用される地上8階、地下1階の「行政棟」の様子です。
既存建築物である横浜市役所 市庁舎の設計は村野藤吾氏、1959年竣工の地上8階、地下1階建ての建物となっています。

建設地はJR京浜東北線関内駅前となっています。
駅前の「関内フロント」と呼ばれるエリアには、駅前広場とLVA棟、くすのきモールが建設されます。

現在の「くすのき広場」を継承した、大通り公園の緑や関内中央部とつながる、オープンで緑
豊かな回遊動線である「くすのきモール」の建設地の様子です。
既存建築物の解体、除去が進められていました。

「くすのきモール」の完成予想パースです。
低層建物の張り出しと店舗の連なりによる、親しみやすいヒューマンスケールな街並みとなります。

出典:横浜市
北側から見た建設中の(仮称)横浜市旧市庁舎街区活用事業新築等工事の様子です。

くすのきモール北側には、広場が設けられます。
くすのきモール北側及び海側ゲート広場の境界に接して植栽されている街路樹(クスノキ)は、既存樹木として保存されます。

(仮称)横浜市旧市庁舎街区活用事業新築等工事北側では、仮囲いに覆われ、既存建築物の解体が進められています。

保存活用される「行政棟」の様子です。

東側から見た建設中の(仮称)横浜市旧市庁舎街区活用事業新築等工事の様子です。

東側から見た保存活用される「行政棟」を拡大した様子です。

南側から見た建設中の(仮称)横浜市旧市庁舎街区活用事業新築等工事の様子です。

行政棟は保存活用し、星野リゾートによる約280室のホテル「OMO7横浜 by 星野リゾート(仮称)」となります。
ホテル客室の採光を確保しつつ、現在のランダムな外壁パターンを継承するため、一部をレンガ透かし積とする計画です。
また、開業半年以上前からホテルスタッフが地域に住み、地元の人が通うガイドブックに載っていない特別な場所へ宿泊者を案内する「地域探訪ツアー」を実施するなど、地元との交流を通じて、地区のファンやリピーターを醸成するものとされています。

出典:横浜市
「ライブビューイングアリーナ」の完成予想パースです。
日本初の常設型ライブビューイングアリーナとなり、大迫力のスクリーンと高性能の音響設備が配置されます。
様々なスポーツのライブビューイングを楽しめるだけでなく、音楽や飲食等も一緒に楽しめる新たなエンターテインメント空間・体験を創出するものとされています。
DeNA が運営する、国内最大ビジョンを持つアリーナとなり、スポーツを中心としたコンテンツや、周辺地区の音楽施設との連動により、365日多様なエンターテインメントを配信し、横浜スタジアムでのイベントが無い日も含め、関内の集客力を強化する計画です。
また、誰でも自由に立ち寄れるよう、入口を開放するとともに、屋外の駅前広場との一体利用ができるよう、開閉可能な設えとなります。

出典:三井不動産/鹿島建設/京浜急行電鉄/第一生命保険/竹中工務店/ディー・エヌ・エー/東急/星野リゾート
「ライブビューイングアリーナ外観および駅前広場」のイメージパースです。

出典:三井不動産/鹿島建設/京浜急行電鉄/第一生命保険/竹中工務店/ディー・エヌ・エー/東急/星野リゾート
(仮称)横浜市旧市庁舎街区活用事業新築等工事の低層部分と広場の完成予想パースです。
「国際的な産学連携」に関する導入機能は、国内トップレベルのグローバル企業を誘致する「イノベーションオフィス」や横浜最大級のビジネスイノベーション拠点となる「新産業創造拠点」、市民の健康増進や、横浜市のスポーツ振興の推進につなげる活動を展開する「ウェルネスセンター」、大学等とされています。

出典:横浜市
「スカイロビー」のイメージパースです。

出典:三井不動産/鹿島建設/京浜急行電鉄/第一生命保険/竹中工務店/ディー・エヌ・エー/東急/星野リゾート
「オフィス貸室」のイメージパースです。
環境性能は、街区全体として「CASBEE横浜Aランク」、タワー棟では「DBJ Green Building認証」、オフィス部分については「ZEB Oriented」の取得が予定されています。
また、オフィスワーカーのウェルビーイングを実現する施設計画をふまえ「CASBEE ウェルネスオフィス」についても取得予定とされています。
旧市庁舎行政棟の既存躯体を保存・活用することで、建替えと比較しCO2排出を約54%削減可能とのことです。

出典:三井不動産/鹿島建設/京浜急行電鉄/第一生命保険/竹中工務店/ディー・エヌ・エー/東急/星野リゾート
隣接地には横浜スタジアムを有する横浜公園が立地しています。

横浜ランドマークタワー展望台から見た建設中の(仮称)横浜市旧市庁舎街区活用事業新築等工事の様子です。

2022年7月13日更新