2022/08/25
(仮称)上大岡C北地区第一種市街地再開発事業 |
(仮称)上大岡C北地区第一種市街地再開発事業は、神奈川県横浜市港南区上大岡西一丁目の「富士ショッピングセンター」等の跡地で計画されている、地上39階、地下1階、高さ151m、総戸数約450戸の超高層タワーマンションです。
再開発区域は、京急本線と横浜市営地下鉄ブルーラインの乗り換えターミナルとなっている「上大岡」駅西側一帯となっており、商業施設の「富士ショッピングセンター」などが既存建築物として建ち並んでいます。
上大岡駅周辺は、横浜市によって平成14年10月に都市再生特別措置法に基づく都市再生緊急整備地域「横浜上大岡駅西地域」の指定を受けており、A地区には地上26階、高さ113mの超高層ビル「ゆめおおおかオフィスタワー」や都市型商業施設「京急百貨店上大岡店/ウイング上大岡」、B地区には地上30階、高さ99.95mのタワーマンション「横浜ヘリオスタワー/カミオ」、C南地区には地上34階、高さ128mのタワーマンション「上大岡タワー ザ レジデンス/ミオカ」が建設されています。
B地区とC南地区の間に位置する「C北地区」も再開発される計画でしたが、長年の間動かず、ようやく再開発事業が動き始めました。
区域内の既存建築物の老朽化や一部木造建築物が密集し、狭い通路などの存在と併せて防災上の課題があり、再開発事業によって課題解決が図られるほか、高度利用及び住宅供給による土地の有効活用が図られるとともに、歩行者空間の利便性・快適性向上を図ったコンパクトな市街地形成を目指して再開発がなされます。
フロア構成は、地下1階に駐輪場、地下1階~地上3階に店舗、通路、4階~5階に電気室等、設備ジャンクションスペース、6階に住宅共用施設(ロビー、エレベーターホール等)、7階~39階に住宅となります。
北東側は既存アーケードと一体感のあるガラス屋根の吹き抜け空間が設けられるほか、敷地周辺の歩道道路拡幅、南東側歩道橋と接続するリスト館2階への歩行者デッキが整備されます。
また、駐車場は店舗用、共同住宅用それぞれにタワーパーキングが設けられ、電気自動車の充電設備設置についても検討されています。
建築主は上大岡C北地区市街地再開発準備組合、総合コーディネートは松田平田設計、事業協力者は大林組です。
着工は2026年、竣工は2031年となっています。
参考資料、引用元
・横浜市 (仮称)上大岡C北地区第一種市街地再開発事業に係る計画段階配慮書

概要
名称 | (仮称)上大岡C北地区第一種市街地再開発事業 |
計画名 | (仮称)上大岡C北地区第一種市街地再開発事業 |
name | (Tentative name) Kamiooka C North District Type 1 Urban Redevelopment Project |
中文名 | (暂定名)上大冈C北区1型城市再开发项目 |
所在地 | 神奈川県横浜市港南区上大岡西一丁目の一部 |
用途 | 共同住宅、店舗、駐車場、駐輪場 |
階数 | 地上39階、地下1階 |
高さ | 151m(軒高:140m) |
構造 | --- |
基礎工法 | --- |
総戸数 | 約450戸 |
敷地面積 | 約6,060㎡ |
建築面積 | 約4,300㎡ |
延床面積 | 約64,750㎡ |
着工 | 2026年 |
竣工 | 2031年 |
建築主 | 上大岡C北地区市街地再開発準備組合 |
設計 | 総合コーディネート:松田平田設計 事業協力者:大林組 |
施工 | --- |
最寄駅 | 上大岡 |
(2022年8月6日撮影)
位置図
区域図

出典:横浜市
配置図

出典:横浜市
断面図

出典:横浜市
フロア構成
・地下1階:駐輪場
・地下1階~地上3階:店舗、通路
・4階~5階:電気室等、設備ジャンクションスペース
・6階:住宅共用施設(ロビー、エレベーターホール等)
・7階~39階:住宅
東側から見た(仮称)上大岡C北地区第一種市街地再開発事業計画地の様子です。
現在は既存建築物の「富士ショッピングセンター」が建っています。

北東側から見た(仮称)上大岡C北地区第一種市街地再開発事業計画地の様子です。

北東側地上から見た(仮称)上大岡C北地区第一種市街地再開発事業計画地の様子です。
再開発区域北側には、アーケード商店街「パサージュ上大岡」があり、上大岡駅から西側エリアへの人流が非常に多くなっています。上大岡は横浜郊外に位置するとはいえ、上大岡駅の乗降客数は、京浜急行電鉄がコロナ流行前の2019年度で14万3,758人、コロナ流行時の2020年度が10万6,162人、横浜市営地下鉄ブルーラインは2019年度が7万3,600人、2020年度が5万7,119人と、約15万~22万人もの乗降客数があるターミナル駅のため、非常に人通りが多く、賑やかな立地となっています。

再開発区域北側のアーケード商店街「パサージュ上大岡」です。

アーケード商店街「パサージュ上大岡」に面して、ガラス屋根の吹き抜け空間が配置される計画です。

北西側から見た(仮称)上大岡C北地区第一種市街地再開発事業計画地の様子です。

南西側から見た(仮称)上大岡C北地区第一種市街地再開発事業計画地の様子です。

既存建築物の老朽化が深刻な状況であることがわかります。

GoogleEarthのポリゴンを用いて作成した(仮称)上大岡C北地区第一種市街地再開発事業の簡易鳥瞰パースです。
(仮称)上大岡C北地区第一種市街地再開発事業計画地は、上大岡エリアで最高層となります。

GoogleEarthのポリゴンを用いて作成した(仮称)上大岡C北地区第一種市街地再開発事業の簡易鳥瞰パースです。

GoogleEarthのポリゴンを用いて作成した(仮称)上大岡C北地区第一種市街地再開発事業の簡易鳥瞰パースです。
上大岡から横浜までは京急の快特で約8分、品川までは約26分でアクセスでき、湘南エリアの藤沢には京急とJRを乗り継いで約28分でアクセス可能な立地となっています。

2022年8月25日更新