2022/09/08
新香川県立体育館 |
新香川県立体育館は、香川県高松市サンポートで建設中の地上2階、地下1階、高さ28m、延床面積約29,794㎡の大規模アリーナです。
旧県立体育館は、過去に年間10万人、アリーナ部分だけでも6万人が利用していた施設であり、卓球や体操、バスケットボールなどの競技では県大会レベルで活用されてきましたが、2012年に屋根の落下の危険性が判明し、それ以降、アリーナ部分の利用を中止し、2014年9月末をもって閉館されていました。
アリーナ部分の利用中止以降、近くの公立体育館では利用希望者が増え、予約が取りにくい状況が続いており、国際競技大会、全国競技大会の開催や、イベントその他各種行事が開催できる香川県を代表する総合体育館の早期建設を待ち望む声が寄せられていたという課題がありました。
そのため、スポーツは、地域の大会から全国大会、国際大会まで幅広いレベルの室内競技に対応しているほか、気軽に体を動かしたり、レクリエーションを楽しむ生涯スポーツの場としても利用できるほか、トップアーティストによるコンサートアリーナツアーやMICE(会議や展示会)などのイベントの利用も可能なアリーナの建設が進められることになりました。
中四国最大の収容人数とされており、メインアリーナは固定席5,024席、サブアリーナは固定席1,002席となっており、イベントの形態に合わせて、任意の場所に配置することで、最大で1万人の収容が可能とされています。
また、交流エリアは、観客席上部に壁を設けないことで、競技フロア、観客席、ロビーが一体となった新しい空間となっており、海への眺望も開けた北側は単独での利用も可能で、キッチンカーを乗り入れることができます。カフェなどの設置も予定されています。
外観デザインは、サンポートの景観を損なわないように、高さを低く抑えた曲線状のしなやかなデザインで、陸から見ても海から見ても周辺環境と調和し、穏やかな瀬戸内海にマッチしたものとなります。
建築主は香川県、設計は有限会社SANAA事務所、施工は大林・合田・菅 特定建設工事共同企業体です。
着工は2022年4月、竣工は2024年11月末となっており、2022年8月時点では基礎工事が進められていました。
参考資料、引用元
・香川県教育委員会 新県立体育館整備推進課
・香川県 こうなる!新アリーナ スポーツとにぎわい創出の拠点に
・新香川県立体育館(仮称)建築工事現場ホームページ

出典:香川県
概要
名称 | 新香川県立体育館 |
計画名 | 新香川県立体育館(仮称)建築工事 |
name | Shinkagawa Prefectural Gymnasium |
中文名 | 新香川县立体育馆 |
所在地 | 香川県高松市サンポート |
用途 | アリーナ メインアリーナ:固定席5,024席 サブアリーナ:固定席1,002席 武道施設兼多目的ルーム:固定席 327席 |
階数 | 地上2階、地下1階 |
高さ | 28m |
構造 | 鉄筋コンクリート、鉄骨造 |
基礎工法 | 杭基礎 |
敷地面積 | 約36,400㎡ |
建築面積 | 約18,925㎡ |
延床面積 | 約29,794㎡ |
着工 | 2022年4月 |
竣工 | 2024年11月末 |
建築主 | 香川県 |
設計 | 有限会社SANAA事務所 |
施工 | 大林・合田・菅 特定建設工事共同企業体 |
最寄駅 | 高松、高松築港 |
(2022年8月11日撮影)
位置図
区域図

出典:香川県
配置図

出典:香川県
イメージパース

出典:香川県
南側から見た建設中の新香川県立体育館の様子です。

南西側から見た建設中の新香川県立体育館の様子です。

南東側から見た建設中の新香川県立体育館の様子です。

高松シンボルタワー屋上テラスから見た見た建設中の新香川県立体育館の様子です。

三点式パイルドライバが並び、基礎工事が進められていました。

「メインアリーナ」の完成予想パースです。
トップアーティストによるコンサートアリーナツアーの開催やコンクリート床とし、大型トラック(11t)の乗入れが可能となっています。
これに加え、メインアリーナ北側車寄せや南側からもフォークリフト等で機材の搬出入ができる計画で、コンサートを想定した天井高、天井荷重を確保、ステージ設営がしやすいようキャットウォークを配置などがなされます。

出典:香川県
「メインアリーナ」の完成予想パースです。
固定席 5,024席(別途、車いす席28席)、最大収容人数10,000人、競技フロア78m×48m(コンクリート床)、バレーボール4面、バスケットボール3面、ハンドボール2面確保可能となり、最高天井高さは27.6mとなります。

出典:香川県
「メインアリーナ」の完成予想パースです。
展示会等のMICEの開催や飲食イベントや展示会等のMICE利用も可能とされており、床には、電源供給ピット、競技フロア壁面には、電源盤やガス取出し口、給水設備を設置しています。

出典:香川県
「交流エリア」の完成予想パースです。
観客席上部に壁を設けないことにより、アリーナ面と一体感を確保し、イベント時には、ロビー・通路として利用でき、イベントに関連する催しや物販等の利用も想定しています。
海への眺望も開けた北側は、単独での利用も可能であり、キッチンカーの乗り入れも可能となります。

出典:香川県
「交流エリア」の完成予想パースです。

出典:香川県
多目的広場から見た新香川県立体育館の完成予想パースです。

出典:香川県
エントランス広場南側から見た新香川県立体育館の完成予想パースです。

出典:香川県
2022年9月8日更新