2022/09/19
うめきた2期地区開発事業 北街区賃貸棟/キャノピーby ヒルトン大阪梅田 |
うめきた2期地区開発事業は大阪府大阪市北区のJR大阪駅北側、梅田貨物駅跡約24haのうち、うめきた先行開発区域プロジェクトとして開発済みの「グランフロント大阪」の東側に位置する約16haで開発が進められている大規模都市再開発事業です。
再開発エリア中央に約4.5haの緑豊かな都市公園「リフレクション広場」、「うめきたの森」が整備され、再開発街区北側約1.5haの北街区には、地上26階、地下3階、高さ124.30mの北街区賃貸棟、地上46階、地下1階、高さ172.55mの北街区分譲棟が建設されます。
また、再開発街区南側約3haの南街区には、地上39階、地下3階、高さ181.50mの賃貸棟西棟と地上28階、地下3階の賃貸棟東棟、地上51階、地下2階、高さ185mの分譲棟の3棟※の超高層ビルやタワーマンション、ホテル、MICEが建設されます。
※パース上や配置図上では高層部分が複数棟構成となっています。
うめきた2期地区開発事業 北街区賃貸棟/キャノピーby ヒルトン大阪梅田に建設される地上26階、地下3階、高さ124.30mの超高層ビルには、低層部分に商業施設、中層部分にオフィス、10階~25階にホテルの「キャノピーby ヒルトン大阪梅田」が入ります。
キャノピーby ヒルトン大阪梅田の付帯施設には、フロントやラウンジなどのほかにレストラン、ルーフ・トップバーも兼ね備えているほか、シャワールームを完備する「トランスファー・ラウンジ」、フィットネス、会議室も設置されます。
北街区賃貸棟の建築主は、三菱地所、大阪ガス都市開発、オリックス不動産、関電不動産開発、積水ハウス、竹中工務店、阪急電鉄、うめきた開発特定目的会社、設計は日建設計、竹中工務店、施工はうめきた2期共同企業体(構成企業:竹中工務店、大林組)です。
また、再開発区域中央部に位置する「(仮称)うめきた公園」も2022年5月に着工されており、大規模ターミナル駅直結の都市公園としては世界最大級の規模となる約45,000㎡の面積となります。
最大高さ約3mのランドフォーム(盛土)を南北公園を跨いでうねるように配置することで、3つの主要空間「リフレクション広場」、「うめきたの森」、「ステッププラザ」を生み出すほか、道路を挟んだ南北公園を上空通路「ひらめきの道」により繋ぐことで、一体性を高める計画となっています。
うめきた2期地区開発事業 北街区賃貸棟に隣接する「うめきたの森」には、滝などもあるダイナミックな水景が設けられるほか、「ネクストイノベーションミュージアム」や「みんなのキューブ」、「エデュテインメントキューブ」といった公共公益施設も設置されます。
着工は、2021年2月中旬、竣工は2024年4月下旬、開業は2024年度上期となっており、2022年9月時点では14~17階付近の鉄骨建方が進められていました。
参考資料、引用元
・うめきた2期地区開発プロジェクト 公式サイト
・ラスイート「うめきた2期地区開発事業」において、関西最大級となる都市型スパを出店することを決定
・三菱地所 「(仮称)うめきた2期地区開発事業」始動
・三菱地所 「(仮称)うめきた2期地区開発事業」工事着手 大阪駅前に約45,000㎡の都市公園を含む新たな街が誕生
・三菱地所 米ヒルトンの最上級ホテルブランド「ウォルドーフ・アストリア」が関西初進出!「うめきた2期地区開発事業」3ホテルのオペレーター決定
・三菱地所 「(仮称)うめきた公園」工事本格着手~西日本最大のターミナル駅「JR大阪駅」直結&オフィス・中核機能等の民間宅地とシームレスに隣接!QOL向上&イノベーション創出を実現するサステナブルな都心型パブリックスペース・エコシステムを公民連携で整備~
・国土交通省 大阪駅前に「みどり」と「イノベーション」の融合拠点を実現 ~(仮称)うめきた 2 期開発事業を国土交通大臣が認定~
・大阪市 うめきた2期区域まちづくり関連事業
・大阪市 JR東海道線支線地下化事業
・西日本旅客鉄道 「うめきた(大阪)地下駅」と「大阪駅」の改札内連絡通路の整備並びに「うめきた(大阪)地下駅」の駅名について
・都市再生機構 うめきた2期地区開発事業者募集における開発事業者の決定について
過去の記事
→2019年2月18日投稿 うめきた2期地区開発事業
→2019年10月26日投稿 うめきた2期地区開発事業
→2020年3月26日投稿 うめきた2期地区開発事業
→2020年12月22日投稿 うめきた2期地区開発事業/(仮称)うめきた2期地区開発事業
→2022年2月27日投稿 うめきた2期地区開発事業 北街区
→2022年1月24日投稿 うめきた2期地区開発事業 北街区賃貸棟/キャノピーby ヒルトン大阪梅田
→2022年4月24日投稿 うめきた2期地区開発事業 北街区賃貸棟/キャノピーby ヒルトン大阪梅田
→2022年6月24日投稿 うめきた2期地区開発事業 北街区賃貸棟/キャノピーby ヒルトン大阪梅田

概要
名称 | うめきた2期地区開発事業 |
計画名 | うめきた2期地区開発事業/(仮称)うめきた2期地区開発事業/うめきた2期地区開発プロジェクト |
name | Umekita Phase 2 Development Project |
中文名 | 梅北二期地区开发项目 |
所在地 | 北街区賃貸棟:大阪府大阪市北区大深町1番40、1番41の一部他 北街区分譲棟:大阪府大阪市北区大深町 南街区賃貸棟西棟:大阪府大阪市北区大深町1番39の一部他 南街区賃貸棟東棟:大阪府大阪市北区大深町1番39の一部他 南街区分譲棟:大阪府大阪市北区大深町 |
用途 | 北街区賃貸棟:事務所、ホテル、商業施設等 北街区分譲棟:共同住宅 南街区賃貸棟西棟:事務所、ホテル、商業施設等 南街区賃貸棟東棟:事務所、ホテル、商業施設等 南街区分譲棟:共同住宅 |
階数 | 北街区賃貸棟:地上26階、地下3階 北街区分譲棟:地上46階 南街区賃貸棟西棟:地上39階、地下3階 南街区賃貸棟東棟:地上28階、地下3階 南街区分譲棟:地上51階、地下2階 |
高さ | 北街区賃貸棟:124.30m 北街区分譲棟:172.55m 南街区賃貸棟西棟:181.50m 南街区賃貸棟東棟:約130m (高さ推定、詳細不明) 南街区民分譲棟:185m |
構造 | 北街区賃貸棟:鉄骨造、一部鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造 北街区分譲棟:鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造 南街区賃貸棟:鉄骨造、一部鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造 南街区分譲棟:鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造 |
基礎工法 | 北街区賃貸棟:杭基礎 北街区分譲棟:--- 南街区賃貸棟:杭基礎 南街区分譲棟:--- |
総戸数 | 北街区:約600戸 南街区:約600戸 |
客室数 | ウォルドーフ・アストリア大阪:252室 キャノピーby ヒルトン大阪梅田:308室 USホテル(阪急阪神ホテルズ運営):482室 |
敷地面積 | 北街区賃貸棟:8,402.88㎡ 北街区分譲棟:7,318.81㎡ 南街区賃貸棟:25,262.07㎡ 南街区分譲棟:5,174.47㎡※ |
建築面積 | 北街区賃貸棟:5,350.00㎡ 北街区分譲棟:3,609.30㎡ 南街区賃貸棟:17,586.72㎡ 南街区分譲棟:3,042.00㎡※ |
延床面積 | 北街区賃貸棟:65,421.20㎡ 北街区分譲棟:72,593.16㎡ 南街区賃貸棟:317,249.30㎡ 南街区分譲棟:83,791.40㎡※ |
着工 | 北街区賃貸棟:2021年2月中旬 北街区分譲棟:2022年4月初旬 南街区賃貸棟西棟:2020年12月上旬 南街区賃貸棟東棟:2020年12月上旬 南街区分譲棟:2024年度上期 |
竣工 | 北街区賃貸棟:2024年4月下旬 北街区分譲棟:2026年3月下旬 南街区賃貸棟西棟:2024年11月下旬 南街区賃貸棟東棟:2024年11月下旬 南街区分譲棟:2028年3月末 |
建築主 | (土地譲受事業者) 三菱地所(代表)、大阪ガス都市開発、オリックス不動産、関電不動産開発、積水ハウス、竹中工務店、阪急電鉄、三菱地所レジデンス、うめきた開発特定目的会社 北街区賃貸棟:三菱地所、大阪ガス都市開発、オリックス不動産、関電不動産開発、積水ハウス、竹中工務店、阪急電鉄、うめきた開発特定目的会社 北街区分譲棟:積水ハウス、大阪ガス都市開発、オリックス不動産、関電不動産開発、竹中工務店、阪急電鉄、三菱地所レジデンス、うめきた開発特定目的会社 南街区賃貸棟西棟:三菱地所、大阪ガス都市開発、オリックス不動産、関電不動産開発、積水ハウス、竹中工務店、阪急電鉄、うめきた開発特定目的会社 南街区賃貸棟東棟:三菱地所、大阪ガス都市開発、オリックス不動産、関電不動産開発、積水ハウス、竹中工務店、阪急電鉄、うめきた開発特定目的会社 南街区分譲棟:--- |
設計 | 設計全体統括:日建設計、三菱地所設計 北街区賃貸棟:日建設計、竹中工務店 北街区分譲棟:竹中工務店 南街区賃貸棟:三菱地所設計、日建設計、大林組、竹中工務店 南街区分譲棟:--- |
施工 | 北街区賃貸棟:うめきた2期共同企業体(構成企業:竹中工務店、大林組) 北街区分譲棟:--- 南街区賃貸棟:うめきた2期共同企業体(構成企業:竹中工務店、大林組) 南街区分譲棟:--- |
最寄駅 | 梅田、大阪、西梅田、東梅田、福島 |
※国土交通省プレスリリースでの数値
(2022年9月4日撮影)
建築計画の概要板

位置図
区域図

現地にて撮影
配置図

出典:三菱地所

現地にて撮影
立面図

現地にて撮影
施設構成イメージ

出典:三菱地所
イメージパース
▼街区全体

出典:三菱地所
▼北街区賃貸棟

出典:三菱地所
南側から見た建設中のうめきた2期地区開発事業 北街区賃貸棟/キャノピーby ヒルトン大阪梅田の様子です。

南西側から見た建設中のうめきた2期地区開発事業 北街区賃貸棟/キャノピーby ヒルトン大阪梅田の様子です。

南西側少し離れたところから見た建設中のうめきた2期地区開発事業 北街区賃貸棟/キャノピーby ヒルトン大阪梅田の様子です。

南西側から見た建設中のうめきた2期地区開発事業 北街区賃貸棟/キャノピーby ヒルトン大阪梅田 低層部分の様子です。
全面ガラス張りのカーテンウオールの取り付けが進められています。

南東側から見た建設中のうめきた2期地区開発事業 北街区賃貸棟/キャノピーby ヒルトン大阪梅田の様子です。

東側から見上げた建設中のうめきた2期地区開発事業 北街区賃貸棟/キャノピーby ヒルトン大阪梅田の様子です。

ブレースが取り付けられています。

高層部分に対して30度ほど斜めに振って配置された基壇部が特徴となっています。

北東側から見た建設中のうめきた2期地区開発事業 北街区賃貸棟/キャノピーby ヒルトン大阪梅田の様子です。

北側から見た建設中のうめきた2期地区開発事業 北街区賃貸棟/キャノピーby ヒルトン大阪梅田の様子です。

阪急中津駅方面から見た建設が進むうめきた2期地区開発事業全体の様子です。

うめきた先行開発区域プロジェクトとして開発されたグランフロント大阪を含めた様子です。

グランフロント大阪から見た建設中のうめきた2期地区開発事業 北街区賃貸棟/キャノピーby ヒルトン大阪梅田と整備が進む「うめきたの森」の様子です。
背後にはグランフロント大阪の超高層ビル群が建ち並んでいます。

うめきた2期地区開発事業 北街区賃貸棟/キャノピーby ヒルトン大阪梅田の外観完成予想パースです。
基壇部に対して30度ほど斜めに振って配置された高層部分や、ガラス張りの高層部分とは異なり、北側はスリット窓が設けられた壁面が目立つなどの特徴があります。

現地にて撮影
うめきた2期地区開発事業 北街区賃貸棟/キャノピーby ヒルトン大阪梅田低層部分の完成予想パースです。
国等のイノベーション支援機関の入居を想定したオフィスや、会議室・講義室などから構成されるプラットフォーム施設、イノベーション創出を事業とする企業などが位置する場所として、コワーキングスペースや交流スペース、SOHO などを有したイノベーション施設が整備されます。
グランフロント大阪の知的創造拠点「ナレッジキャピタル」などと連携を図りながら、新たなライフデザイン・イノベーションの創出を目指すものとされています。

出典:三菱地所
キャノピーby ヒルトン大阪梅田
キャノピーby ヒルトン大阪梅田は北街区賃貸棟の10階~25階に入る客室数308室のホテルで、ヒルトンのライフスタイルブランド「キャノピーby ヒルトン」が採用されています。
ホテルはそのエリアからインスピレーションを受けたデザインや、新しいアプローチでおもてなしがなされ、現在、キャノピーby ヒルトンは世界で 32軒展開し、15 の国・地域で 29 軒が開業予定となっています。

出典:三菱地所
うめきたの森
北街区には、都市公園「うめきたの森」が整備されます。
街全体でエネルギーと資源の循環システムを構築することで、環境負荷の軽減やその豊かな環境がもたらす生物多様性にも配慮し、安全に暮らすことができる街をつくるものとされており、緑豊かな公園の整備のみならず、地域冷暖房システム導入やバイオマスシステムやエネルギーマネジメント、コージェネレーションシステム、日本で初めて本格導入する帯水層蓄熱などにより、ピーク電力を削減する計画です。
また、広域避難地の機能を有する都市公園(防災公園)として、都市公園・民間宅地・西口広場で約60,000㎡の避難場所を確保し、まとまった避難スペースを設けるとともに、大規模災害時における円滑で安全な避難を考慮した空間デザインとなります。

出典:三菱地所
「(仮称)うめきた公園」は、大規模ターミナル駅直結の都市公園としては世界最大級の規模となる約45,000㎡の面積となります。
世界的に活躍するランドスケープアーキテクト「GGN」をデザインリードとして起用し、設計を日建設計等が担当、「未来へのひらめきと原動力となる「みどり」」をデザインコンセプトに、民間宅地を含めた敷地全体を一つの「みどり」の大地として捉え、一体的かつシームレスに計画しています。
道路を挟んだ南北公園を、上空通路「ひらめきの道」により繋ぐことで、一体性を高めるほか、南北公園への水景や桜の配置により、象徴的な風景を創出し、自然を楽しめる名所となります。

出典:三菱地所
「公園施設配置計画」のイメージです。

出典:三菱地所
「うめきたの森」の完成予想パースです。
豊かな緑とダイナミックな水景(池・滝)のある憩いの空間となり、滝の上部では春には桜が楽しめるとのことです。
令和3年度国交省サステナブル建築物等先導事業に採択されており、地中熱利用、下水熱利用、太陽光発電等の最先端の環境技術や資源循環インフラを導入する等、SDGsへの貢献に積極的に取り組んだ計画となっています。

出典:三菱地所
北公園南西入口部に位置する、さまざまな水の表情が楽しめる「水景施設」のイメージパースです。

出典:三菱地所
「繊細な日本の職人文化を表現した石壁と滝。秋には紅葉が楽しめます」のイメージパースです。
このようにまるで自然の中でくつろいだり、お散歩したりできる空間が、関西最大規模のターミナル駅に直結して整備されます。

出典:三菱地所
植栽計画のイメージです。
大阪の桜の新名所をつくるほか、モミジやカツラ等の紅葉の美しい樹木や、ハナショウブやツツ
ジ類といった日本で古来より親しまれている花類を、繊細な配色により演出することで、年間を
通して日本の四季の美しさを感じられる植栽計画とされています。
大阪の歴史の発祥地でもある上町台地や大阪近郊の丘陵地に生育する里山植生(在来種)も取り
込むことで、大阪らしさを表現すると共に、生態系にも配慮した植栽計画となります。

出典:三菱地所
「生態系への配慮」のイメージです。
淀川や大阪城公園における生態調査から以下の様な誘致目標種を掲げ、これら生物の生息に配慮
した環境を計画をすることで、大阪都心を取り巻く生態系ネットワーク形成への貢献を目指すものとされています。
また、緑陰や植栽・水景等の蒸発散による微気象調整効果により都心のクールスポットを創出し、バイオスウェールや浸透トレンチ、砕石貯留槽などのグリーンインフラ技術の活用により、雨水の地下浸透を促すことで域外流出を抑え、内水氾濫抑制に寄与します。
雨水の再利用による潅水や貯留機能を有する植栽基盤を用いることで、上水利用を低減し、水資源循環に貢献する計画です。

出典:三菱地所
「ネクストイノベーションミュージアム」の完成予想パースです。
新しい製品や技術、サービス、アートなど、ライフデザイン・イノベーションに資する「モノ」や、イベント・プログラム等のさまざまな「コト」に触れられる、天井高さ 15mを誇る大展示室
を擁したミュージアムとなります。
企業、開発者、研究者、アーティスト等のコンテンツの展示者にとっても、自らのイノベーション活動に活かせる市民・ユーザーとの接点の場となり、更に公園利用者・施設来館者が利用できる飲食・物販機能も併設されます。

出典:三菱地所
「みんなのキューブ」の完成予想パースです。

出典:三菱地所
「エデュテインメントキューブ」の完成予想パースです。

出典:三菱地所
「ひらめきの道」の完成予想パースです。

出典:三菱地所
「ビューレストラン」の完成予想パースです。

出典:三菱地所
梅田スカイビル展望台から見た建設中のうめきた2期地区開発事業 北街区賃貸棟/キャノピーby ヒルトン大阪梅田の様子です。

背後には隣接してグランフロント大阪の超高層ビル群が建ち並びます。

2022年9月19日更新