2022/10/12
パティーナ大阪 |
パティーナ大阪は、大阪府大阪市中央区馬場町の現NTT西日本本社跡地で建設中の地上20階、地下3階、高さ102m、客室数約220室の超高層ホテルです。
立地は、大阪城公園と難波宮跡公園の間に位置し、大阪城・大阪都心部を一望できる立地となっており、NTT西日本の本社移転を契機に、この希少な場所を活かし、みどり豊かな歩行者空間および付加価値の高い高規格ホテルを整備するものとされています。
また、西側の史跡指定地は、難波宮の遺構を表現した形状の広場として整備して開放し、大阪の都心部に残る貴重な歴史遺産である古代の難波宮を感じられる空間を目指すものとされています。
法円坂北特定街区全体における施設構成は、西側の史跡指定地は難波宮の遺構を表現した形状の広場、A敷地に地上20階、地下3階、高さ102mのホテル「パティーナ大阪」、B敷地に大阪城天守閣を正面に望むオープンスペースを屋上に整備した地上1階、地下2階、高さ10mの通信ビルとなります。
更に隣接地では、「難波宮跡公園Park-PFI事業」が進められており、公園施設として、遺構表示、芝生広場の設置のほか、レストラン、カフェ、スイーツ店など便益施設4棟、駐車場、駐輪場の整備が行われています。
ホテル客室は、標準客室でも50㎡以上となり、バルコニー付きの部屋を含む約220の客室が設けられます。
また、付帯施設には最新の機器を備え上質な非日常体験を提供するスパ・フィットネスエリアや、大阪城や難波宮跡の景色を望むスカイロビーやレストラン、MICEにも対応したバンケットホールも入ります。
建築主はNTTファシリティーズ、基本設計、監理、内装実施設計はNTTファシリティーズ、実施設計、施工は竹中工務店、外装デザインは光井純 アンド アソシエーツ 建築設計事務所、インテリアデザインはストリックランド、施工は竹中工務店です。
2022年10月12日にシンガポールのカペラホテルグループとNTT都市開発がホテル運営委託契約を締結し、ホテルブランドを「パティーナホテルズ&リゾーツ」、ホテル名称を「パティーナ大阪」に決定しています。
着工は2023年2月、竣工は2025年1月となっており、開業は2025年春の計画となっています。
参考資料、引用元
・西日本電信電話/NTTアーバンソリューションズ/NTT都市開発 法円坂北特定街区(NTT西日本本社所在地)における開発計画について
・日刊建設工業新聞 NTT西日本/大阪市中央区の本社ビル跡地に高規格ホテル/20階建て、3・9万平米
・NTT都市開発 大阪・法円坂ホテル計画、ホテルブランド・名称が決定『パティーナホテルズ&リゾーツ』 が日本初進出大阪・関西万博に向けて、周辺エリアを一体開発2025年春、カペラホテルグループが展開するライフスタイルホテル「パティーナ大阪」が誕生
過去の記事
→2021年10月5日投稿 法円坂北特定街区(NTT西日本本社所在地)における開発計画
→2022年5月24日投稿 法円坂北特定街区(NTT西日本本社所在地)

出典:NTT都市開発
概要
名称 | パティーナ大阪 |
計画名 | 法円坂北特定街区(NTT西日本本社所在地)における開発計画/大阪・法円坂ホテル計画 |
name | Patina Osaka |
中文名 | Patina大阪 |
所在地 | 大阪府大阪市中央区馬場町3番15 |
用途 | 史跡指定地:--- A敷地:ホテル B敷地:通信ビル |
階数 | 史跡指定地:--- A敷地:地上20階、地下3階 B敷地:地上1階、地下2階 |
高さ | 史跡指定地:--- A敷地:102m B敷地:10m |
構造 | 史跡指定地: A敷地:鉄骨造、一部鉄骨鉄筋コンクリート造 B敷地:--- |
基礎工法 | 史跡指定地:--- A敷地:--- B敷地:--- |
客室数 | 約220室 |
敷地面積 | 約13,600㎡ 史跡指定地:約5,800㎡ A敷地:約4,900㎡ B敷地:約2,900㎡ |
建築面積 | 史跡指定地:--- A敷地:約2,800㎡ B敷地:約1,400㎡ |
延床面積 | 史跡指定地:--- A敷地:約38,500㎡ B敷地:約5,000㎡ |
着工 | 2023年1月(解体着手:2022年3月22日) |
竣工 | 2025年1月史跡指定地:NTT西日本 A敷地:NTT都市開発 B敷地:NTT西日本 |
建築主 | NTTファシリティーズ |
設計 | 基本設計、監理、内装実施設計:NTTファシリティーズ 実施設計、施工:竹中工務店 外装デザイン:光井純 アンド アソシエーツ 建築設計事務所 インテリアデザイン:ストリックランド |
施工 | 竹中工務店 |
最寄駅 | 森ノ宮、谷町四丁目、大阪城公園 |
(2022年4月10日撮影)
位置図
区域図

出典:西日本電信電話/NTTアーバンソリューションズ/NTT都市開発
配置図

出典:NTT都市開発
イメージパース

出典:西日本電信電話/NTTアーバンソリューションズ/NTT都市開発
「テラス付きの20階スカイロビー」の完成予想パースです。

出典:NTT都市開発
「外部テラスを備えるバンケットホール」の完成予想パースです。

出典:NTT都市開発
「敷地西側からの夕景」の完成予想パースです。

出典:NTT都市開発
「非日常を体験するプールエリア」の完成予想パースです。

出典:NTT都市開発
「大阪城を望む客室」の完成予想パースです。

出典:NTT都市開発
史跡指定地の広場イメージパースです。

出典:西日本電信電話/NTTアーバンソリューションズ/NTT都市開発
B敷地屋上オープンスペースのイメージパースです。

出典:西日本電信電話/NTTアーバンソリューションズ/NTT都市開発
南西側から見た既存建築物の解体工事が進むパティーナ大阪の様子です。
街区中央のA敷地には、付加価値の高い高規格ホテルが整備されます。ホテルは、国際会議やパーティーに利用できる多目的ホールの他、高層階には大阪城や、敷地西側に広がる難波宮跡を眺望できるレストランなどの機能を有したフルサービスホテルを計画しているとのことです。
また、西側の史跡指定地は、難波宮跡の遺構を表現した形状の広場として整備して開放されます。大阪の都心部に残る貴重な歴史遺産である古代の難波宮を感じられる空間をめざす計画です。
今後、当街区の西側に隣接する難波宮跡公園の整備計画等を踏まえ、関係行政機関と協議しながら具体的な整備内容が検討されます。
東側のB敷地には、大阪城天守閣を正面に臨むオープンスペースが屋上に整備され、大阪城公園とつながる北側には周辺エリアの観光情報の発信を行うデジタルサイネージやシェアサイクル拠点を設け、周辺観光地への関心が高まる仕掛けがつくられます。

南西側から見上げた既存建築物の解体工事が進むパティーナ大阪の様子です。

南東側から見上げた既存建築物の解体工事が進むパティーナ大阪の様子です。

敷地内の様子です。

西側には広場空間、難波宮跡公園北部ブロック、上町筋を挟んでNHK大阪ホールや大阪歴史博物館が建っています。

2022年10月12日更新