2022/10/19
横浜コネクトスクエア/三井ガーデンホテル横浜みなとみらいプレミア |
横浜コネクトスクエア/三井ガーデンホテル横浜みなとみらいプレミアは、神奈川県横浜市西区みなとみらいの住宅展示場「横浜ホームコレクション」跡地で建設中の地上28階、地下1階、高さ145.82mの超高層ビルです。
立地は、みなとみらいの中心エリアに位置しており、建設地は元々、「(仮称)みなとみらい21中央地区37街区Ⅱ期棟計画」として、三菱重工業が三菱重工横浜ビルの北側にツインタワービルのうち北側の棟として計画していた街区になります。
その後、1990年代後半に計画されていた(仮称)みなとみらい21中央地区37街区Ⅱ期棟計画の建設計画は失われた20年の不況によって凍結され、住宅展示場として暫定利用されていました。
フロア構成は、地下に機械式駐車場、1階に多彩な店舗が連なるインナーモールや車寄せ、エントランス、2階に事務室、3階に機械室を挟み、4~18階はオフィス、20~27階はホテルとなります。
オフィスの基準階貸室面積は約4,152㎡ (約1,256坪)、商業部分は85㎡~205㎡(26坪~65坪)が全13区画となり、オフィススペックは天井高が2,900mm(4階、18階は3,200mm)、OAコンセント容量は50VA/㎡(4階、18階は80VA/㎡)、床荷重は約500 kg/㎡、ヘビーデューティーゾーンが800kg/㎡となります。また、付帯施設として9階には、コワーキングスペースや貸会議室等を有するラウンジスペースが設けられています。
ホテルには三井不動産ホテルマネジメントによる宿泊主体型ホテル「三井ガーデンホテル横浜みなとみらいプレミア」が364室入ります。
客室構成は、27㎡のスーペリアクイーン(チェアタイプ)が128室、スーペリアクイーン(ソファタイプ)が14室、スーペリアクイーン(電子レンジ・洗濯機付き)が20室、33㎡のデラックスクイーン(プロジェクター付き)が14室、デラックスキングが48室、デラックスツインが56室、デラックスツイン(+ソファベッド)が20室、デラックストリプルが30室、37㎡のデラックスコーナーキングが7室、デラックスコーナーツインが7室、46㎡のエクゼクティブコーナーキングが7室、エクゼクティブコーナーツインが7室、27㎡のアクセシブルダブルが6室となります。
ホテル付帯施設には20階にロビー、ラウンジ、テラスエリア、レストラン、バー、フィットネスジム、多目的ルームが設けられ、屋内(全長8.6m、深さ1.2m)・屋外(全長9m、深さ0.5m)の2ヶ所に設置されたスカイプール、ジェットバスが設けられています。
「Yokohama SKY CRUISING」をコンセプトに、20階にあるロビーをクルーザーのデッキに見立て、船が持つ柔らかい曲線をデザインに取り入れていることが特徴です。
BCP対策としては、「ビル設備・エレベーターの耐震化」のほか、「電気設備の浸水対策」、「防災備蓄倉庫」、「屋上ヘリコプターホバリングスペース」、「被災時の給排水設備対応」がなされており、電力供給システムにおいては、電力会社からの3回線スポットネットワーク方式の採用、3階にはオフィス専有部へ事業継続可能な電力を3日間(72 時間:25VA/㎡)供給可能な非常用発電設備が設置されています。
建築主はパナソニックホームズ、鹿島建設、ケネディクスから構成される合同会社KRF48、設計は鹿島建設、施工は鹿島・フジタ・馬淵・大洋建設工事共同企業体です。
既存建築物の解体着手は2019年8月10日、着工は2020年4月1日、竣工は2023年1月となっており、ホテルの三井ガーデンホテル横浜みなとみらいプレミアは2023年5月16日に開業予定となっています。
参考資料、引用元
・パナソニックホームズ/鹿島建設/ケネディクス パナソニック ホームズ、鹿島、ケネディクスが推進する 横浜みなとみらい地区の大規模開発プロジェクト、 施設名称が「横浜コネクトスクエア」に決定~三井ガーデンホテル横浜みなとみらいプレミアの出店も決定し、 2023年7月のグランドオープンを目指す~
・三井不動産/三井不動産ホテルマネジメント 神奈川県に初出店、みなとみらいの上空に浮かぶアーバンリゾート「三井ガーデンホテル横浜みなとみらいプレミア」2023年5月16日(火)開業~2022年11月1日(火) 予約受付開始~
・三井ガーデンホテル横浜みなとみらいプレミア 公式サイト
・CBRE (仮称)MM37タワー
・CBRE (仮称)MM37タワー パンフレット
・国土交通省 民間都市再生事業計画((仮称)みなとみらい21中央地区37街区開発計画)を認定~大規模なオフィスや良質なホテルを整備し、賑わいを創出~
・鹿島建設 (仮称)MM37タワー
過去の記事
→2019年1月31日投稿 (仮称)みなとみらい21中央地区37街区開発計画
→2019年6月16日投稿 (仮称)みなとみらい21中央地区37街区開発計画
→2019年10月25日投稿 (仮称)みなとみらい21中央地区37街区開発計画
→2020年7月18日投稿 (仮称)MM37タワー
→2021年3月30日投稿 (仮称)MM37タワー
→2022年1月18日投稿 (仮称)MM37タワー
→2022年6月22日投稿 (仮称)MM37タワー

概要
名称 | 横浜コネクトスクエア/三井ガーデンホテル横浜みなとみらいプレミア |
計画名 | (仮称)MM37タワー、(仮称)みなとみらい21中央地区37街区開発計画 |
name | Yokohama Connect Square/Mitsui Garden Hotel Yokohama Minatomirai Premier |
中文名 | 横滨连接广场/三井花园酒店横滨港未来普米尔 |
所在地 | 神奈川県横浜市西区みなとみらい三丁目3番 |
用途 | 事務所、ホテル、店舗、駐車場 |
階数 | 地上28階、地下1階 |
高さ | 145.82m |
構造 | 鉄骨鉄筋コンクリート造、一部鉄筋コンクリート造、鉄骨造(一部CFT柱) |
基礎工法 | --- |
客室数 | 364室 |
敷地面積 | 10,082.20㎡ |
建築面積 | 6,105.89㎡ |
延床面積 | 121,726.85㎡ 建築計画の概要板:121,676.01㎡ CBRE:121,618.26㎡ |
着工 | 2020年4月1日 (解体着手:2019年8月10日) |
竣工 | 2023年1月 |
建築主 | 合同会社KRF48(構成企業:パナソニックホームズ、鹿島建設、ケネディクス) |
設計 | 鹿島建設 |
施工 | 鹿島・フジタ・馬淵・大洋建設工事共同企業体(鹿島建設、フジタ、馬淵建設、大洋建設) |
最寄駅 | みなとみらい、高島町 |
(2022年5月29日撮影)
建築計画の概要板

位置図
区域図

出典:CBRE
配置図

出典:横浜市
立面図

現地にて撮影
断面図

出典:横浜市
フロア構成
・地下:機械式駐車場
・1階:店舗、エントランス
・2階:事務室
・1階~2階:ホテル「三井ガーデンホテル横浜みなとみらいプレミア」
・3階:機械室
・4~18階:オフィス
・20~27階:ホテル「三井ガーデンホテル横浜みなとみらいプレミア」
イメージパース

出典:CBRE
「エントランス」の完成予想パースです。

出典:CBRE
桜木町駅直結「ペデストリアンデッキ」の完成予想パースです。

出典:CBRE
「オフィスロビー」の完成予想パースです。

出典:CBRE
「オフィスフロア」の完成予想パースです。

出典:CBRE
「インナーモール」の完成予想パースです。

出典:CBRE
ホテル客室「デラックスキング」の完成予想パースです。

出典:三井不動産/三井不動産ホテルマネジメント
ホテル客室「エクゼクティブコーナーツイン」の完成予想パースです。

出典:三井不動産/三井不動産ホテルマネジメント
「ラウンジ」の完成予想パースです。

出典:三井不動産/三井不動産ホテルマネジメント
「ロビー」の完成予想パースです。

出典:三井不動産/三井不動産ホテルマネジメント
「スカイプール」の完成予想パースです。

出典:三井不動産/三井不動産ホテルマネジメント
「スカイプール」の完成予想パースです。

出典:三井不動産/三井不動産ホテルマネジメント
「ジェットバス」の完成予想パースです。

出典:三井不動産/三井不動産ホテルマネジメント
「敷地内広場におけるアイコニックな外壁アートの設置」のイメージです。

出典:パナソニックホームズ/鹿島建設/ケネディクス
南西側から見た建設中の横浜コネクトスクエアの様子です。
BCP対策として、3回線スポットネットワーク受電や非常用発電機により、オフィス専用部に3日間事業継続可能な電源を供給することができるほか、構造面では制震構造が採用されています。
地震のエネルギーを一般のオイルダンパーよりも2倍吸収する「高性能オイルダンパ HIDAX-e」や「座屈拘束プレース」、「ハニカムダンパ」などの組み合わせにより、地震の揺れを吸収する構造となっています。

桜木町駅直結ペデストリアンデッキとなる橋桁が道路上に置かれていました。

現地に掲載されているペデストリアンデッキの完成予想パースです。

現地にて撮影
南東側から見た建設中の横浜コネクトスクエアの様子です。

南東側から見た建設中の横浜コネクトスクエアの低層部分の様子です。
横浜コネクトスクエアは地区最大級の基準階面積や制震構造を備えた大規模オフィスビルと、インバウンド(訪日外国人旅行者)需要に対応したホテルを整備するものとされており、環境性能としては横浜市建築物環境配慮制度に基づく建築環境総合性能評価システム(CASBEE)Aランク以上の取得を目指すものとされています。

東側から見た建設中の横浜コネクトスクエアの様子です。

北東側から見た建設中の横浜コネクトスクエアの様子です。

北東側から見た建設中の横浜コネクトスクエア低層部分の様子です。

北西側から見た建設中の横浜コネクトスクエアの様子です。

北西側から見た建設中の横浜コネクトスクエア低層部分の様子です。

建設中のエントランス部分の様子です。

高層階の20~27階に入るホテルは、三菱UFJ信託銀行が特別目的会社(SPC)から信託業務を受託したホテルを入居させ、2023年4月に稼働開始予定となっています。

横浜ランドマークタワー展望台から見たみなとみらいエリアの様子です。

横浜コネクトスクエアに拡大した様子です。
既に上棟していますが、タワークレーンはまだ残されていました。

外壁が塔屋高さまで覆っており、下からは塔屋を確認できませんでしたが、上かる見ると確認できます。

セットバック部分にはテラスが設けられます。

みなとみらい地区の超高層ビル群も開発着手から約30年の時を経て、ようやく完成に近づいてきました。

2022年10月19日更新