2023/05/20
東京駅前八重洲一丁目東B地区第一種市街地再開発事業 |
東京駅前八重洲一丁目東B地区第一種市街地再開発事業は東京都中央区八重洲で建設中の地上51階、地下4階、高さ249.72mの超高層ビルです。
再開発区域は、東京駅八重洲口に位置しており、再開発事業に伴い、土地の合理的かつ健全な高度利用と都市機能の更新とにより、交通結節機能の強化を図るとともに、安全で快適な歩行環境を創出するものとされています。
また、業務・商業・居住・交流・生活支援等の国際競争力を高める都市機能を導入するとともに、帰宅困難者の受入などにより地域の防災対応力も強化されます。
施設構成は、地下4階に機械室 等、地下3階~地下2階に駐車場、地下1階にバスターミナル、地上1~2階に商業施設、3~6階にカンファレンス、医療施設 等、7階に機械室 等、8~50階に事務所、51階に機械室 等となります。
地下には、国際空港や地方都市を結ぶ大規模バスターミナル「バスターミナル東京八重洲」が整備され、東京駅と周辺市街地等を結ぶ、地上・地下の歩行者ネットワークも整備されます。
バスターミナルの整備により、羽田や成田への国際空港直行バスや主要都市を結ぶ高速バスの発着するバス停留所をバスターミナルに集約し、歩行者の環境を改善、乗換え利便性が向上されます。
また、日本橋のライフサイエンスビジネス拠点と連携した交流施設等を整備するとともに、高度医療施設と連携した初期医療施設が整備されます。
エリアマネジメントの実施による地域のコミュニティ醸成と賑わいを演出するほか、カンファレンス施設の整備や展示・PR、演劇やコンサート等を開催する劇場の整備も行われます。
他にも外国人の初期診療や予防医療等を実施する医療サービスの窓口を提供、国際的な医療機能評価(JCI)認証を取得している大学関連病院のサテライトを誘致もなされます。
建築主は東京駅前八重洲一丁目東B地区市街地再開発組合、参加組合員は東京建物、都市再生機構、設計は大林組、基本設計、地下バスターミナルの整備計画などの設計は日本設計施工大林組・大成建設共同企業体、特定業務代行者は東京建物、大林組共同企業体です。
東京圏の国家戦略特別区域の特定事業として東京都の都市計画審議会による審議、国家戦略特別区域会議の同意、内閣総理大臣による認定を受けており、2020年7月に東京都知事より権利変換計画認可を受けています。
既存建築物の解体着手は2020年5月25日、着工は2021年10月1日、竣工は2025年3月31日となっています。
参考資料、引用元
・東京建物 東京駅前八重洲一丁目東B地区市街地再開発事業権利変換認可のお知らせ
・東京建物 東京駅前八重洲一丁目東A地区市街地再開発組合設立のお知らせ
・東京都 東京駅前八重洲一丁目東B地区市街地再開発組合設立認可
・東京都都市整備局 東京駅前八重洲一丁目東地区第一種市街地再開発事業
過去の記事
→2019年5月10日投稿 東京駅前八重洲一丁目東地区第一種市街地再開発事業
→2020年7月3日投稿 東京駅前八重洲一丁目東B地区市街地再開発事業
→2021年8月14日投稿 東京駅前八重洲一丁目東B地区第一種市街地再開発事業
→2021年12月15日投稿 東京駅前八重洲一丁目東B地区第一種市街地再開発事業
→2022年7月1日投稿 東京駅前八重洲一丁目東B地区第一種市街地再開発事業

概要
名称 | 東京駅前八重洲一丁目東B地区第一種市街地再開発事業 |
計画名 | 東京駅前八重洲一丁目東B地区第一種市街地再開発事業 |
name | Tokyo Station Yaesu 1-chome East B District Type 1 Urban Redevelopment Project |
中文名 | 东京站八重洲1丁目东B区1型城市再开发项目 |
所在地 | 東京都中央区八重洲一丁目201番地の一部、203番地の一部、205番地の一部、207番地の一部 |
用途 | 事務所、飲食店舗、劇場、集会所、診療所、共同住宅、自動車車庫 |
階数 | 地上51階、地下4階 |
高さ | 249.72m |
構造 | 鉄骨造、鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造 |
基礎工法 | 杭基礎 |
敷地面積 | 10,604.25㎡ |
建築面積 | 8,338.50㎡ |
延床面積 | 225,063.24㎡ |
着工 | 2021年10月1日 (解体着手:2020年5月25日) |
竣工 | 2025年7月31日 |
建築主 | 東京駅前八重洲一丁目東B地区市街地再開発組合 参加組合員:東京建物、都市再生機構 |
設計 | 大林組 基本設計、地下バスターミナルの整備計画など:日本設計 |
施工 | 大林組・大成建設共同企業体 特定業務代行者:東京建物、大林組共同企業体 |
最寄駅 | 東京、京橋 |
建築計画の概要板

位置図
区域図

出典:東京都
配置図

出典:東京都
断面図

出典:東京都
施設構成
・地下4階:機械室 等
・地下3階~地下2階:駐車場
・地下1階:バスターミナル
・地上1~2階:商業施設
・3~6階:カンファレンス、医療施設 等
・7階:機械室 等
・8~50階:事務所
・51階:機械室 等
イメージパース

出典:東京建物
施設構成・イメージ
東京駅前八重洲一丁目東B地区第一種市街地再開発事業の完成予想パースです。

出典:東京建物
東京駅前八重洲一丁目東B地区第一種市街地再開発事業低層部分完成予想パースです。

出典:東京建物
東京駅八重洲口側の南西側では、地上10 階、地下2 階、高さ約45mの高層オフィスビル「東京駅前八重洲一丁目東A地区市街地再開発事業」の計画も進められています。こちらは2023年着工、2025年竣工です。

出典:東京建物
地下には「バスターミナル東京八重洲」の第2期エリアが整備されます。全て合わせると国内最大規模のバスターミナルになります。

出典:都市再生機構/京王電鉄バス
2023年4月建設状況
南東側から見た建設中の東京駅前八重洲一丁目東B地区第一種市街地再開発事業の様子です。
2023年4月時点では、タワークレーンが設置され、1~3階付近の鉄骨建方が進められていました。

南東側から見た建設中の東京駅前八重洲一丁目東B地区第一種市街地再開発事業の低層部分の様子です。

八重洲仲通り沿いに建つ雑居ビル群と建設が進む東京駅前八重洲一丁目東B地区第一種市街地再開発事業の様子です。

北東側から見た建設中の東京駅前八重洲一丁目東B地区第一種市街地再開発事業の様子です。

北西側から見た建設中の東京駅前八重洲一丁目東B地区第一種市街地再開発事業の様子です。

東京駅側は東京駅八重洲口の外堀通り横断歩道からアクセスできるようになりますが、街区一体の再開発とはならず、外堀通り沿いの新槇町ビルや八重洲ロータリービルなどの雑居ビルが再開発から取り残される形となっています。

南西側から見た建設中の東京駅前八重洲一丁目東B地区第一種市街地再開発事業の様子です。

隣接して南西側では、地上10階、地下2階、高さ約45mの高層オフィスビル「東京駅前八重洲一丁目東A地区市街地再開発事業」の建設地に建っている既存建築物の解体、除去工事も進められています。

2023年5月20日更新
2023年4月16日撮影